交通事故での警察と検察の対応

愛知県検察庁前

愛知県検察庁前の歩道で撮影しました


先に書いておきますが、一方的に警察や検察庁を責める意図はありません。交通事故死亡者が日本一多い県ですし、自転車への対応の変化で事故件数も増えてとても忙しいのだと思います。

ですが、あえて言わせてもらいます。そうなってるのは司法側の責任でもあるので、放り投げたり、言い訳したりせずに最低限の説明をして欲しいので、あえてこの記事を書かせて頂いております。
 

1事故の状況

5月の連休前ですが、「横断歩道の自転車通行帯」を自転車で横断中に、携帯電話を操作している「前方不注意」の自家用車がぶつかってきました。

詳細は省きますが、先方も状況を全て認めてますし、車の前方には自転車が当たった痕跡もありますので、事故責任は100%ドライバー側にあります。いわゆる「10:0」というヤツです。
 

2警察の調書

加害者が何もしないので、私が110番して警察を呼びました。10分ほど経ってやって来た警察官は一通り状況を確認した後、私に聞きました。

「救急車呼ぶ?」

つまり「人身事故にする?」と言う事らしいですけど、診断書が必要だったりして手間がかかることになるので、避けたそうにしているのが言葉の端々から伝わってきます。

今回はレントゲンを撮る為に病院へ行き、調書も病院で取ることになったので、診断書は後日警察署へ届ける事になりました。

警察の調書も初めてではないので慣れていますが、まったくもって思った通りには書いてくれません。完全に誘導尋問です。

なので、逐一細かい注文をして書き直してもらおうとすると、嫌そうな顔をして修正するんです。どうやら事故の流れをテンプレートにはめ込みたいようです。

ここで今回「加害者には厳罰を希望します」と書き添えてもらいました。

これを書いておくと、検察が参考にしてくれると以前警察の方から聞いた事がありましたから「多少は効果があるかな」と思っていたのです。
 

3検察庁の被害者支援

賠償責任とか、保険の話等で『民事』の話は状況が解ると思いますけど、刑事罰がどうなっているのかは『自分で確認』しないと解りません。

そこで、今回は『事故証明』を持って、検察庁の『被害者支援室』で調べて貰いました。

2日後、郵送で送られて来た返事には『不起訴(起訴猶予)』と書いてあったので、さっそく担当の方に電話して確認した所「なるべく軽い処分を望む」と書いてあったので、「起訴猶予にした」と言われました。

なにかおかしい。

できれば『調書』を見せて欲しい所ですが、そうもいかないでしょう。

結局、検察庁からは「警察署へ再捜査の指示をする」という約束を取り付けました。
 

4検察と警察の食い違い

さて、ここから変な話が続きます。

検察からは「現場検証をやり直すので警察から呼び出しが掛かる」と言われましたが、実際に警察では「調書の取り直し」しかしておりません。

しかも、後から解ったのですが「加害者が“行方不明”なので捜査が進まないと警察署から連絡があった」と検察が言ったのですが、その日は民事調停の日で加害者は簡易裁判所に居たのです。

「あぁ、だれも真面目に捜査してねーな。」と痛感してしまいました。
 

5警察はどうしたいの?

正直なところ『事故がおきたら必ず警察に届けて、被害者を保護する』のが警察の建前みたいです。

でも実際にはもっと大変な事故が沢山おきてるでしょうし、人手も足りないのでしょう。わかります。それくらい。

だけど、建前通りに行動してるのにイチイチ面倒くさそうな対応をするのはどうしたモノでしょう。これ以上は書きませんが、やり方はいくらでもあると思います。
 

6検察のいう「起訴猶予」って何?

改めて検察へ行くと「不起訴と起訴猶予は全く同じ物」だと言ってましたが、ネットで「起訴猶予」を調べると明らかに違うように感じます。

詳細は調べて貰うとして、起訴猶予は「証拠が十分でも〈中略〉訴追を必要としない判断」なのだそうですが、検察の方は「裁判で罪を立証できない可能性がある」との一点張りでした。

・証拠が十分なのに立証できないって何?
・なんで訴追を必要としない判断をしたの?

私の質問はこの2点だったのに、検察の方からは回答をもらえませんでした。
 

7まとめ

警察とか、検察から見ると「めんどくさいクレーマー」という事になるのでしょうが、今回の件でちょっと背筋が寒くなりました。

今回は「こんな小さな事故」でしたので、ネタ話で済みましたけれど『一事が万事』。もし、「もっと重大な犯罪に巻き込まれてしまった場合」を考えると……。

今後の対応で、なんとかこの気持ちを払拭してくれるとありがたいと思っております。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「よたか」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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