物価高でも20代の住宅購入意欲は向上!日銀の利上げで金利が上昇する住宅ローンはどうしたらよい?

物価高でも20代の住宅購入意欲は過去最高!日銀の利上げで金利が上昇する住宅ローンはどうしたらよい?

カーディフ生命が全国2500人を対象に「第7回 生活価値観・住まいに関する意識調査」(調査時期:2025年10月)を実施した。それによると、現在感じている不安は「物価高」だが、それでも若い世代を中心に、「住宅購入意向」は衰えていない。一方で6月17日に、日銀が半年ぶりに利上げを決めた。住宅ローンの影響は必至だが、住宅購入ではどんな点に注意したらよいのだろう?

【今週の住活トピック】
「第7回 生活価値観・住まいに関する意識調査」を実施/カーディフ生命

最大の生活不安は「物価高」でも、20代の住宅購入意向は高い

調査結果によると、「現在感じている不安」(複数回答)の1位は「物価高」の87.8%で、次いで「老後資金」(82.8%)、「自然災害」(74.3%)、「病気・ケガなどで働けなくなる」(72.4%)などが続いた。漠然とした不安よりも、店頭にならぶ商品が繰り返し値上げされて、実感しやすい「物価高」に大きな不安を感じているようだ。

物価高に加えて、住宅価格も上昇が続いているが、「住宅を購入したい」という回答は20代~60代全体の37.2%だった。なかでも、若い世代ほど住宅購入意向が高く、20代では過半数の51.1%が購入したいと回答した。

住宅購入動向

出典:カーディフ生命「第7回 生活価値観・住まいに関する意識調査」

同社によると、住宅購入意向者は、「過去5年間(2021年:36%、2022年:30%、2023年:26%、2024年:29%)で最も高かった」という。また、「20代の購入意向が昨年から9ポイント上昇」しており、若い世代ほど住宅購入に前向きとみている。

住宅ローンの返済期間、希望よりも現実は長期化している?

住宅ローン利用者に対して「実際の返済期間」を聞いた結果を見ると、一般的な住宅ローンの最長返済期間である「35年」以内を選んだ人が大半で、最多は47.1%で「30年超~35年以下」だった。20代~30代の若い世代だけを見ると、やはり35年以内の期間が多いものの、「35年超~40年以下」(14.1%)や「40年超~50年以下」(2.8%)などの超長期ローンの比率が高まる点に注目したい。

一方、全員に対して「希望する返済期間」を聞いた結果を見ると、「実際の返済期間」とは大きな開きが見られた。最多は「10年以下」の27.6%で、20年以下を選択した人が全体で54.2%と過半数を占めた。借金を長期間にわたって抱えたくないということだろう。ただし、若い世代を中心に、35年超の超長期ローンを希望する人も1割程度いた。若い世代には、35年超などの超長期の返済期間を選ぶことへの抵抗感が、薄いのかもしれない。

住宅ローン、実際の返済期間と希望の返済期間

出典:カーディフ生命「第7回 生活価値観・住まいに関する意識調査」

日銀の利上げで住宅ローンはどうなる? 資金計画はどうしたらよい?

日銀は6月の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%から1.0%に引き上げる「利上げ」を決めた。日銀の利上げで影響を強く受けるのは、住宅ローンの「変動型」の金利だ。多くの金融機関では、政策金利を変動型の基準金利と連動させているからだ。

では、実際にいつから変動型の金利が引き上げられるのだろうか? 変動型は、適用する金利を年に2回見直すが、4月・10月のタイミングに見直すという金融機関が多いので、10月に金利を引き上げる事例が多いだろう。ただし、異なるタイミングの金融機関もあるので、個別に確認が必要だ。

また、適用される金利が決まる時期は、申し込み時点ではなく、住宅ローンの融資を受けて全額支払うタイミングになる金融機関が大半だ。これから住宅を購入する人が、実際に全額支払うのはまだまだ先になるので、今後も利上げが続けば変動型の金利もさらに上がっていくことになる。

住宅ローンの金利が上がるほど、「毎月返済額の増加」や「借入額の減少」につながる。それを嫌って40年、50年といった超長期の返済期間を選ぶと、元金がなかなか減らずにオーバーローン(売却額よりもローン残高が上回る状態)になるリスクがある。金利上昇局面では、「借り過ぎ」による滞納リスクが増大するので、購入物件を見直すことも含めて、無理をしない資金計画を立てることがカギになる。

反面、利上げによって、預金の金利は上がる。株価も上昇している今は、資金を運用することも重要だ。住宅ローンの資金計画と資金運用と、長期的なマネープランのバランスが求められる時代といえるだろう。

今より若いときにやっておけばよかったのは、どの年代でも「資産形成・貯蓄」

調査結果に話を戻そう。この調査では「過去にやっておけばよかったこと」も聞いている。30代~60代の人に「20代でやっておけばよかったこと」を聞いた結果を見ると、いずれの年代も、1位は「資産形成・貯蓄」、2位は「もっと勉強する」になった。これは、40代~60代に聞いた「30代でやっておけばよかったこと」でも、同じ傾向が見られた。

20代でやっておけばよかったこと

出典:カーディフ生命「第7回 生活価値観・住まいに関する意識調査」

ローン返済と資金運用の両立は、高度な判断が求められるので、ローン返済の仕組みや資金の運用についてしっかり勉強して、余裕のある家計を維持できるようにしたいものだ。

なお、日銀は政策金利の利上げと同時に、これまで段階的に減らしてきた国債の購入を2027年4月から月2兆円程度に固定することも決めている。この減額停止の影響は、住宅ローンの全期間固定型などに影響する。これが市場の長期金利の安定につながれば、金利の上昇が続いていた【フラット35】にも変化がみられるだろう。

このように住宅ローンの金利動向は不透明な状況になっている。今は、しっかり勉強して、それぞれの家庭に合ったマネープランを立てることが強く望まれるだろう。「今買っておかないと」といった焦りは禁物だ。

●関連サイト
カーディフ生命「第7回 生活価値観・住まいに関する意識調査」を実施

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