『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』上田麗奈インタビュー 第2章でのギギの変化について「普通の女の子としての魅力を感じました」

2021年6月に映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』第1章が劇場公開。ハードでリアリスティックな戦闘演出と、キャラクターたちの繊細な会話劇・心理描写が話題を呼びました。その待望のシリーズ最新作、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』が 現在公開中です。

<STORY> U.C.0105、シャアの反乱から 12 年——。圧政を強いる地球連邦政府に対し政府閣僚の暗殺という方法で抵抗を開始した「マフティー」。そのリーダーの正体は、一年 戦争をアムロ・レイと共に戦ったブライトの息子、ハサウェイ・ノアであった。 不思議な力を示す少女ギギ・アンダルシアにかつてのトラウマを思い出すハサウェイ。彼女の言葉に翻弄されながらもマフ ティーとしての目的、アデレード会議襲撃の準備を進めるが……。
連邦軍のケネス・スレッグは自ら立案したアデレード会議の支掩作戦とマフティー殲滅の準備を進めする中、刑事警察機構のハンドリー・ヨクサンから密約を持ちかけられる。 そして、ハサウェイ、ケネス、それぞれが目的のために動く一方で、ギギもまた自分の役割のためにホンコンへと旅立つ。

本シリーズで、ギギを演じている上田麗奈さんにお話を伺いました。

——本作楽しく拝見いたしました。前作とはまた違うテイストになっていると感じたのですが、上田さんの第一印象はいかがでしたか?

すごく青春物語になっているなと思いました。ハサウェイとギギが離れている状態で物語が進んでいきますが、それぞれに悩み、葛藤、ドラマがあって、その1つ1つに若さの輝きみたいなものを感じました。ちょっとトレンディードラマを見ている様なシーンもありましたね。
キャラクターの印象については、第1章よりも第2章のハサウェイの方が、より具体的でタイムリーなことに悩んでいる感じがして。第1章の時は、ハサウェイ自身が自分は何に傷ついているか分かっていなかった感じもして、全体的にモヤがかかったキャラクターに見えていたのですが、それが変わりました。逆にギギに関しては、モヤがかかった印象が引き継がれているような、第1章のハサウェイに通じるものを感じました。

——ギギの葛藤や決断がすごく伝わってくる作品ですよね。

第1章の時のギギは、相手を手のひらの上で転がせるような万能感がありつつ、等身大の少女としての部分を持ち合わせている、絶妙なバランス感に魅力を感じていて。今回、第2章まで収録してみて、ハサウェイと出会って変化があり、少女としての部分、普通の女の子としての魅力を感じました。
先日、ハサウェイ役の小野賢章さんが「ギギは普通に恋したかったのかな」とポロッとおっしゃっていて、ハッとしました。ギギは、「自分の生き方を考えて、自分がやりたいことをやれる道を選ぶ。そのために必要な人は誰なのか?」と考えているのだろうと思って演じていたので、恋につながっている感覚が無くて。小野さんの言葉で、ギギが揺れているのは恋の可能性もあるのかもと考えたら、すごく衝撃的でした。この物語の中で、ギギが、自分が言った言葉で悟りを得る部分ってたくさんあったので、悩み方がハサウェイと違う所も魅力の一つだなと思いました。

──ギギは相手によって話し方や自分の見せ方を変えていて、そこも魅力的だなと思うのですが、上田さんが演じ分けで意識していることなどはありますか?

実はあまり自覚している部分は少なくて……。ギギを演じる時は、「とにかく上に立つ」ということを心がけていて、ヒールを履いて人の上に立って、気付かないうちにガシガシ相手を踏みつけていくようなイメージがあって、メイスさんとの対峙では、そのヒールを履いている感じがすごく出ていると思います。ただ、自分のことやハサウェイのことを考えている時は、第1章の時よりもヒールを脱いで、裸足になって感覚を確かめながら歩く様になったと思います。自分の人生の中に他人が入ってきた感じを意識して演じていました。

──ヒールの例えがすごく素敵で納得いたしました。村瀬修功監督や音響監督録音演出の木村絵理子さんとはどの様なお話をしましたか?

今回、1つ1つのセリフごとに何パターンも収録する形になったので、たくさんディレクションいただいて。どのシーンがどういったディレクションだったかを細かく覚えていられないぐらい、すごかったですね。
村瀬監督のビジョンに近づくように、とにかく必死に1つ1つ応えていく気持ちだったので、自分が何となく作っていったプランとは全然違うものになったなということを覚えています。
色々なパターンを出した後に、どれを使うか悩んだ時は「上田さんが思うように自由にやってみてください」と言われて、自由に何も考えず演じたテイクが採用されたりして嬉しかったです。

──とても体力を使いそうな収録ですね。

そうですね。削られていく感覚はありました。第2章は特にギギの葛藤が続くシーンが多かったのですが、とある行動をした後に第1章の時の元気なギギに戻った気がして「やっとギギに会えたな」とホッとしたことも覚えています。

──映画ならではの『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の魅力や、上田さんご自身が期待していることを教えてください。

完成した映像を見ると、キャラクターの細かい表情に驚かされることが多いんです。アフレコしている時は、目線の動きがどうなっていくか分からない状態だったりするので、私も楽しみにしています。ハサウェイの一瞬こっちをチラ見して、すぐ戻って……という女性を見る視線も、そこから色々想像出来てしまうのですごいなと思います。ハサウェイは本当に、常に自身の気持ちと闘っているんだな、と感じました。
大迫力の戦闘シーンももちろんですが、劇場の大きなスクリーンで観ると、繊細な表情を感じることが出来ると思います。完成した映像を観て、解釈の幅が広がることが楽しみですね。

──私はギギのファッションもすごく好きなのですが、本作でも色々なバリエーションが見られて嬉しかったです。

すごく分かります、可愛いですよね。特にブラックがベースでブルーのラインが入っている部屋着がすごく可愛くて、「これが部屋着ってちょっとオシャレすぎる!」と思いました(笑)。小物の合わせ方も素敵で、甘すぎず個性的でちょっとアートっぽい所も素敵ですし、ファッションに疎い私でも上手な組み合わせだなあって思います。ネイルを毎回変えているところも良くて。

──ネイルも、どうやって色を選んで、どんなことを考えながら塗ったんだろう、とか想像がふくらみますね。

ギギは、カーディアス・バウンデンウッデン伯爵の趣味や暮らしやすさを第一に考えてお部屋作りをして、どこに下着が置いてあったら伯爵が喜ぶだろう?とかそういったことも考えていているのかな思いました。素直にオシャレが好きという気持ちももちろんあると思いますけれど、それ以上に自分が綺麗である必要を感じている部分も、もしかしたらあるかもしれません。

──仕草や行動の節々から、はやく大人にならざるを得なかったのだなと感じますね。

本当にそう思います。だからこそ大人になりきれないハサウェイに影響を受けて変わっていくのかなと。第2章のギギの変化にぜひ注目していただきたいです。

──今日は素敵なお話をありがとうございました。

撮影:たむらとも

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』大ヒット公開中
配給:バンダイナムコフィルムワークス/松竹
クレジット:©創通・サンライズ

  1. HOME
  2. 映画
  3. 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』上田麗奈インタビュー 第2章でのギギの変化について「普通の女の子としての魅力を感じました」

藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。