山本太郎議員「特定秘密保護法案採決の日に人が集まって、議員を国会に入れなければいい」発言時の演説全文テキスト起こし
12月3日、山本太郎議員が特定秘密保護法案の反対集会で行った演説がネット上にアップされ、その中でも「採決の日に議員が国会に入れないくらい人が集まって、議員を国会の中に入れなければ採決を阻止できる」といったような発言が話題になっている模様である。
実際のところどういう演説だったのか。テキストに起こしてみました。
石破さんいわく“絶叫テロリスト”の皆さん、お元気ですかー?
冗談じゃない。でもありがとう石破さん。秘密保護法が通った後、このような、権力に対する抗議活動がどのような扱いを受けるのかということがよくわかりましたよね皆さん。
何がなんでもこんなもの許すわけにはいかないですよね皆さん。先日、質問主意書というものを提出しました。この話はですね、何度かしているのでみなさんご存知かもしれません。
「特定秘密」、これを指定できるのはいったいどれくらいいるの。どれくらいの機関がこの秘密指定をできるのかという質問をしました。
その答えが返ってきたのは53機関。安全保障とは全く何の関係もない文化庁であったり、
そのようなところまで秘密を指定できるということが明らかになったんです。そして、その中で注目すべき点が一点あります。どういうことなのか。それは気象庁長官という存在が、この秘密指定をできる人間の中に入っていたんです。
気象庁というのは、国土交通省の中にあります。だとするならば、どうしてそれをわざわざ分けなければいけないのか。思い出して欲しいんです。そうです今ここでも声があがっています、SPEEDI。
その件もありました。けれどもですねその気象庁、この東電原発事故の後にいったいどういうことをしたのか。東電原発事故の後に、風向風速計――風の向きであったり、風の速さであったり、そういうものを測る機械が壊れたんだということで福島原発周辺の風速、風向き、一切発表されなかったんです。
けれどもこの気象庁、IAEAに対しては国民に発表しなかった期間すべてのデータを出しています。それだけではない。気象庁予測の放射能物質の拡散予測というものまで丁寧にIAEAには届け出ていたんです。ありえますかこんなこと。
もう明らかなんですよ。安全保障とは全く関係のない数々の機関が秘密指定を出来てしまう。これは安全保障でもなんでもない。
国民の安全保障とは全く関係がない。
国民を被ばくしてまで自分たちの安全保障をはかろうとした人たちがもう既に存在するんですよ。
こんな法案通ってしまえばいくら悪いことしたって全部隠せちゃうよって答えが返ってきたってことなんですよ。でも残念ながら――
今、参議院の中では野党が頑張っている。必死で頑張っている。
でも結果、強行採決されてしまえば数の論理で負けちゃいますよね。
これを止めるためにはどうすればいいのか。たったひとつ、たったひとつ、方法があるかもしれない。できれば避けたい。でもやるならば、採決の日に議員を国会の中に入れなきゃいいんですよ。
議員会館、国会に議員が入れないぐらい、人があふれるぐらいに集まれば、これは阻止出来る可能性ありますよね。千人といわず、一万人といわず、十万人といわず、百万人ぐらいの人たちが国会周辺に集まりましょうよ。
この声、皆さんがここで叫んでいる声、確実に聞こえてるんです。石破さんはその声に震えたんです。
ハッキリ言いましょうか。僕ね、委員会で質問を考えなければいけなかったんです。僕、内閣委員会なんですけど、質問考えていたんですけど、皆さんの声がうるさすぎて質問に集中できなかったんですよ。
皆さんの声は確実に届いています。
この声が聞こえないならば政治家なんて辞めちまえ。
市民の力を集結させて絶対廃案に持ち込むぞ。ありがとうございました。
131203 「特定秘密保護法案」 参院は強行採決やめろ! みんな集まろう抗議集会
http://www.ustream.tv/recorded/41332429
(山本太郎議員は2:30:00あたりから登場)
※画面は『Ustream.tv』より引用
元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。
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