【ライブレポ】CHiCO with HoneyWorks、活動再始動後初のツアーで交わされた「ただいま」と「おかえり」──〈CHiCO with HoneyWorks Zepp tour 2026『HELLO!!』〉東京公演

「ただいま」と「おかえり」が何度も交わされ、歓声や歌声が重なり合ったこの夜、ステージと客席の境界は完全に溶けていた。
2026年1月18日、Zepp DiverCity(TOKYO)にて〈CHiCO with HoneyWorks Zepp tour 2026『HELLO!!』〉東京公演が開催された。本公演はツアーファイナルにして、活動再始動後初の東京ワンマン。
2023年4月のZeppツアーファイナルをもって一時活動を休止してから、およそ3年。2025年8月6日、デビュー記念日に再始動が発表され、デビューシングル「世界は恋に落ちている」が再び注目されTikTokを中心にバイラルヒットを記録。そして2026年1月、休止期間を経て初となるワンマンツアーで、彼女たちは再びファンの前に立った。なお、2016年にCHiCO with HoneyWorksが初めて開催したライブハウスツアーのタイトルも『HELLO』であり、「ただいま」に対する「おかえり」を交わし、「またここから始めよう」という強い意志が、このツアーには込められている。


開演時刻を迎えると、思い出をなぞるようなSEとともにメンバーがステージへと登場。Kaoruが制作したというそのSEに導かれ、会場は赤いペンライトの光に包まれる。フロア全体が、この瞬間を待ち望んでいたことを物語るような高揚感に満ちていた。
1曲目を飾ったのは、デビュー曲にして不動の代表曲「世界は恋に落ちている」。CHiCOが歌い出しのフレーズを放った瞬間、Zepp DiverCity(TOKYO)に大歓声が響き渡る。青春のきらめきを全力で届けたそのままの勢いで、「プライド革命」へ。疾走感あふれるロックチューンに、メンバーのエネルギッシュな演奏とオーディエンスの拳が呼応し、フロアは一気に熱を帯びていく。続く「人生のオーケストラ」では、ポップなサウンドに乗せて人生の素晴らしさを歌い上げ、序盤から会場に「幸せの輪」を大きく広げていった。
3年ぶりのツアーということもあり、気合い入りまくりのMCで会場をあたためた後は、再始動を象徴する楽曲「くすぐったい。」へ。甘酸っぱさを全開にしたサウンドとCHiCOのまっすぐな歌声が、観客の胸を一斉にキュンとさせる。さらに「乙女どもよ。」では、ステージからオーディエンスに大きなエールが届けられる。静かな雨音とピアノの旋律から始まった「ノスタルジックレインフォール」では、切なさと熱を併せ持つCHiCOの透明感あふれる歌声が、聴く者一人ひとりの心を深く掴んでいった。


元気いっぱいの「ラブホイッスル Alert!」をきっかけに、ライブはチコハニ定番のホイッスルによるコール&レスポンスへ。その流れのまま「ラブホイッスル」へと突入し、会場には笛の音が鳴り響く、チコハニならではの特別な空間が立ち上がっていた。序盤ブロックのハイライトとも言える圧巻の盛り上がりを経て、ライブは「ツノルキモチ」「ユキドケ」とバラードナンバーを連ねていく。あたたかくも芯のあるCHiCOの歌声が、Zepp DiverCity(TOKYO)をやさしく包み込み、物語はさらに深いところへと進んでいった。
序盤から会場の熱を限界まで引き上げたあと、ステージに迎えられたのはスペシャル・ゲストボーカルのGom。歓声に包まれるなか披露されたのは、CHiCOとGomによるデュエット楽曲「STAY WITH YOU(CHiCO×Gom)」だった。ふたりの魂をぶつけ合うような熱い歌声に感化されるように、フロアでは自然発生的なシンガロングが巻き起こる。再会と絆を象徴するかのような光景が、Zepp DiverCity(TOKYO)をひとつにしていった。その高揚感を保ったまま、ライブは「イノコリ先生」へ。ここでは特大のコール&レスポンスが炸裂。オーディエンスとステージが真正面からぶつかり合う、とてつもない一体感が生まれていた。

Gomがステージを後にしたあとも、その熱狂は冷めることなく、チコハニは「アイのシナリオ」「戦場の華」といった強力なナンバーを投下。灼熱のロック・サウンドがフロアを貫き、会場の熱気はさらに上昇していく。爽やかな青春感あふれるイメージの強いCHiCO with HoneyWorksだが、同時にこれほどまでに熱いロック・サウンドと、身体ごと揺さぶるライブの強度を持つユニットなのだということを、改めて突きつけられる時間だった。
圧巻のステージを魅せたあと、CHiCOは、ソロ活動を経て再び「CHiCO with HoneyWorks」としてステージに立つまでの思いを語る。CHiCOは、チコハニの活動休止中ソロ活動を始めるにあたり「CHiCO with HoneyWorksにたくさんのお土産を持って帰りたい」という思いを抱く一方で、グループとは異なる表現を模索する難しさに直面していたことを告白。多くのアーティストやスタッフに支えられながら、楽曲制作やリリースイベント、ワンマンライブ、ツアーなど、充実した経験を重ねてきたことを振り返った。


その一方で、「次の曲で何を伝えたいのか」「自分の心の中にある思いをどう言葉にすればいいのか」と悩み、立ち止まってしまうこともあったという。思わず涙がこぼれそうになる瞬間もあったが、応援してくれるファンや、再始動を待ち続けてくれたCHiCO with HoneyWorksのファンの存在が、歌い続ける原動力になったと感謝を述べた。さらに、楽曲制作に携わったアーティストやスタッフなど、多くの仲間の支えによって再始動を迎えられたことにも触れ、「たくさんの人がバトンをつないでくれた。そのバトンを受け取って、みんなからの『おかえり』を受け止めている」と語った。今後は、CHiCO with HoneyWorksとして、より一層の恩返しをしていきたいと意気込みを見せた。
MCの締めくくりでは、次に披露する楽曲について「つらい時や一歩踏み出したい時に背中を押してくれる曲」と紹介。「みんなの声があって、さらに強くなれる曲。一緒に歌ってほしい」と呼びかけ、「不可能なんて言わせないよ うちらはできるんだから」「この先だってどこへでも行けるんだよ みんなもできるしチコハニもできるし 私だってできるんだ 高みを目指して行こうぜ」と力強くメッセージを送った。
そして「行けるか!みんなー!」という叫びとともに放たれたのは「決戦スピリット」。内面的な葛藤や優しさを内包したエモーショナルな歌声が、ステージから客席へ、そして会場全体へと波紋のように広がっていく。ステージとフロア、そのすべてで「ライブをしている」のだと実感させる、とてつもない一体感が会場全体を包み込んだ。本編ラストを飾ったのは「今日もサクラ舞う暁に」。鳴り止まぬ声援のなか、大きな物語はひとつの大団円を迎えた。


しかし、物語はここでは終わらない。ホイッスルが鳴り響く「チコハニ」コールに呼応するように、再びステージに現れたメンバー。アンコールは「color」からスタートし、「おかえり」と「ただいま」が真正面からぶつかり合うような、感情の爆発が会場を満たしていく。そしてラストチューンは「ホーリーフラッグ」。想いを旗に乗せて掲げるように、CHiCO with HoneyWorksは未来へと進む意志を示した。会場は、あまりにも大きな多幸感に包まれ、そのままツアーファイナルの幕が静かに下ろされた。
この日のライブは、過去を懐かしむための「再会」ではなく、いまの彼女たちが確かにここにいること、そしてこれから先も歌い続けていくことを力強く示す「宣言」の場だった。『HELLO』という挨拶とともに始まった物語は、未来へと続く旗を高く掲げて次の章へ進んでいく。CHiCO with HoneyWorksは、さらに先へ進むための確かな一歩を、ここで刻みつけたのだ。

取材&文: ニシダケン
セットリスト
CHiCO with HoneyWorks「LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks Zepp tour 2026『HELLO!!』」
2026年1月18日 @Zepp DiverCity(TOKYO)
01. 世界は恋に落ちている
02. プライド革命
03. 人生のオーケストラ
04. くすぐったい。
05. 乙女どもよ。
06. ノスタルジックレインフォール
07. ラブホイッスル Alert!
08. ラブホイッスル
09. ツノルキモチ
10. ユキドケ
11. STAY WITH YOU(CHiCO×Gom)
12. イノコリ先生
13. アイのシナリオ
14. 戦場の華
15. 決戦スピリット
16. 今日もサクラ舞う暁に
<アンコール>
17. color
18. ホーリーフラッグ
リリース情報
CHiCO with HoneyWorks 『i BEST -Singles Collection-』
2026月3月25日(水) リリース
CHiCO with HoneyWorks OTOTOY配信ページ
https://ototoy.jp/_/default/a/854568
ツアー情報
〈LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks Summer tour 2026(仮)〉
7月3日(金) 東京・EX THEATER ROPPONGI
7月5日(日) 北海道・PENNY LANE24
7月18日(土) 香川・高松festhalle
7月19日(日) 福岡・福岡DRUM LOGOS
7月20日(月・祝) 大阪・Zepp Osaka Bayside
8月1日(土) 宮城・仙台Rensa
8月9日(日) 東京・Zepp Haneda (TOKYO)
8月22日(土) 石川・REDSUN
8月23日(日) 愛知・Zepp Nagoya
CD早期予約者限定最速先行受付
2026年1月18日(日) 20:00 ~ 2月23日(月・祝) 23:59
詳細はこちらから
https://www.chicoxxx.com/information/detail/?id=580360&artist=cwhw
アーティスト情報
CHiCO with HoneyWorks
公式サイト:https://www.chicoxxx.com/
YouTube:https://www.youtube.com/@chicoxxx
X:https://twitter.com/chicoxxx_tweet
Staff X:https://twitter.com/CHiCO_Staff
Instagram:https://www.instagram.com/chico_cwhw/
TikTok:https://www.tiktok.com/@chico_with_honeyworks
LINE:https://lin.ee/3euhu9U
- HOME
- エンタメ
- 【ライブレポ】CHiCO with HoneyWorks、活動再始動後初のツアーで交わされた「ただいま」と「おかえり」──〈CHiCO with HoneyWorks Zepp tour 2026『HELLO!!』〉東京公演
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
