映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』山下幸輝&濱尾ノリタカ インタビュー「想っているだけでは伝わらない」「対話の意味を描いた作品」

不良が街を守る、破壊ではなく守るために拳を振るうワルたちの闘いを描く大ヒット漫画『WIND BREAKER』を、全編沖縄でのオールロケで実写化した『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』が公開中です。

ひとりぼっちだった主人公の孤独な高校生・桜遥(水上恒司)が、仲間との絆を得て力強く成長していく姿、そして彼を取り巻くキャラクター勢も魅力にあふれ、連載からわずか4年で世界累計発行部数1,000万部を突破した人気原作が、実写映画となって登場しました。

その公開を記念して、主人公・桜とともに戦う“防風鈴”と敵対するチーム“獅子頭連”の面々である兎耳山丁子役の山下幸輝さん、十亀条役の濱尾ノリタカさんに話を聞きました!

●人気原作の実写映画化ということで、演じられる役の役作りは、どのようにアプローチしたのでしょうか?

山下:僕はまずは何回もブリーチしました。薄ピンク色がすぐ落ちちゃうので、何回も何回も髪の毛が千切れるくらいまでブリーチをしました。沖縄で撮影をして東京に戻って何回もリタッチすることを繰り返して、髪の毛のケアを大事にしていました。痛くはなかったです。大丈夫です(笑)。

濱尾:僕は体が大きいほうなので、まずその体格が十亀という役に対しどう見えるのかは考えました。十亀は顔がこけているキャラクターなので、筋量を残しつつ、むくみだけ取るという目的で5~6キロ落として撮影に臨みました。あとは芝居に集中するために下駄をずっと履くなど、自分なりに環境づくりも工夫しました。あとは動きの説得力を出すために格闘技にも通いました。

●公式に出されている本作のいくつかの宣伝動画によると、アドリブが多かったそうですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

山下:僕はそれこそ亀ちゃんや梅宮一(上杉柊平)とは違って動き回りたいと思っていたので、静と動の違いをちゃんと見せたかったという想いはありました。だからお芝居がつくドライの段階で監督にいっぱい動いていいか確認したら「いいですよ」ということだったので。台本にないことも試してみたり、囚われずにのびのびとお芝居をさせていただきました。

濱尾:セリフや決められた動きが頭や身体に入っていることをしっかり体に入れた上で、実際に撮影が始まって相手とのなかで自然に生まれるものがあればいいなと思いながら臨んでいました。

●これまでにも数多くのヤンキー映画が作られて来ましたが、この『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の、ほかのヤンキー映画にはない魅力は何でしょうか?

濱尾:完成した映像を観て、画の綺麗さがとても印象に残りました。ヤンキー映画というと荒々しい印象がありますが、そうしたイメージとは違うトーンで描かれていて、新しいチャレンジを感じる作品だと思います。その映像の雰囲気も含めて、この美しさに注目してもらえたらうれしいです。

山下:今言われてみてそう思いました。今までとは違うなってわかるけれどピンときてなくて、確かにそう思いました。衣装もこだわっていますよね。何回も衣装合わせをして、「沖縄だからこのTシャツにしよう」という作業をはじめ、美術もこだわっていたし、各部署がプロフェッショナルのみなさんなので、そこに甘えつつ、身を委ねつつ撮影をしていました。

●これから映画をご覧になるみなさんへ最後に一言お願いいたします。

濱尾:この作品は人と向き合うことの大切さ、対話をするということの意味を描いている作品だと思います。自分が向いているだけではだめで、お互いが向き合い、見つめ合うということが、どれだけ大事かということを改めて感じました。作品を撮り終わった今、僕自身またそう思っているので、そういうことも含めて作品を楽しんでもらえたらうれしいなと思います。

山下:兎耳山も対話をしようよと思いますね(笑)。思っているだけでは伝わらないので、まわりに感謝して生きていきましょうと思うので、そういうことを含めて、映画を観ていただけたらと思っています!

●今日はありがとうございました!

■公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/wb-movie/ [リンク]

■ストーリー

ケンカだけが取り柄の孤独な高校生・桜遥は、不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんをとるため、街の外からやってきた。そこで桜は、風鈴高校の生徒たちが<防風鈴=ウィンドブレイカー>と呼ばれ、街を守る存在へと変貌を遂げていたことを知る。桜は戸惑いながらも防風鈴のメンバーとして、楡井秋彦、蘇枋隼飛、杉下京太郎ら仲間と共に街を守るための闘いに身を投じていく。

そんな中、越えてはいけない一線を越えたことをきっかけに、力の絶対信仰を掲げる最凶集団<獅子頭連>が、防風鈴を新たな標的として動き出していた……!「俺は1人でてっぺんをとる」と言い放ち、周囲と衝突してばかりの桜だったが、ある時街に乗り込んできた獅子頭連に楡井が傷つけられてしまい……。

絶賛上映中!
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) にいさとる/講談社 (C) 2025「WIND BREAKER」製作委員会

(執筆者: ときたたかし)

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