ラスベガスで世界横断14カ国のコカ・コーラ系ドリンクを飲み比べレビュー!「かき氷のシロップ」「グレープフルーツの皮の味」他多数
アメリカの3都市でできる貴重体験/「強烈な梅」「かき氷のシロップ」「グレープフルーツの苦いところ」?!
眠らない街、ラスベガス。カジノ、エンターテイメントの刺激に事欠かないこの街で、わたくし鷹鳥屋はまったく別の方向の「刺激」を求めてある場所へと向かいました。
目指すは、ラスベガスのメインストリートであるラスベガス・ストリップ(Las Vegas Blvd S.)沿い、巨大なMGMグランドホテルのすぐ北隣、「ショーケースモール」に入居するコカ・コーラ公式ストア「Coca-Cola Store Las Vegas」です。目印は外壁にそびえ立つ巨大コーラボトル。道を歩いていれば、嫌でも目に入ります。
▲ラスベガス・ストリップにそびえるコカ・コーラストア。入口のポーラーベアのイラストが目印だ
入場はもちろん無料。1階から2階まで、コカ・コーラ関連グッズがびっしり並ぶ店内は、コカ・コーラ好きにはたまらない空間です。
Tシャツやグラス、ぬいぐるみから、世界各国のコカ・コーラの文字が書かれたパーカーやアパレルに至るまで、見慣れたロゴとセンスの良いデザインが多数売られているのがわかります。コカ・コーラとラスベガスのロゴ入りグッズが多いのも、観光地らしくていいですね。
▲まずはコカコーラのアパレル商品がズラりと並びます。
▲店内には新旧様々なコカ・コーラから世に出されているドリンクの数々が並ぶのは圧巻。
▲鷹鳥屋の青春の思い出、スプライトもかなり充実しているのは嬉しい。
▲タオルから毛布からミニカー、ボトルまで多数の商品を楽しむことができます。
そしてこのストアの2階にあるドリンクカウンターで体験できるメニューが「Around the World(世界一周)」アラウンド・ザ・ワールド。
その名のとおり、世界14カ国のコカ・コーラ系ドリンクが小カップに並んで提供されるという、文字通りの地球一周体験なのです。
飛行機なし、パスポートなしで、世界のコカ・コーラが取り扱う面白い(?)飲み物14杯がお値段たったの17.95ドルでトレイに集結というグローバルの極み。これは楽しい!
▲”アラウンド・ザ・ワールド”の案内看板。名物メニューの風格を感じます。
▲カウンターにはいろんなメニューがずらりと並びますが「アラウンド・ザ・ワールド」は右端に鎮座。
▲ドリンクサーバーにも個性的なラインナップ、右端にはかつてイタリアで独特な味(※配慮)で有名だった「BEVERLY」の文字。
14か国のドリンク、飲んでみた
さっそく14種類をテイスティングしましょう。今回テイスティングした14カ国の飲み物はこちら。
1. ストーニー タンガウィジ(タンザニア)
2. ファンタ ストロベリー(パナマ)
3. スプライト キュウカンバー(ルーマニア)
4. リフト マンサーナ(チリ)
5. マゾー ブラックベリー(マラウイ)
6. スパーレッタ スパーベリー(ジンバブエ)
7. デル・バジェ ハマイカ・イ・ナダ(メキシコ)
8. ビバリー(イタリア)
9. フューズティー アイスティー ベリーズ(ジョージア)
10. アクアリウス リブレ(スペイン)
11. ファンタ サワープラム(中国)
12. ファンタ コリータ(コスタリカ)
13. インカ・コーラ(ペルー)
14. ファンタ メロンフロスティー(タイ)
▲14カ国のドリンクが一堂に会したトレイ。色も香りもそれぞれがすごい。
1から順番に飲むのがセオリー、ということで、まずはタンザニアから!
※味覚は国によっても人によっても異なります。これらのレビューは鷹鳥屋個人の感想として参考になさってください。
No.1 ストーニー タンガウィジ(Stoney Tangawizi)/タンザニア
「タンガウィジ(Tangawizi)」とはスワヒリ語で「生姜」を意味する言葉だそうで。天然生姜風味炭酸飲料、南アフリカ全域で1971年から愛されているブランドです。香りはほとんど甘くなく、鼻に抜ける生姜の辛みが先に来ます。口に含むと炭酸のパチパチ感と生姜のスパイシーさがじわじわと広がり、後味にほのかな甘みが残りました。日本のジンジャーエールとは別物で、どちらかといえば生姜湯を炭酸にしたような骨太な味ですね。
No.2 ファンタ ストロベリー(Fanta Strawberry)/パナマ
パナマ限定の炭酸飲料で、現地ではもともと「キスト(Kist)ストロベリー」として知られていた商品がファンタブランドで展開。香りはいちごキャンディーを開封した瞬間のような、人工的で甘ったるい香りが漂います。飲んでみると、いちごよりも「いちご味のもの」に近く、駄菓子屋で売っている細長いビニール袋のジュース──チューペットやポッキンアイスのあの味を思わせます。「あー、懐かしい」って感じでしたが、好き嫌いが分かれる一本かもしれません。
No.3 スプライト キュウカンバー(Sprite Cucumber)/ルーマニア
スプライトのルーマニア版。キュウリ(cucumber)フレーバーという時点でかなり攻めたチョイスだが、香りは確かにキュウリ!
青臭さとレモンライムのさっぱり感がブレンドされ、これはこれで不思議な清涼感があります。飲んでみると爽やかキュウリ炭酸飲料、甘さは控えめ。意外にも喉越しは軽く、案外飲めてしまいます。……でも、たくさん飲むものではないかなあ。
No.4 リフト マンサーナ(Lift Manzana)/チリ
「マンサーナ(Manzana)」はスペイン語で「りんご」。中南米で1995年から愛されているリンゴ味炭酸飲料で香りはアレだ……りんごアメ!!炭酸のキレと一緒に、キャンディアップルのような爽やかな甘みがやってくる。後味もくどくなく、スッと消える。これまでの14種の中で最も「普通に美味しい炭酸飲料」に近く、「あ、これ美味しかった! 今のところダントツ1位!」 と4本しか飲んでないけど絶賛の声が飛び出したのも納得の味でした。
No.5 マゾー ブラックベリー(Mazoe Blackberry)/マラウイ
マラウイはなかなか馴染みのなさそうな国でしょうが、この「マゾー」はそもそもジンバブエ発祥の老舗ブランドのブラックベリーフレーバー。本来は濃縮シロップを水で薄めて飲むスタイルで、アフリカ全土の家庭で親しまれているらしいです。本品は希釈済みで提供。
香りはブラックベリーというよりもカシスに近い、やや薬草感のある甘い香り。飲んでみると甘みはあるものの、果実感よりも「薬っぽさ」が勝る独特の味わいで、ドクターペッパー的な薬の味ではなく、慣れない人には引っかかりを感じさせる味わいと言えるでしょう。あくまで個人的な感想ですが、そこまで美味しくない、というのが正直なところでした……。
No.6 スパーレッタ スパーベリー(Sparletta Sparberry)/ジンバブエ
「スパーベリー(Sparberry)」は造語で、「スパーリング(sparkling)+ベリー(berry)」を合わせた名前だそうです。南アフリカ・ジンバブエ発の炭酸飲料で、ラズベリー風味のクリームソーダ系。まず目に飛び込んでくるのがその色。深みとインパクトのある赤紫色は思わず二度見するレベル。「色がやばい、血みたい」 と衝撃が走ったのも無理はない。香りはいかにも人工的な甘いベリー系で、飲んでみると期待を裏切らない、見た目通りのケミカルな甘さが口いっぱいに広がります! 後味に残るべたつき感も含め、「ケミカル系は基本的にかき氷のシロップ系になりませんか?」 という感想にたどり着きました。
No.7 デル・バジェ ハマイカ・イ・ナダ(Del Valle Jamaica y Nada)/メキシコ
「ハマイカ(Jamaica)」とはハイビスカスの花のことを指すようです。「イ・ナダ(y Nada)」はスペイン語で「それだけ(and nothing else)」という意味で、出世魚(イナダ)の名前ではありません。「ハイビスカス、それだけ」という潔いネーミング。
14種の中で炭酸が感じられず、ルビーレッドの見た目が美しい。香りはハイビスカスティー特有の、酸味と花の香りが重なった華やかなもの。飲んでみるとハイビスカスの味、甘酸っぱくて少しタンニンのある渋みが残ります。炭酸がないぶん味がダイレクトに来ました。飲むハイビスカス。薄めに作った中東のカルカデという飲み物に近いかもしれません。
▲鮮やかな赤が一際目立つハマイカ・イ・ナダ
No.8 ビバリー(Beverly)/イタリア
1969年にイタリアで誕生した食前酒(アペリティフ)スタイルのノンアルコール炭酸飲料。実は2009年にイタリアでは製造終了しており、今やイタリア本国でも売っていないという幻の飲み物だそう。それでもコカ・コーラ公式の体験では「マストトライドリンク」として君臨し続けています。
その香りはグレープフルーツに近いのですが、果汁のみずみずしさとは別の味わい。言うなれば、「グレープフルーツを絞った後の、白いワタの部分を全部絞ったらこの味」とでもいいましょうか。みずみずしくない白く濁ったグレープフルーツの部分を全部絞ったテイストという表現がぴったりかもしれません。甘さはなく、苦みだけが口の中に残り続けるのです。
香りや味が苦手な人からは「これは、お残ししないと死んじゃう」という言葉が出るほど。それでも公式が「マストトライ」と言うのだから、試さないわけにはいきません。
No.9 フューズティー アイスティー ベリーズ(Fuse Tea Ice Tea Berries)/グルジア
フューズティーは黒茶とフルーツフレーバーを融合させたアイスティーブランドで、こちらはベリー系フレーバーです。グラスを近づけても紅茶らしい香りはほとんど感じられず、かすかに甘い何かが漂う程度。「香りが特になく、ブラックティーの味の強さも特にない」 という感想で、飲んでみても何の飲み物かが判然としません。コーラでもお茶でもジュースでもない、カテゴリー不明の液体として記憶に残りました。「今、何を飲んでるんだろう」って一瞬悩んじゃう飲み物です。
No.10 アクアリウス リブレ(Aquarius Libre)/スペイン
「リブレ(Libre)」はスペイン語で「自由」の意味。12オンスあたり5カロリー以下の低カロリー電解質補給ドリンクで、レモン風味。香りは薄く、ほのかに柑橘を感じる程度。飲んでみると甘さはほとんどなく、スポーツドリンクを薄めたようなさっぱりとした口当たり。後味に電解質らしいほんのりとした塩気も感じられます。これまでの強烈な個性や肩透かしのような飲み物の連打の中では、静かな箸休めのような存在でした。
No.11 ファンタ サワープラム(Fanta Sour Plum)/中国
「サワープラム(Sour Plum)」は酸梅のことで中国語で「酸梅湯(サンメイタン)」と言ったらわかる人もいるかもしれません。伝承では1000年以上の歴史を持つ伝統的な梅飲料を炭酸にしたものとのこと。香りは梅干しとスモーキーなハーブが混ざったような、独特のクセのある酸っぱい香り。飲んでみると甘酸っぱさの奥にほんのりとしたスパイス感があり、炭酸と相まって刺激的な味わい。日本人には梅を連想させるが、それよりも複雑でハーブっぽい。なじみのない味だが、クセになる可能性もある一本。
No.12 ファンタ コリータ(Fanta Kolita)/コスタリカ
「コリータ(Kolita)」はコスタリカのローカルスラングで「しっぽ」を意味するらしく、飲み物としては長年コスタリカで愛されてきた独自フレーバーだそうです。カップに注がれた瞬間から、グレナデン(ざくろシロップ)を思わせる甘ったるい香りが立ち上がります。
色は鮮やかな赤で、見ただけで「これは濃い」とわかります。飲んでみると、香りの通りに甘みが強く、後味にケミカルな甘さがしつこく残る期待を裏切らない展開。
「かき氷シロップ」「ケミカル残る」 という感想はまさに的確で、ジンバブエのスパーベリーと並ぶケミカル系の強打者です。「これはね、絶対お残ししないと死んじゃう」 とまで言わせた問題児でした。(個人の感想です!)
No.13 インカ・コーラ(Inca Kola)/ペルー
これは1935年ペルー生まれの、超有名な黄金色の炭酸飲料。フレーバーはバブルガムに例えられることが多く、シェフがペルー料理に使うほど国民的な飲み物です。グラスに注がれた色は鮮やかなゴールデンイエロー。しかし香りを嗅ぐと、甘いバナナキャンディーのような南国感のある果実香がふわりと広がる。飲んでみると、想像を裏切る上品な甘さで、後味もすっきりしていて飲みやすい。「あ、美味しい美味しい」 と、飲んだ瞬間に好評でした。
▲インカ・コーラは有名かつロングセラーの流石の味
No.14 ファンタ メロンフロスティー(Fanta Melon Frosty)/タイ
「フロスティー(Frosty)」は「霜のついた」「ひんやりした」という名前で、タイの熱帯気候に合わせたような甘いメロン味炭酸飲料です。香りはメロンソーダそのもので、日本でもよく見かけるタイプの甘くてみずみずしい香りが漂う。飲んでみると、甘さは強めながらも後味はさっぱりしていて、14種の締めくくりとしてはやさしい着地点でした。
▲飲み終えたトレイ。この達成感と味の乱高下は感慨深い
そして最後は真ん中に全てをブレンドした「14カ国合体ドリンク」へ……「混沌の一撃」 と評して飲んでみたが、実は意外と飲めてしまったのはご愛嬌。
この体験、どこでできるのか? アメリカ国内3カ所限定!
この「Around the World トレイ」体験、実はアメリカ国内の3つの公式施設でしか体験できません。日本はもちろん、世界のどこにでもできる体験というわけではありません。
① コカ・コーラストア ラスベガス(今回の体験場所)
ストリップ大通り沿い。今回訪れた場所で、14カ国のトレイが有料で体験できる。
② コカ・コーラストア オーランド(フロリダ州・ディズニー・スプリングス内)
ウォルト・ディズニー・ワールドのショッピングエリア内にある屋上バーで提供。ラスベガス版と一部ラインナップが異なり、ドイツのMezzo Mixが入っていたりと、店舗ごとの違いも楽しい。
③ World of Coca-Cola アトランタ(ジョージア州)
コカ・コーラ発祥の地・アトランタにある博物館型テーマ施設。入場料が必要だが、館内のテイスティングコーナーではなんと60種類以上の世界各国フレーバーが試飲できる、最も本格的なバージョン。
また、ラインナップは時期と店舗によって変わるので、同じラスベガスでも訪れるタイミングによって異なる国のドリンクが体験できますよ。
行くならグループで!
14カ国を飲み比べた結果にわかったのは、「分量は多いので、大人数でキャッキャ楽しむもの」ということでした。1人だけだと、その量と味の寒暖差を受けとめきれず、後悔する可能性もありますのでくれぐれもご注意を。(※個人の感想です!)
ラスベガスを訪れる機会があれば、ぜひグループで挑んでみてください。
場所:Coca-Cola Store Las Vegas(ラスベガス・ストリップ大通り MGMグランド北隣 ショーケースモール内)
住所: 3785 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109
参考: https://www.coca-colastore.com/retail/las-vegas/atw
(執筆者: 鷹鳥屋明)
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