【ライブレポ】=LOVEが横浜スタジアムで描いた、進化の確信と未来への助走──「=LOVE 8th ANNIVERSARY PREMIUM TOUR」FINAL in 横浜スタジアム

2026年4月18日・19日の2日間にわたって開催された、
晴れ渡る空がゆっくりと夕焼けに染まり始めるなか、スクリーンに映し出されたのは、プロデューサーである指原莉乃のAKB48卒業コンサートを客席から見つめるメンバーたちの過去の姿だった。かつて観客としてその場にいた彼女たちが、いまはステージの中心に立つ。その対比からは、横浜スタジアムという場所が、地道な歩みの先にたどり着いた「夢が現実になる場所」であることを強く印象づけていた。


やがて、客席に散らばったメンバーが歌い出したのは、『青春”サブリミナル”』の一節。サブステージに姿を現した髙松瞳の『青春”サブリミナル”』というアカペラでの歌声を合図にOvertureが鳴り響き、メンバーがひとりずつ登場していく。
冒頭の映像と重なり合うように、『青春”サブリミナル”』でライブは開幕。満員のスタジアムから巻き起こる大歓声は、これまでのどの会場とも異なる圧倒的なスケールを物語っていた。
「私たちの青春、はじめるぞー!」という掛け声を合図に、『ラブソングに襲われる』『超特急逃走中』『ナツマトぺ』と、王道のポップチューンを立て続けに披露。開放感あふれるスタジアムの空間は一瞬にして「=LOVE色」に染め上げられ、可愛らしさとキャッチーさを武器にしてきた彼女たちの強みが、巨大な会場でも揺るぎなく機能していることを示す、力強い序盤ブロックとなった。
続く『お姫様の作り方』では、スマートフォンでの動画撮影が可能という嬉しい演出も用意。スタジアム規模でありながらファンとの距離をぐっと縮める体験は、規模の拡大とともに確実に進化している。


MCではコール&レスポンスで会場のボルテージをさらに引き上げ、そのままユニット曲ブロックへ。『Sweetest girl』『推しのいる世界』が披露されると、横浜スタジアムには大きなコールが響き渡る。再び全員が揃うと、『「君と私の歌」』を熱唱。可愛さとエモーショナルな表現が共存する、=LOVEの真骨頂が存分に発揮された。
さらにライブは『「ドライブ デート 都内」』『Oh!Darling』へと続き、メンバーはフロートに乗ってアリーナを周回。スタジアムに集まったすべての観客と目を合わせるかのような、きめ細やかなファンサービスが印象的で、どこまでも「ファン想い」なパフォーマンスが輝いていた。


公演の合間に挟まれたVTRでは、グループのこれまでの歩みが丁寧に振り返られた。デビューから現在に至るまでの軌跡は、単なる成功譚ではなく、悩みや葛藤も含めた「リアルな8年」として映し出される。華やかなステージの裏側にあるメンバーそれぞれの物語が、観る者の胸に静かに迫った。
映像が明けると、ステージに立っていたのは佐々木舞香と野口衣織。ふたりはユニット曲『虹の素』を情熱的に歌い上げ、スタジアムに集まった観客の感情を大きく揺さぶる。その流れのまま披露された『誰にもバレずに』では、これまでの歩みをなぞるかのように、優しく繊細な表現で心を包み込んだ。


なかでも印象的だったのが、『モラトリアム』で広がった緑一色のペンライトの海だ。アリーナからスタンドの隅々まで染め上げられた光景は、メンバーとファンが共有してきた時間の重みを強く感じさせるものだった。統制された演出ではなく、ファン一人ひとりの想いが生み出した光だからこそ、その輝きはより深くスタジアムを照らしていた。
続いて挟まれたのは、「きーにゃ」と呼ばれる猫に扮した齋藤樹愛羅を中心としたシュールなコント風VTR。会場を笑いで包み込む一方で、ラストでは「きーにゃ」が闇堕ちするという意外な展開を見せ、そのまま『呪って呪って』へとシームレスに接続されていく構成に驚かされた。


ここからライブは生バンド編成へ。迫力ある演奏に加え、思わず驚くほどの過剰な炎の演出が会場の熱気を一気に引き上げる。そして、イコラブ屈指のアッパーチューン『Junkies』では、メンバーがスタジアムを縦横無尽に駆け回り、観客を巻き込んで大きな盛り上がりを生み出した。続く『内緒バナシ』でさらに熱量を高めると、メンバー紹介曲『ヒロインズ』ではスタジアム中に「L!O!V!E!」のコールが轟き渡り、会場の一体感は最高潮へと達していった。
ライブはいよいよクライマックスへ。荘厳なストリングスが奏でる弦の響きに導かれるように披露されたのは、最新シングル表題曲『劇薬中毒』。スイートさとダークさが同居するパフォーマンスで、妖艶かつメランコリックな世界観を鮮やかに描き出した。続いて『いらない ツインテール』『仲直りシュークリーム』と畳みかけ、ロックとキュートの両軸から“イコラブらしさ”を力強く提示していく。


終盤には『この空がトリガー』『探せ ダイヤモンドリリー』といったエモーショナルな楽曲を連続して披露。『探せ ダイヤモンドリリー』では、大谷映美里の「言いたいことがあるんでしょ?」という合図をきっかけに、客席から特大のガチ恋口上が炸裂。メンバーがイヤーモニターを外し、その声にじっと耳を傾ける姿が強く印象に残った。
そしてライブは、デビュー当初から大切に歌い続けてきた『=LOVE』へ。グループの核となるアイデンティティが一気に解き放たれると、本編ラストは『とくべチュ、して』。ポップな高揚感の中にほのかな切なさを宿したこの楽曲が、8年間の歩みの集大成として、観客一人ひとりの胸に「今この瞬間」という特別な時間を感じさせた。

アンコールでは、メンバーカラーを取り入れたパーカーにデニム姿というラフな装いで再登場。『Want you!Want you!』『木漏れ日メゾフォルテ』『「部活中に目が合うなって思ってたんだ」』を披露し、ファンとの距離をさらに縮めていく。スタジアム規模のステージに立ちながらも、心の距離は決して離さない。そんな想いが伝わってくる、温かな時間となった。
可愛さ、かっこよさ、そしてエモーショナル。その三要素を高いレベルで共存させながら、なおかつファンとの近さを保ち続ける。この絶妙なバランスこそが、=LOVEというグループの本質であり、揺るぎない強みだ。
ラストチューンは『絶対アイドル辞めないで』。タイトルが示す通り、これからもグループが続いていくことへの強い意志が、まっすぐに響き渡る。スタジアム全体が大きな多幸感に包まれるなか、ライブは一度幕を下ろした。

しかし、「イコラブ!」というコールは鳴り止まない。その声に応える形でダブルアンコールがスタート。再び『青春”サブリミナル”』が披露され、ナイターの照明にも負けないメンバーの輝きが、スタジアムいっぱいに笑顔を広げていった。
今回の公演は、8周年ツアーのファイナルであると同時に、6月に控えるMUFGスタジアム(国立競技場)公演へとつながる大きなステップでもある。実際、構成や演出の随所からは、アリーナクラスを超え、スタジアムクラスのアーティストへと進化していくための明確な意思とスケールアップの兆しが感じられた。
横浜スタジアムで示されたのは、「ここまで来た」という到達の証明だけではない。「まだ先へ行ける」という確信だ。8周年のその先へ。=LOVEの未来は、確実に動き始めている。

取材&文 : ニシダケン
セットリスト
「=LOVE 8th ANNIVERSARY PREMIUM TOUR」FINAL in 横浜スタジアム
2026年4月19日
M1. 青春”サブリミナル”
M2. ラブソングに襲われる
M3. 超特急逃走中
M4. ナツマトぺ
M5. お姫様の作り方
M6. Sweetest girl
M7. 推しのいる世界
M8. 「君と私の歌」
M9. 「ドライブ デート 都内」
M10. Oh!Darling
M11. 虹の素
M12. 誰にもバレずに
M13. モラトリアム
M14. 呪って呪って
M15. Junkies
M16. 内緒バナシ
M17. ヒロインズ
M18. 劇薬中毒
M19. いらない ツインテール
M20. 仲直りシュークリーム
M21. この空がトリガー
M22. 夏祭り恋慕う
M23. 探せ ダイヤモンドリリー
M24. =LOVE
M25. とくべチュ、して
【ENCORE】
EN1. Want you!Want you!
EN2. 木漏れ日メゾフォルテ
EN3. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
EN4. 絶対アイドル辞めないで
【W ENCORE】
EN.5 青春”サブリミナル”
★=LOVE 8周年ツアー「=LOVE 8th ANNIVERSARY PREMIUM TOUR」FINAL in 横浜スタジアムセットリストプレイリスト公開!
https://equallove.lnk.to/8thTOUR_Final
ライブ情報
〈=LOVE STADIUM LIVE〉
■日時:2026年6月20日(土)
会場:東京都・MUFGスタジアム(国立競技場)
開場 15:30/開演 17:30
■日時:2026年6月21日(日)
会場:東京都・MUFGスタジアム(国立競技場)
開場 15:30/開演 17:30
インフォメーション
■HP:https://equal-love.jp/
■YouTube:https://www.youtube.com/@equallove_
■X:https://x.com/Equal_LOVE_12
■Instagram:https://www.instagram.com/equal_love.official/
■TikTok:https://www.tiktok.com/@equal_love_12
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