東京海洋大学発ベンチャー×ペットプラス!三陸の未利用海藻を使った犬用ふりかけ「三陸わかめふりかけ」が販売

東京海洋大学発ベンチャーの海と緑の技術研究舎は、AHBが展開する「ペットプラス」とともに、三陸の未利用海藻を犬用ふりかけとして届ける取り組みを進めている。
「三陸わかめふりかけ」の内容量は30gで、取扱店舗はペットプラス一部店舗及びサービスだ。
海と緑の技術研究舎と「ペットプラス」が海藻の活用に挑戦

未利用資源を継続して活用するには、原料を加工するだけでなく、商品として選ばれ、使われることが大切だろう。
海と緑の技術研究舎は、海藻を活用するノウハウをもとに、茎わかめの乾燥工程を設計し、現地関係者と連携しながら原料を製造している。その原料を使った犬用ふりかけを、「ペットプラス」を通じて飼い主へ届けている。
生産の現場にある「活かしたい」という思いを、愛犬の毎日の食事につなげる。同社は、それぞれの強みを通じて、海藻資源の新たな活用に取り組んでいる。
資源の有効活用と使いやすさを両立させたふりかけ

「三陸わかめふりかけ」は、岩手県産わかめの茎を使用した犬用ふりかけ。極寒の三陸の海で育ったわかめを乾燥・粉末化し、海藻由来のミネラルと、素材本来の磯の香りや旨みを毎日の食事に取り入れられる形にされた。
いつものドッグフードにふりかけたり、混ぜたりするだけの粉末タイプ。特別な調理をせずに使うことができ、ごはんに海の風味を添えられる。食用にも使われる茎わかめのおいしさを、愛犬の食卓にも届けたい。資源の有効活用と、日々の使いやすさを両立させた商品だ。
わかめ漁師の「もったいない」が開発のきっかけ
マルカツ水産の作業風景(左)と未利用であった茎わかめ(右)
同取り組みのきっかけは、岩手県大船渡市でわかめ養殖を手がける有限会社マルカツ水産から寄せられた、茎わかめの有効活用についての相談だったそう。
わかめは、葉やめかぶだけでなく、茎も食用として利用できる。しかし、茎わかめは加工に手間がかかるため、収穫したものをすべて商品として活用することが難しく、一部が未利用だそう。
丹精込めて育てたわかめを、できるだけ無駄にしたくない。その思いを受け、海と緑の技術研究舎はマルカツ水産とともに、茎わかめを保存・利用しやすい乾燥粉末に加工する方法の検討が始められた。
漁師の協力や加工工程の改良など試行錯誤により商品化

商品化に向けた大きな壁は、乾燥工程だった。水分を多く含む茎わかめは、収穫後に洗浄や加工を行い、速やかに乾燥させる必要がある。
収穫期に集中して発生する原料を処理するには、乾燥時間と作業負担の両方を抑える工夫が求められた。
当初は、大がかりな設備を導入せずに加工する方法を探り、天日干しなどの自然乾燥を試したという。しかし、乾燥に時間がかかるうえ、衛生管理も難しく、日々の収穫量に加工が追いつかない状況に直面。既存の乾燥機を使った方法でも、十分な処理速度が得られなかったのだとか。
そこで、海と緑の技術研究舎はマルカツ水産とともに「乾燥機」そのものの開発に着手。現地で試行錯誤を重ね、茎わかめの破砕方法や脱水、乾燥時の温度、風の流れが一つずつ見直された。
漁師による原料の確保や現場での協力と、加工工程の改良を積み重ね、ようやく犬用ふりかけに使える海藻粉末へとたどり着いたという。
ペットプラスを通じて三陸の海の恵みを愛犬へ届ける
漁師が育てたわかめを、加工技術によって使いやすい原料に変え、ペットプラスを通じて愛犬と飼い主のもとへ届ける。「三陸わかめふりかけ」は、生産・加工・販売がつながることで生まれた商品だ。
一度の商品化で終わらせず、日々の食事に取り入れてもらうことで、未利用海藻を継続して活用できる仕組みへと育てていきたいと考えている。
海と緑の技術研究舎は、今後もペットプラスや生産者との連携を通じて、海藻の魅力と使い方を伝え、国産海藻の需要拡大と水産業の活性化につなげていく。
犬を飼っている人は「三陸わかめふりかけ」に注目しよう。
「ペットプラス」公式サイト:https://www.ahb.jpn.com
(佐藤 ひより)
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