【ライブレポ】ちゃんみな、「AREA OF DIAMOND」が東京ドームで完結──〈AREA OF DIAMOND FINAL〉

2026年7月12日、
2023年に横浜アリーナで産声を上げたライブシリーズ「AREA OF DIAMOND」。そこから「AOD2」、「AOD3」、「AOD4」と進化を重ね、そしてたどり着いた”FINAL”の舞台が東京ドームだった。タイトルに掲げられた「AREA OF DIAMOND」は、原石が磨かれることで輝きを増すように、自分自身もファンも成長し続ける存在でありたいという、ちゃんみなの想いが込められた言葉。この日は、その物語の集大成であると同時に、新たな章の幕開けでもあった。


ライブは巨大なLEDスクリーンに映し出された、銀河を思わせるオープニング映像からスタート。その壮大さは、東京ドームという会場のスケール感をさらに拡張させるようだった。そして扉が開き、姿を現したちゃんみなが1曲目「KING」を放つと、東京ドームは一気に熱を帯びる。
と、ここで次の曲に向かおうとするが機材トラブルが発生してしまう。公演は一時中断することになったが、そこを「私、結構かっこよく登場したよ?」と笑いを交えながらも、オーディエンスを安心させる姿に、ちゃんみなのライブ巧者としての強さを感じた。
「東京ドームにいるっていう魔物ってこれか?」「相手してやるよ!かかってこいよ!」という叫びから、再び最初からライブは再開。ライブはさらに「RED」「NG」「Sober」と畳み掛け、アグレッシブなナンバーを連発。「いままでどんなもの相手にしてきたと思ってんだよ!」と、東京ドームの魔物に真っ向から対峙し、さらには味方につけるような、ちゃんみなのスターとしてのオーラに圧倒された。
ライブは「note-book」から「太陽」「Good」へと続き、エモーショナルな世界観をさらに深めていく。ノートや雨をモチーフにした演出は、自身と向き合う時間そのものを可視化しているかのようで、観客をちゃんみなというアーティストの内面へと引き込んでいった。華やかなドーム公演でありながら、弱さや葛藤を決して隠さない。そのコントラストこそが、多くの人々を惹きつける彼女の魅力なのだろう。
続く「I’m Not OK」では、ギターをかき鳴らしながら「私は大丈夫じゃない。でも、それでいい。それが私なんだ」というメッセージを力強く歌い上げる。ちゃんみなの歌声にオーディエンスのシンガロングが重なり、会場全体が互いの痛みや弱さを受け止め合うような、温かな一体感に包まれていた。


ダンサーたちによるブリッジパートを経て披露されたのは、この「AREA OF DIAMOND」を象徴する楽曲「美人」。ルッキズムや他人の価値観に抗い、「あなたはそのままで美しい」と歌い続けてきた、ちゃんみなの代表曲のひとつだ。「AREA OF DIAMOND」というライブシリーズもまた、「飾らなくても、誰もがダイヤモンドである」という思いを軸に築き上げられてきた。その象徴ともいえる「美人」が東京ドームに響き渡った瞬間、このシリーズが伝え続けてきたメッセージは、最大規模の舞台で確かな形となって結実したように感じられた。
そして、iKONのBOBBYをスペシャルゲストに迎えた「無重力」では、タイトルを体現するように、ちゃんみなとBOBBYが東京ドーム上空を舞うフライング演出が繰り広げられた。互いのラップが観客の頭上で交錯する圧巻のパフォーマンスに、会場は大歓声に包まれた。
この共演が印象的だったのは、単なる豪華ゲストの登場にとどまらなかったからだ。憧れ続けてきたBOBBYと、東京ドームという舞台で肩を並べる姿は、ちゃんみなが歩んできた軌跡そのもの。同時に、ラッパー、シンガー、ダンサー、そしてポップスターという多面的な表現を磨き続けてきた彼女だからこそ、異なるフィールドで活躍するアーティストとも自然に響き合えることを証明するステージでもあった。
圧巻のパフォーマンスを終えると、ちゃんみなは「私は16歳の時からBOBBYさんが大好きで、ずっと推していました」「そんなBOBBYさんが、私の記念すべき東京ドームのファイナルに来てくれました」と長年憧れ続けてきたことを明かし、喜びをあらわにした。
一方のBOBBYも「こんな大きなステージ、本当におめでとうございます」と初の東京ドーム公演を祝福。2人は笑顔で言葉を交わし、会場からは大きな拍手が送られた。さらにちゃんみなは憧れの存在と同じステージに立てたことを振り返り、「今、この会場の中にも、いつか私と一緒にステージに立つ日が来る人がいるかもしれない」と観客へ呼びかける場面も。「私はその夢を今日叶えたので、みんなも絶対にできると思います」と、自身の経験を重ねながら力強いエールを送った。

さらに終盤には、「B級」「ハレンチ」とライブ定番曲を立て続けに披露。そして「おかえり」の一言とともに迎え入れた西洸人(INI)との「Let you go」では、映像とステージ演出が巧みに融合したドラマチックな共演が実現した。ムービングステージに立つだけでとんでもない色気を放つ西の存在感は、この日の特別なステージをより印象深いものにしていた。
楽曲を披露したあとは西が「ちゃんみなのデビュー前からダンサーをやらせていただいていました。今ではINIのメンバーとして活動しています」と改めて自己紹介し、「この東京ドームという場所に、どうしても一緒に立ちたかった」と思いを明かした。

そして、西はステージ上で手紙を取り出し、「10年前の当時の俺らからは全く想像できなかった景色ですね。でも、どんな壁も乗り越えて、どんな夢も現実に叶え続ける姿を隣で見てきたからこそ、今日という日は必然だったと思います」と、長年そばで見続けてきたからこその言葉を送った。
「最初はただの仕事相手だと思っていたけど、いつの間にか仲間になり、家族になっていました。愛というものを教えてくれたのは、この場所でした」と続けると、ちゃんみなは「泣きそうだからやめて」と涙をこらえながら笑顔を見せる場面も。
手紙の最後には、「今では自分にも新しい夢と仲間ができて離れることになったけど、またこうして東京ドームで、ちゃんみなの夢が叶う瞬間の一部になれてありがとう。また仲間として迎えてくれてありがとう。どんな時もあなたの味方です。またいつか会う日まで」とメッセージを贈り、会場から大きな拍手が送られた。
西がポケットにねじ込む形で手紙を受け取ったちゃんみなは「すごく大事にする。本当にありがとう」と感謝を伝えると、ちゃんみなの盟友であるダンサーのミカエウ(MiQael)やGENTA YAMAGUCHIもステージへ。長年苦楽をともにしてきた仲間との変わらぬ絆を感じさせた。

クライマックスでは、盟友たちが見守るなか「Never Grow Up」を披露。「成長しても自分らしさを失わない」というメッセージを掲げてきたこの楽曲は、東京ドームという夢の舞台で、過去の自分と現在の自分、そして未来の自分をつなぐアンセムへと昇華された。そして「花火」で会場を感動に包み込むと、ちゃんみなは自身の音楽人生を振り返りながら、ファンへの感謝と未来への思いを静かに語り始めた。
ちゃんみなは、「東京ドーム、そして見てくれているみんな、いつも応援してくれているみんな、本当にありがとうございました」と感謝の言葉から語り始めた。続けて、「私の一番最初の記憶は、鍵盤の上に自分の指が乗っていることでした。目を開けたら、生まれた時からそんな記憶だったんです」と幼少期を回想。「物心がついた時から音楽を始めて、絶対にアーティストになると決めていました」と、幼い頃から抱き続けてきた夢を明かした。
一方で、「私にとって東京ドームというのは、宇宙人がいるかいないかくらい、本当に現実味のない存在でした。本当にここに立てるなんて思っていなかった」と、憧れの舞台に立った現在の心境も率直に吐露した。そして、「どんな日々を送ってきたのかを書いてきたので、これを最後にみんなに伝えて、ファイナルを終わらせたいと思います」と語りかけると、「本日は来てくれてありがとうございました。あなたへ、そしていつかのあなたへ。過去の私へ、今の私へ、そしていつかの私へ。そして、あなたの愛するあの人へ。これは私のお話です」と、「LEGEND」を熱唱。
手紙を読み上げるようにリリックを紡ぎ、ステージに降り注ぐ豪雨の演出の中で、燃え盛る炎のような魂の叫びを届けていく。”FINAL”という言葉が終わりを意味するのではなく、新たな「伝説」の始まりであることを力強く宣言するようなラストチューンだった。
アンコールではフロートに乗ってドームを巡回しながら「LADY」「SAD SONG」を熱唱。
ステージから遠い客席まで丁寧に手を振り、ここにいる一人ひとりと目を合わせるように歌い届ける姿には、多幸感や愛が溢れていた。

この日のライブは「AREA OF DIAMOND」というシリーズが積み重ねてきた表現のすべてを詰め込んだ集大成だ。それと同時に、ちゃんみなは、あらゆる相手へ愛を返し続けていた。最後に、この日ステージに立っていたメンバー全員の名前を、どれだけ時間がかかっても呼び続けていた姿からも、その思いは伝わってきた。
だから、この日の東京ドームは、ひとりのスターが頂点へ立った場所ではない。誰かから受け取った愛を、何万人もの観客へ返していく場所だった。
「AREA OF DIAMOND」は、原石が磨かれて輝く物語として始まった。しかし、その”FINAL”で描かれたのは、磨かれたダイヤモンドが今度は誰かを照らす存在になるという、新たな物語だった。
そして最後に歌われた「LEGEND」は、その始まりを告げる曲だった。ちゃんみなが東京ドームで証明したのは、一つの夢の完結ではなく、愛によって紡がれた物語が、ここから「伝説」として語り継がれていくということだった。「AREA OF DIAMOND」は終わった。しかし、その輝きは、ここからさらに多くの人の人生を照らしていく。

取材&文 : ニシダケン
撮影 : 田中聖太郎
セットリスト
ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」
2026年7月12日@東京ドーム
M1. KING
M2. RED
M3. NG
M4. Sober
M5. Fxxker
M6. Princess
M7. ^_^
M8. note-book
M9. 太陽
M10. Good
M11. ダリア
M12. PAIN IS BEAUTY
M13. I’m Not OK
M14. 美人
M15. NAME CARD(新曲)
M16. I’m a Pop
M17. WORK HARD
M18. 無重力 feat. BOBBY (iKON)
M19. B級
M20. ハレンチ
M21. Angel
M22. Let you go feat. HIROTO (INI)
M23. Never Grow Up
M24. 花火
M25. LEGEND(新曲)
En1. LADY
En2. SAD SONG
ライブ配信情報
U-NEXT:ちゃんみな『AREA OF DIAMOND 4』独占ライブ配信
ちゃんみな『AREA OF DIAMOND FINAL』
視聴ページ:https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000014943
ライブ配信:7月12日(日)18:00 ~ライブ終了まで
見逃し配信:配信準備完了次第~7月26日(日)23:59まで
配信公演:7月12日 東京ドーム 公演
【ちゃんみな 配信中一覧】
https://video.unext.jp/browse/feature/FET0011667
インフォメーション
ちゃんみな公式サイト:https://chanmina.com/
ちゃんみな公式Instagram:https://www.instagram.com/minachanxx
ちゃんみな公式X:https://x.com/chanmina1014
ちゃんみな公式TikTok:https://www.tiktok.com/@chanmina_official
ちゃんみなSNS:https://linktr.ee/CHANMINA
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