【ナウル、信じてるからな】ナウル名物ココナッツフィッシュライスって本当に美味しいのかよ？ マグロ、サーモン、白身魚で作ってお寿司にしてみた結果

みなさま、Ekamowir omo(エカモウィルモッ)！

ナウル語の「こんにちは」だよ。覚えておくといいことあるよ、きっと。

大大大先輩ライターのクドウ氏が書いたナウル名物ココナッツフィッシュライスを作る記事を読みました。

正直見た目がちょっとキモくてよく知る素材が未知の方法で調理されているのを見ると、「どんな味がするんだろう？」と好奇心がわきますね！

作り方を見てみると、ふむふむ、マグロをココナッツミルクとライムで和えるのね。

なるほど、見た目はキモいけどきっと植物性脂のコクが効いたセビーチェ（ペルー生まれの魚介類のマリネ）みたいな味になるんじゃないかしら？ それならきっと美味しいわ。

ということで気になりすぎるので実際に作ってみたいと思います。

ココナッツフィッシュライスを作る

ナウル共和国政府観光局（公式)のtwitter(X)を見てみると、とりあえず適当に玉ねぎ、ライム、ココナッツミルクをぶち込んで和えるだけで良いみたい。

キハダマグロの切り身（適量）、ココナッツミルク（適量）、玉ねぎみじん切り（適量）、ライムとか（適量）、塩胡椒（必要な人は適量）をあえるだけじゃ https://t.co/P90yw6StU7— ナウル共和国政府観光局（公式） (@nauru_japan) September 23, 2025

どうも本場ナウルでは家庭やお店ごとにココナッツフィッシュライスの味が微妙に違うみたいで、それが「家庭の味」を醸し出していてまた楽しく、「これが正解！」という絶対的な作り方はないみたいですね。

ふむ、では材料も適当にこんな感じかしら？

＜2～3人前＞
※各分量は超アバウトで「だいたいこんなもんだろ」と適当に量ってます。
・刺身…200g
→マグロを使うのが一般的みたいです。が、私は食べ比べのため、マグロ、サーモン、イサキ（白身魚）を使いました。
☆どの魚種が向くかは最後にレビューしてます。
・ココナッツミルク…100ml
玉ねぎ…50g
・ライム…1～2個
→たぶんレモンやお酢でも代用可
塩…少々

これで作ってみたいと思います！

作ろうと思ったけどココナッツミルクがない！ どこで売っているの？

ココナッツミルクはどこで買えるのかしら？ スーパーの乳製品売り場に行けば買えるのかしら？ アーモンドミルクや豆乳も置いてるからきっと乳製品売り場にあるわよね！

と思ってスーパーに行くとココナッツミルクに出会える可能性は低いです。

意外なのですが、ココナッツミルクが置いてあるのは中華食材コーナーです。

絶対ではないけど、かなりの高確率で中華コーナーにあります。

スーパーに行ったらまずは中華コーナーをチェックしてみてくださいね！

ココナッツフィッシュライスを作る

材料を一度に全部ぶち込んで和えればそれでOKみたいだけど、今回は臭みとりや食感を良くすることを意識した手順で作ってみようと思います。

①刺身に塩をふって5分ぐらいおく。
→新鮮なお刺身なので臭みはないと思いつつ、生臭みがあったら嫌なので一応臭み処理です。

醤油でごまかせないと思うとやっぱりちょっと不安だからね。

有名な話で今さらですが、刺身はふり塩をするか塩水に漬けると臭みがとれます。塩の脱水作用で水分が抜ける際に一緒に臭みも抜けるのです。

▼ちなみに白身魚はイサキの幼魚「うりぼう」を使いました。成魚のイサキは1尾数千円もする高級魚なのに、うりぼうは1尾10～20円と安い未利用魚だよ。味は成魚とほぼ変わらないので超お買い得だよ！

②ライムを大さじ1ぐらい絞り、刺身を5分ぐらい漬けます。
→先に酢で締めることでさらに魚の生臭みを消します（魚の臭みの原因は「トリメチルアミン」という有機化合物で、コイツはアルカリ性なのです。なので酸で中和します）。

また、酸で魚のたんぱく質が固まって身が締まるので、歯ごたえもサクサクっと良くなります！

▼少ないライム汁でもまんべんなく染み渡るように、スプーンですくってかけ流しします。

④玉ねぎとココナッツミルクを和えます。
→本当は玉ねぎはみじん切り（角切り）にするのが正解みたいです。
が、しかし生のみじん切りだと辛すぎて食べられない可能性があるので、勝手にスライスに変えました。

薄切りスライスのほうが刺身と一緒に食べやすそうだし。

⑤玉ねぎとココナッツミルクを混ぜ合わせたら、ライム漬けした刺身を投入して和えます。

⑥ライムを絞り汁を加えます。
→味がぼやけるようだったら追い塩、追いライムをして味を調えます。

これで完成です！ さっそく試食してみましょう！

まずはココナッツフィッシュ（ライス抜き）で食べる

クドウさんが作ってたやつとなんか違う……圧倒的にビシャビシャ感が足りない。ココナッツミルク100mlじゃ足りんかったか？ 200mlぐらい入れたほうが良かったかなぁ？

しかし玉ねぎをスライスに変えただけで、未知の食べのものが一気に見慣れたサラダ系の食べ物に変わるから不思議ですね。

ではいただきます(｡・н・｡)ﾊﾟｸｯ

!?!?!?!?!?!?!?!?!?
玉ねぎとココナッツミルクのライム和えソースうめーーーー!!!!!!!!!

まずソースとして旨いぞコレ、気に入った！

醤油がないので魚の臭みを心配したけど、ココナッツミルクと玉ねぎがしっかり消臭してくれて、生臭みなんか全くありません!!

そしてココナッツミルクが魚にコクを与えていて、めちゃくちゃ良い仕事してる!! マヨネーズ的な感じ。オイルのコクがライムの香り・酸味と合う！

マヨネーズみたいに重くなくてサラサラと軽い口当たりなのもいい!!

しかし美味しいけど、これが本当に正解のココナッツフィッシュの味なのかは甚だ疑問です。

本場ナウルで食べたクドウさん曰く「めちゃくちゃすっぱい」らしいのですが、大してすっぱくないし。。。

食べる前に「クドウさんが作ったものと比べて圧倒的にビシャビシャ感が足りない。ココナッツミルクが少なすぎた？」と思ったけど、足りなかったのはココナッツミルクじゃなくてライム汁だったのかも。

ライム3つぐらい絞って、ライム汁でビシャビシャにするのが正解なのかも？

でも今回の分量でも普通の魚の酢漬けぐらいのこの酸っぱさはあるので、初心者にはまずこのぐらいの酸っぱさでも良いのかもなぁ。

そして美味しいけどやっぱり醤油がほしい。

ココナッツフィッシュライスで食べる

せっかくなのでお寿司にしてみました。

「ココナッツミルクに浸ったお米か……」とちょっと躊躇いもしたけど、食べてみたら普通に美味しいぞコレ！

よく考えてみたら食べ慣れてるドリアだって牛乳に浸った米なわけだし、ココナッツミルクにお米が浸ってても悪くないよね！

てか本当にドリアみたいな感じで食べやすい！

でもやっぱりどうしても圧倒的に醤油が足りない感があります……。ので反則だけど醤油を垂らしてワサビを添えてみました。

いや、これは普通に回転寿司の人気ネタでありそうな感じだわｗｗｗｗｗすごく好きｗｗｗｗｗ

醤油をかけてワサビを添えて食べると一気によく知る慣れ親しんだ味になりますね。

でもココナッツの風味とライムの香りが異国情緒を醸し出してて、よく知ってるのに新しい味わいでクセになります。

南国の風が吹くオニオンアボカドサーモンの味です。オニオンサーモンが好きな人には間違いない味！

回転寿司のフェアで普通にありそうなお寿司ですね。好き。

ココナッツフィッシュにカレー粉を加えてみると

なんかスパイシーさをプラスしたらまた違った美味しさになりそうだなと思い、カレー粉を小さじ2分の1加えて和えてみました。醤油もちょっと入ってます。

うん!! エスニックなカルパッチョって感じで美味しい!! レストランの前菜で出てきそうなお洒落な味!!

手軽に食卓で異国を感じたい時にピッタリかも！

ちなみご飯にかけて食べても悪くはないけど、ぼやけた味になるから、私はお米なしで食べるほうが素材の味がくっきり際立って好きでした。

マグロ、サーモン、白身魚、どれがココナッツフィッシュライスに合うの？

醤油なしならマグロ、醤油・ワサビありでお寿司にするならサーモンが個人的にはおススメですね。

サーモンのココナッツフィッシュ寿司美味しかったぁ！

味の濃い魚なら何でも合うと思いますが、白身魚は淡白すぎてココナッツミルクとライムの風味に負けて味が全くしなくなっちゃいました（良い出汁が出てココナッツミルクを美味しくしてる感はありましたが）。

なのでココナッツフィッシュライスを作る時は赤身魚のような味の濃いお魚を選ぶと良いと思います。

ま、サーモンは白身魚だけどな。

ココナッツフィッシュライス感想

クドウさんが「美味しいしものすごくクセになる!!!!!」と大絶賛していたとおり、確かに食べてから時間が経つと無性にココナッツフィッシュが恋しくなります。

この中毒っぽいクセになる感じは刺身界隈のラーメン二郎ですね。

手軽にちょっと珍しい異国の味が楽しめて美味しいので、気になったらぜひココナッツフィッシュライスをお試しくださいませ。

私は正解の味を知らないので、いつか本場のココナッツフィッシュライスを食べてみたいものです。

※画像は全て筆者撮影

(執筆者: ゆずくん)