リキュールとCPU
今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
リキュールとCPU
お客様に何でもつくってあげたいからと、自腹で色んなリキュール類を買って並べてました。
「「自腹で色んなリキュール類を買って並べてました」ワタミメンバーの軌跡がいろいろヤバいと話題に」 2013年06月26日 『ガジェット通信』
https://getnews.jp/archives/368109
よい仕事をするために自腹でリキュールを購入したという話。感動的。仕事に対する姿勢とはかくあるべきだろう。
プログラマも、最近は私物のチェックがうるさいけれど、むかしは会社のパソコンだと処理速度が遅いから、勝手に私物のパソコンを持ち込んで、それで仕事してたよね。
あとパーツを自腹で買って、中身を徐々に入れ替えてパワーアップを。お客様にすこしでも早い納期とバグのない成果物を提供するためには、自費でCPUやメモリやグラボやサウンドブラスターやSCSIカードを買うのは当然のこと。もちろん各種フリーウェアのツール類も惜しみなくインストール。
当時はDOSしかなく、640KBのメインメモリ(コンベンショナルメモリ)の制限があったから、常駐プログラムをいっぱい入れるとメモリが足りなくなる。それをチューニングするためのqemm.exeというプログラムも入れて…。誰のPCが一番コンベンショナルメモリが広いか競ったり。これもすべて効率のよい仕事をするためのたゆまぬ努力。
福利厚生も自前。休み時間に鋭気を養うためのゲームを、自腹で購入してインストール。ゲームで気分転換をするのも仕事の一部。すべてはお客様のためによりよい仕事をするため。「ボスが来た」コマンドも常備。むかしはインターネットがなかったから、暇つぶしや気分転換にはスタンドアローンのゲームが必須だった。
ということで、プログラマはむかしからワタミクスを実践していたといえよう。プログラマはホワイトカラーでもブルーカラーでもなく、ブラックだったわけだ。ようやく長年のテーマの答えが出た。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年07月01日時点のものです。
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