さよならポニーテール、新SG「帝都」リリース

本作は、ふっくん作詞・作曲による表題曲「帝都」を軸に、さよならポニーテールの新たな表現領域を感じさせる作品。ミニマルなビートとシンセ・オリエンテッドなアレンジによって構築されたサウンドは、従来のやわらかなポップ感覚を保ちながらも、より都市的で、より神秘的な表情を見せている。
妖艶なゆゆのボーカルと洗練された電子音の絡み合いが、心地よい浮遊感とどこか不穏な美しさを同時に生み出し、さよポニならではの世界観を新しい角度から更新する。カップリングには、未発表のピアノインスト曲「あこがれ」のリミックス・バージョン「あこがれ(I say Y Remix)」を収録する。
「帝都」は、都市という巨大な虚構の中で、何が本物で何が幻想なのかを問いかけるような一曲である。歌詞に登場する“嘘やマヤカシ達が跋扈する”“夜は妖達ひと盛り”“賑わいは仮想による仮装”といったフレーズは、現代の都市に漂う情報の過剰さや、表層的な熱狂、そして匿名的な欲望の気配を鮮やかに切り取っている。その一方で、「定期の先の海へ行け」「ほんとの言葉を持て」といったラインが、そこから抜け出した先にある静けさや、本質的な言葉への希求を静かに示している。
サウンド面では、ミニマルなビートとシンセ主体のアレンジが、楽曲全体に冷たく澄んだ都市的な質感を与えている。過剰にドラマティックにはせず、むしろ抑制されたリズムと電子音の反復によって、じわじわと感覚を包み込むような構造が印象的だ。その上を漂うゆゆのボーカルは、具体的な感情を押しつけるのではなく、楽曲の中に妖しさと余白を残しながら響いていく。そのため「帝都」は、単なるエレクトロポップではなく、都市の夜景や熱気、そしてその裏側にある空虚までを含んだ、神秘的な音楽体験として立ち上がる。
また、本作で感じられる“アーバンエレクトロ”な魅力は、さよならポニーテールにとっての新境地でもある。従来の儚さや親密さを保ちながら、より無機質で洗練された電子的な質感へと踏み込んだことで、彼女たちの物語性はさらに深く広がった。「帝都」は、きらびやかな都市の表面をなぞりながら、その奥に失われたものを見つめる、静かで鋭い一曲となっている。
リリース情報
さよならポニーテール 「帝都」
2026年5月27日(水)リリース
OTOTOY配信中
プロフィール
さよならポニーテール は、匿名性と物語性を軸に活動を続けるポップユニット。日常の断片や淡い感情、夢と現実のあわいをすくい上げる独自の歌詞世界と、柔らかなメロディセンスで多くのリスナーの支持を集めてきた。メンバーの詳細を明かさないスタイルを保ちながら、楽曲、イラスト、物語が一体となった独自の作品世界を展開し、他にない存在感を放っている。
アーティスト情報
X (Twitter):https://x.com/sayopony
Instagram:https://www.instagram.com/sayopony/
YouTube:https://www.youtube.com/@sayopony

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
