「この言葉を心に刻んで生きていこう」人間ドラマに涙腺崩壊『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』レビュー(十束おとは)
今、映画館を後にして喫茶店でアイスコーヒーを飲みながらこの原稿を書いています。余韻に浸っていると、また涙が出てきました。
みなさん、こんにちは。十束おとはです。
さて、現在公開中の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』。みなさんはもうご覧になりましたか?
前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、サプライズやクロスオーバーがてんこ盛りで大興奮。そして、思わず握りしめていたハンカチの形が変わってしまうほど胸を締め付けられるラストでした。
一方、今作は前作とは異なるアプローチで、”親愛なる隣人”として街に寄り添うスパイダーマンらしさを大切にしながら、新たな一歩を踏み出すピーター・パーカーの姿を丁寧に描いています。
今回は、本作をおすすめしたい3つのポイントを、ネタバレなしでご紹介します!未鑑賞の方も安心してお読みください。
① “親愛なる隣人”スパイダーマンが迎えた新たな転換期
『ノー・ウェイ・ホーム』のラストを経て、ピーター・パーカーはこれまでとは異なる環境に身を置くことになります。圧倒的な孤独。そして、スパイダーマンとして街を守る責任。本作では、一人の青年が苦悩し、選択し、それでも前へ進もうとする姿が繊細に描かれています。ヒーローとしての責任を背負いながらも、人として葛藤し、迷い続けるピーター。その姿はこれまで以上に等身大で、だからこそ自然と応援したくなります。そして、スパイダーマンとしても新たな変化の兆しが見え始め、まさに転換期を迎えることに。”親愛なる隣人”というスパイダーマンらしさは変わらないまま、大人への階段を一歩ずつ上っていくピーター・パーカー。彼が悩んでいる過程や下す決断は、シリーズの新章にふさわしい幕開けとなっています。
……とここまで書きましたが、本作はスパイダーマン作品らしい切なさがとにかく濃い。最初のMARVELロゴが流れた瞬間から涙腺が緩みっぱなしでした。カルピス原液くらいの濃さです。
② NYを縦横無尽に駆け巡る爽快アクション
本作で特に印象に残ったのが、NYの街を舞台に繰り広げられるスイングシーンとアクションシーンです。「NYの街ってこんなに美しかったんだなぁ……」と思わずしみじみとしてしまうほど。高層ビルの間を自在に飛び回るスイングアクションはもちろん、スピード感あふれる近接アクションも見応え十分。コミックから飛び出してきたようなダイナミックな演出や、ゲーム『Marvel’s Spider-Man』シリーズを思わせるような軽快なアクションも随所に盛り込まれており、胸が高鳴る場面が続きます。スパイディだからこそ実現できるスピード感と爽快感を存分に味わえる映像体験は、大きなスクリーンでこそ楽しみたい魅力のひとつです。
③それぞれのキャラクターが織りなす人間ドラマ
本作を彩るのは、迫力あるアクションだけではありません。ピーターを取り巻くキャラクターたちとの関係性や人間ドラマも大きな見どころとなっています。
MJやネッドとのやり取りはもちろん、パニッシャーやセイディー・シンク演じる謎のキャラクターも、それぞれが悩みや葛藤を抱えながら物語に関わっていきます。今後このキャラクターたちがどのような関係を築いていくのか、シリーズの未来への期待が膨らむ場面もあり、切ないだけでない点もとても好きでした。
そして詳しくは書きませんが、メイおばさんが登場するシーンでは、私は完全に涙腺崩壊。「この言葉を心に刻んで生きていこう」と、映画館を出た今でも強く思っています。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』はシリーズの新たなスタートとして、ピーター・パーカーという一人の青年に改めて真正面から向き合った作品でした。爽快なアクションと心を動かす人間ドラマ、そして”親愛なる隣人”スパイダーマンだからこその温かさがバランスよく描かれており、シリーズファンはもちろん、久しぶりにスパイダーマン作品に触れる人にもおすすめしたい一本です。(前作を観ていない方はあらすじだけでも調べて行くと更に楽しめると思います)
ぜひこの夏は、涼しい映画館でスパイダーマンを観て、心がじんわりと温かくなる時間を過ごしてみてください。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』大ヒット公開中
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2026 CPII. All Rights Reserved. (C)& TM 2026 MARVEL
(執筆者: 十束おとは)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。