「Nothing Headphone (1)」と「Nothing Ear (3)」のどちらが買いか考察してみる
Nothingは2025年、オーディオ製品のフラッグシップとしてブランド初のオーバーイヤーヘッドホン「Nothing Headphone (1)」と完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Nothing Ear (3)」を発売しました。両製品をじっくり触る機会があったので、実際に購入するならどちらが“買い”か、という観点でレビューしてみました。
デザインはどちらもカッコいい
Headphone (1)は、内部のパーツが見える透明デザインを採用し、アルミ製で角型のイヤーカップが印象に残る外観。街中で見かけてもそれだと分かる主張はありながら、どこかレトロで懐かしい雰囲気が親しみやすさを感じさせます。本体カラーはレビューしたホワイトとブラックの2色。
Ear (3)は、充電ケースのベース部分にナノ射出成形によるリサイクルアルミニウムを使用し、イヤホン本体の透明パーツからは0.35mmと薄型のメタルアンテナが見えるデザイン。従来のNothing Earシリーズと似た外観ながら、メタルパーツの使用によりワンランク上の質感と未来感を表現しています。本体カラーはレビューしたホワイトとブラックの2色。
デザイン面では甲乙つけがたく、どちらも金属素材の使用で統一感のあるデザインイメージとなっています。
音質はお好みで
サウンド面での性能を見ていきましょう。いずれも24bitのハイレゾ音源を再生できるLDACコーデックに対応し、Amazon Musicで24bitのUltra HD音源が再生できることを確認しています。そして、いずれもアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込みに対応。
LDACコーデックでの再生には、コンパニオンアプリ「Nothing X」であらかじめ「高音質オーディオ」の設定からLDACを選択しておく必要があります。
Headphone (1)は剛性と軽量性を両立する40mm径のダイナミックドライバーを搭載し、振動板にはポリウレタンを採用。精密なダンピングで歪みを抑えます。サウンドのチューニングには英国の老舗オーディオブランドKEFが協力し、原音に忠実なサウンドに仕上げています。実際に聴いてみるとチューニングどおり、楽器やボーカルが自然に聞こえる、いい意味でクセのない音に仕上がっていると感じます。
Ear (3)はPMIとTPU素材で強化した12mm径のダイナミックドライバーを搭載。シャープな高音、ディープな低音、ダイナミックなボーカルが楽しめます。実際に聴いてみると、音の厚みと低音が強調された迫力のあるサウンドという印象。どちらの音がよいかは正直、個人の好みの領域になってしまいそうです。
ユーザーが作成したイコライザープロファイルでカスタマイズ可能
いずれもNothing Xアプリのイコライザーから好みのサウンドに調整が可能。Nothingらしい最近のアップデートとして注目できるのは、ユーザーが作成したイコライザープロファイルをダウンロードして使えるようになったこと。イコライザーの「探索」タブをタップすると、「Headphone (1)」「Ear (3)」といったデバイス向けのイコライザー設定や、「Pop Music」「Anime Melody」といった、ユーザーが独自に設定したイコライザー設定が利用できます。
ちなみに、ユーザーコミュニティと連携する同様の仕組みとして、Nothing OSの最新版Nothing OS 4.0では、マイクロLEDディスプレイ「Glyphマトリックス」で使えるコンテンツ「Glyphトイ」やウィジェットをユーザーが制作して公開できる「Nothing Playground」と呼ぶプラットフォームを公開しています。
Nothing Phone (3)向けに配信されたNothing OS 4.0をチェック 新しいGlyphトイや2アプリまでフローティング表示できるポップアップビューが追加https://t.co/XY5VrIntfb
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) December 11, 2025
Headphone (1)は物理キーの操作が楽しい
ここからは、各製品の独自機能にフォーカスして見ていきましょう。まずHeadphone (1)は、右耳のイヤーカップに物理キーを搭載し、タッチ操作ではなくキーのみで操作するのが大きな特徴。水平方向にジョグダイヤルのように回転させたり押し込んで操作する「ローラー」は、回転でボリューム調節、クリックで再生・一時停止、長押しでANCのモードを切り替えられます。ローラーの下にある「パドル」は、前後にカチカチと倒して操作する物理キーで、曲送りや着信操作に使用します。
カスタマイズ可能なボタンも搭載しています。Nothing Phoneとペアリングして使用する場合、ボタンはデフォルトで「Channel Hop」の操作に利用可能。Channel Hopは、複数の音楽ストリーミングサービスをまたいでプレイリストやポッドキャストを切り替えて再生できる機能で、SpotifyやApple Music、YouTube Music、Amazon Musicなど複数のサービスが対応しています。長押しすると、デフォルトではAIアシスタントの起動に利用できます。
あえてアナログな物理キーの操作に特化したことで、安心感や懐かしさを感じるのが魅力。物理キーを右耳イヤーカップに集約し、右手だけで操作できるのも分かりやすくて好感が持てます。
完全ワイヤレスイヤホンにない機能として、有線接続への対応も特徴として挙げておきましょう。ゲームのプレイなど遅延を避けたい場面で重宝します。
Ear (3)のスーパーマイクはガジェット感とAI連携が魅力
Ear (3)で注目したいのは、充電ケースに搭載する“スーパーマイク”。ケース側面のUSB-Cポート隣にある指向性が高く、周囲のノイズを最大95dBまでカットできるマイクで、音声通話やビデオ通話、音声メモに利用できます。
スーパーマイクは、イヤホンを装着した状態でケースを傾けて持ち、ケース側面の「TALK」ボタンを長押しするか2回押すことで起動できます。
音声メモはNothing Phoneの独自AIアプリ「Essential Space」と連携していて、文字起こしと要約が即座に利用できるのが便利。思いついたアイデアやToDoはすぐに音声メモする習慣が身に付きそうです。録音するアクションもスパイガジェット感があり、AIに入力する作業が楽しくなるという効果もありそう。
結論:好きな方を買うか両方買うのがよいかも
どちらが“買い”か、という視点で始めてみたレビューですが、結局は好みの方を買うか、いっそ両方買ってしまうのがよいのでは、という結論に至りました。特にNothing Phoneユーザーは両方持っておくのがオススメです。Headphone (1)は通常価格3万9800円(税込)のところ、公式サイトのNothing.techでは12月31日23時59分まで開催中のNothing ウィンターセールで3万3800円(税込)で購入できます。Ear (3)の販売価格は2万5800円(税込)です。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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