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ゲーム業界各社決算まとめ – 2013年秋

いつも内訳資料の開示が細かくないので詳細は把握しづらいのですが、売上が跳ね上がっており利益の改善につながった形。リリースしているタイトル数は変わっていないので、「魔女と百騎兵」が予想以上に売れたのが原因かもしれません。当社そのものというよりも、この手の利益の急激変動を見た時の対応についてお話すると、上場企業の決算だと監査法人からの監査を経た上で開示されますので、一応は安心して見て良く、基本的には粉飾等の照査コストをかける必要は低いのですが、非上場企業だとB/Sの方も確認しておいたほうが良いですね。すなわち、利益の行き先は必ずB/Sの方にハネてきますので、B/Sの方で不自然に数字が増加していれば、不自然に増えた利益の源泉がそこである可能性が高くなります。建設業や製造業なんかだと費用化すべきものが仕掛品勘定で残っていて、そこだけ異様に膨らんでいたりするパターンが典型ですね。
ちなみに当社の場合は、利益の行き先が短期借入金の減少になっています。相手先の会社(特に銀行である可能性が高いですし)のある勘定ですので、安心というわけですね。こうやって利益の行き先をB/Sでチラッと見ておくことで、大まかな粉飾の確認ならすぐにできますので、時間対効果の高いチェックとしては良いと思います。逆にインデックスのやらかした循環取引については、先にも解説記事書きましたが*2、相手先のある勘定で操作をしたが故に発覚しづらいテクニックでした。

*2:「インなんとかさんに学ぶ循環取引」 2013年06月13日 『当たり判定ゼロ』
http://siusiu.blog.shinobi.jp/Entry/565/

ちなみに日本一は単純な開発だけじゃなくて、ライセンス事業もやっています。ビックリマンのソーシャルという話なのでたぶんこれ*3だと思うのですが、売上高63百万、営業利益57百万円と定期収益としてかなりおいしいものとなっています。こういうの見ると、くまモンとかはばタンとかふなっしーとかのゆるキャラビジネスで一発当てて遊んで暮らしてぇなぁと思います。憎い!一発当てやがったくまモンが憎い!

*3:「日本一ソフトウェア、『ビックリマン』のソーシャルゲームを配信」 2011年4月19日 『インサイド』
http://www.inside-games.jp/article/2011/04/19/48612.html

任天堂(半期)

ゲーム業界各社決算まとめ - 2013年秋

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http://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/11/1110.jpg

今期も短信の真っ先に「ゲーム人口の拡大」を社の基本方針とする旨が記載されていました。いつも確認するようにしているのですが、ぜひ長く続けてほしいものですね。しかし、利益としての問題はWiiU。WiiUの数字を見ていると、やはりエンタメ業界は山っ気のある商売だと改めて思わされます。Wiiのときは飛ぶ鳥を落とす勢いで利益をあげていた任天堂があっという間にこれですから。

しかしWiiUなんで売れへんかったんや…。こういうときに外野が何を言っても「それがわかれば苦労しねぇよ」という結論にしかならないのですが、個人的に気になった点は広報戦略でしょうか。

この間、知り合いとゲーム屋行ったところ「WiiUはソフトが少ないから買えないですよね」みたいなことを言われたので「いや次世代機の最初なんて大体こんなもんだよ。PS3だって最初は少なかったし」と返しておきましたが、感覚として「WiiU=ソフトが少ない」と認識している人は多いのではないかと思います。任天堂がやっているNintendoDirectで直接ユーザーに情報を伝えるというのは面白い試みで、NintendoDirect自体の品質はすごく高いと思いますが、どうしても従来からゲームに興味を持っている層にしかリーチしませんので、「ゲーム人口の拡大」を社是とする任天堂が本当に情報を届けたい人々でなく、私らゲームファンだけが喜んでいるような気もします。最近随分と仲が良いと思ってたら、ドワンゴの株式を1.5%取得したみたいなので、ドワンゴのマスコミ力を借りた、NintendoDirect以外のアプローチもあってもいいかもしれませんね。

その点、かつてセガの湯川専務が笑っていいともに出演した際は、完全にセガの客層以外の人々にまで届いた瞬間で、そのとき確かにセガは向こう側に渡りかけたと思うんですけどね。自社ではなく、自社とは全く関係のない他分野で権威を持った存在に紹介してもらえるというのは、客層を一気に拡大するチャンスとなります。まぁこれやり過ぎるとステマ問題につながってくるんですけど。ステマやるならマエケンのエンブリーみたいな感じで、唐突に「ところで」から開始すると露骨芸的な面白さが出るし、閲覧者も「あぁステマだな」ってわかるのでお互い良いと思いますね。ところでWiiUのゲームパッドは、せっかくこんな変な商品が出ているのだから、現代に生きているものとしてとりあえず買って体験しておくのは悪くないと思いますよ。いつかいい思い出話にもなるでしょう。

あと21日にマリオの新作出ますね。マリオって2D路線と3D路線に別れるのはいいですけど、64マリオの続編って出ないんですかね。未だにあれがマリオの最高傑作だと思っているんですが。

ソニー(半期)

ゲーム業界各社決算まとめ - 2013年秋

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家電が全体的に円安で復調気味の中、やや置いて行かれ気味のソニー。分野別の概況としては、金融好調、家電不調といういつものパターンに加えて、映画不調、それから前期加算されていたタイ洪水の保険収益がなくなったことが主要な変動要素に挙げられます。前回のコメント欄でも書いたんですけど、本来保険金収益って本業と関係なくて、単発要因ですから特別損益に入れるべきで、営業利益に影響があたえるような会計処理は本筋ではないと思うんですけどね。ソニーは金融が本業に含まれているから、定款的にも問題なく入れれるんでしょうけど。保険金で営業利益を増やすのは、本業自体が改善したように見えるので良くはないです。会計的には、営業利益はやはりそれを見ただけで本業の利益がひと目で把握できる指標にすべきかと。

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