【おにぎりグルメ】新潟・佐渡のおむすびの具材が最高すぎる件 / 南蛮味噌と南蛮ジャー

新潟の離島・佐渡島には、あまりにも魅力的な食材がたくさんあります。いうまでもなく魚介類が極めておいしいことは周知の事実。食材の質が良いだけでなく、料理人の腕が極まっていることも佐渡の特徴といえるでしょう。

ちなみに筆者のオススメ佐渡グルメは食事処「まつはま」(新潟県佐渡市小木町1940-32)の料理です。ここは魚介類も定食も秀逸です。

観光客が佐渡島に行ったとしても出会えないグルメ

グルメ王国ともいえる佐渡島ですが、観光客が佐渡島に行ったとしても出会えないグルメが数多く存在します。たとえば佐渡の家庭料理がそのひとつ。現地人の直売所などで手作りの調味料が手に入ることはありますが、それを使用した家庭料理となると、観光客が食べる機会はほぼありません。

佐渡の郷土料理・南蛮ジャー

皆さんは、佐渡の伝説の料理・南蛮ジャーをご存じでしょうか。南蛮ジャーはナスやピーマンを南蛮味噌で炒めた、佐渡の郷土料理です。

佐渡市の役所産業観光部農業政策課の「市報さど」によると、「暑くて食欲のない夏にぴったりのごはんに合う一品です」「ジャーとは油炒めのことです」「一部地区ではなんばんみそといい、玉ねぎをいれてもおいしくいただけます」とのこと。

以下は「市報さど」に掲載されていた南蛮ジャーのレシピです。しかし、佐渡の家庭によって使用する調味料の量や内容に違いがあるので、あくまで一例です。

<南蛮ジャーのレシピ>
なす: 250g
しその葉: 50g
みそ: 大さじ1
砂糖: 大さじ1/2
油: 大さじ1/2
ピーマン: 75g
塩: 小さじ1/2
みりん: 大さじ1
鷹の爪(小): 1本

1. なすは皮をむいて縦1/2に切り、さらに8㎜くらいの斜め切りにする。
2. なすに塩をふり、揉んで10分くらいおいて軽く水洗いをしてよく絞る。
3. ピーマンは縦1/2に切って種を取り、8㎜くらいの斜め切りにする。
4. しその葉は8㎜に切る。
5. 熱したフライパンに油を入れ、なす、ピーマン、しその葉を炒め、鷹の爪を入れてみそ、みりん、砂糖で味をつける。
6. お好みで、みそと砂糖を多めにしてもよい。

南蛮ジャーを食べるために佐渡島に向かった

ご飯やおにぎりの具として最適な南蛮ジャー、食べてみたい! ということで、筆者は佐渡島に向かいました。しかしながら、筆者の観測範囲ではありますが、どこにも南蛮ジャーが売られていない。「南蛮ジャーのもと」のようなものを探しましたが売られていない。飲食店のメニューにもありませんでした。

南蛮ジャーは家庭で食べる料理→ 売られていない!?

味噌を買うために立ち寄った「塚本こうじ屋」(新潟県佐渡市両津湊303)の女将さんに話を聞いたところ、南蛮ジャーは家庭で食べる料理であり、調味料も家庭で作るものなので、売られていないのではないかとのこと。なるほど。やはりそうなのですね。……でも、どうしても食べたい。

塚本こうじ屋は佐渡の味噌屋として歴史ある店。

ということで、味噌を買いました。

いろいろお話を聞かせてくださってありがとうございました。

なんと「南蛮ジャーのもと」を持っている!

途方に暮れつつ佐渡をクルマで巡っていたところ、名物・柿餅を買うために立ち寄った「佐渡の柿餅本舗」(新潟県佐渡市八幡町54)で、奇跡が起きました。店主のご夫婦に南蛮ジャーの話をしたところ、なんと「南蛮ジャーのもと」を持っているとのこと! そして譲ってくださったのです!

話によると、やはり南蛮ジャーは店の料理というより家庭料理とのこと。その南蛮ジャーを作るための「南蛮ジャーのもと」は各家庭で味に違いがあるものの、今も作り続けられており、譲ったり、譲られたりしているそうです。

「南蛮ジャーのもと」は「南蛮味噌」と呼ぶこともあるとのこと。上記の<南蛮ジャーのレシピ>にも記載した調味料を合わせたものが「南蛮ジャーのもと」です。

余談ですが、手作り醤油も譲っていただきました。感謝しかありません。ありがとうございました。

ナスとピーマンと「南蛮ジャーのもと」と砂糖とみりん

今回譲っていただいた「南蛮ジャーのもと」があれば、あとはナスとピーマンとともに炒めるだけで南蛮ジャーの完成!? ということで、さっそく東京に持ち帰って作ってみました。レシピは「市報さど」に掲載されていたものを参考にしました。

使用した食材は、ナスとピーマンと「南蛮ジャーのもと」と砂糖とみりんです。

ナスを塩もみして10分後に洗い流し、ピーマンとともに多めの油で炒めます。

仕上げに砂糖とみりんを足しました。

その結果、出来上がったものが以下の写真。

強い辛味を通過したからこそ体験できる旨味

さっそく食べてみましたが、これはウマイ。かなりウマイ。凄まじくウマイ! そして、かなりカラい。唐辛子のエッセンスがかなりパワフルで、その奥底に濃い旨味がある感じ。正直、ハマります! 激しくご飯に合うし、おにぎりにもマッチする味です。

「南蛮ジャーのもと」が砂糖と合わさることでナスの甘味が際立ちます。そしてみりんが合わさることで薫りとコクが出て、コクウマイのです。強い辛味を通過したからこそ体験できる旨味がそこにあります。正直、感動しました!

佐渡ブランドで販売されている南蛮味噌

実は、南蛮味噌というフードは市販されていて、佐渡ブランドで販売されているものもあります。ということで、南蛮味噌も購入して、おにぎりの具材にしてみましたが、これがもう絶品。

とても辛いのですが、やはり、辛味のあとから奥深い、尾を引く旨味とコクがきます。筆者がもらった「南蛮ジャーのもと」よりもマイルドではありますが、それでも、真は品としては、なかなか攻めている辛味です。

なかなか外に出ない佐渡の家庭料理

佐渡の家庭では、いまでも、味噌や醤油が作られているそうです。そして「南蛮ジャーのもと」も作られていて、それは家庭で消費され、なかなか外に出ないそうです。

佐渡は南蛮味噌も南蛮ジャーも神楽南蛮もウマイ

どうしても「南蛮ジャーのもと」が欲しい人は、地域住民が農作物や調味料を作って販売している直売所に行くと、手に入るかもしれません。もし見つけられたらラッキーと言えるでしょう。佐渡の魚介類は素晴らしいものですが、南蛮味噌も南蛮ジャーも良いものです。むそして神楽南蛮も。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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