「一億総サングラス計画」眼鏡市場が始動させた計画は人類の老若男女はもちろん、ペットすらもカバーする壮大過ぎる野望だった
6月3日、全国で1000店舗以上の「眼鏡市場」を展開する株式会社メガネトップが「紫外線対策事業戦略発表会」を開催した。
「紫外線対策事業戦略発表会」とは、なにか。2025年の4月から10月までの熱中症警戒アラートはのべ1749回と過去最多を記録。年々深刻化する酷暑、そして紫外線から人々の目を守るためのサングラスを日常アイテムとして社会に定着させることを目指したものだ。
紫外線対策の実用性でアピールして着用率の向上を目指す
眼鏡市場の調査によると、紫外線対策をしている人は70.7%と比較的多い結果になったが、紫外線対策はなにかといえば「日焼け止め」「帽子」「日傘」が上位に来て、「サングラス」はわずか26%にとどまった。
眼鏡市場では、サングラスを誰もが日常的に使えるようにすることで、屋外で頑張るすべての人の目を守ることをテーマに本格的に取り組んでいく。株式会社メガネトップ代表取締役社長である冨澤昌宏氏は「一億総サングラス計画」の開始を宣言した。
一億総サングラス計画の始動
「一億総サングラス計画」とは、全部で大きく6つの取り組みを進める計画だ。その一つひとつを株式会社メガネトップの商品部部長である櫻井憲一郎氏が解説していく。
1つ目は、眼鏡市場で取り扱う「すべての度付きサングラスのレンズをバージョンアップ」。紫外線対策性能を高めながらも、価格はこれまでと変わらぬままで提供するなど、負担は増やさないように心がけた。
2つ目は、屋外で働く人の目を守るために「法人向け窓口の開設」。熊本城で働くスタッフへの寄贈をきっかけに増えてきた企業からの相談を受けての施策だ。観光、案内、建設、警備、配送、物流、農業、屋外作業、スポーツ指導など、屋外で活動する人々を抱える企業に対して、専門スタッフが導入に関する相談に対応していく。
3つ目は、屋外スポーツを楽しむ人のために「高野連認証サングラスの発売」。過酷な環境で活躍する球児を守るために、国内小売メーカーとして初めて日本高校野球連盟の公式戦規定をクリアしたサングラスを開発した。あらゆる角度からの紫外線を99.97%カットし、エアインテーク構造で汗や熱への対策を施したサングラスだ。時速130キロの硬球を当てる耐久検証も実施しており、その強度も折り紙付きだ。
4つ目は、高校生や小学生を対象とした「アイケア教室の開催」。目の健康について学ぶ機会は決して多くない。学校と連携しながら、紫外線が目に与える影響について伝えていく取り組みだ。
5つ目は、販売促進キャンペーンとして「18歳以下限定でパーフェクトUVブロックレンズの半額キャンペーン」。眼鏡市場の調査によると、子どもの紫外線対策を重要だと考える保護者は72.7%に上った。しかし、UVカット機能付きの眼鏡やレンズを使用しているのは6.1%。意識はあるが行動に出られていない保護者の後押しをするためのキャンペーンだという。
そして、最後の6つ目は新たな領域への取り組みとして「ペットの目を守るペット向けサングラス」への挑戦だ。
眼科医・有田玲子先生が語る「紫外線の被害を訴える患者たち」
ゴールデンウィークを過ぎたころから、「眩しさ」を訴える患者が増えていると語る、有田先生。「眩しさ」といっても、目が開けられないほどで、モノを見ることができなくなり、深刻なQOLの低下がそこにあるのだという。
強い紫外線を予防せずにいると、急性の角膜炎だけでなく、蓄積による白内障や翼状片など視力を低下させる病気につながる危険性がある。
眼科医の立場からしても、紫外線対策としてサングラスの着用は重要だと考えている。しかし、これまでは紫外線カットに配慮されていないファッション目的のサングラスが手頃な価格であり、紫外線カットを考慮したものはハイブランドで高価であり手が出しづらい状況だった。
ペット用サングラスは必要なのか
獣医と情報交換をした有田先生は、犬と人間の目の構造には、驚くほど多くの共通点があると気づいた。しかし、犬の目を守る紫外線対策グッズはあまりなく、株式会社メガネトップの商品部部長である櫻井憲一郎氏に伝えた。
獣医によると、犬の白内障の原因は遺伝が大半でUVが原因とは言われていない。だが、紫外線や日光に曝されることで、慢性表層性角膜炎である角膜パンヌスなどの一部の角膜疾患が悪化したり、発症したりすることが知られている。
アイケアを取り入れるのは、予防に効果的である。
ペット用サングラス「WANGLASS」の性能とは
従来のペット用のサングラスはファッション目的のサングラスばかりだった。今回、開発したペット用サングラス「WANGLASS」は、人間と同じ紫外線カットの仕様を採用した。また、レンズの曇りにも対応している。今回用意したサイズは、小型犬や中型犬を対象としている。
素材にもこだわっており、犬の皮膚は薄くて弱く、アルカリ性にも弱いことを踏まえて、素材はTPUと呼ばれるポリウレタン樹脂を採用した。
散歩の際に使用することを想定しており、店頭で試着することはできない。当然ながら犬はサングラスをするのを嫌がるので、「長い目で見て慣らしていってほしい」とのこと。
一億総サングラス計画。その壮大な計画には、なんとペットも含まれていた。もはや、それは一億では足りていない。それほどまでの、ドデカスケールさに驚きながらも、人々と、その傍らにいるペットたちの目が守られる未来のために尽力していることが伝わってきた。
まさに「見えるに、エールを」である。紫外線対策をして、いつまでも見える世界を保ち続けていたいものだ。
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