コカ・コーラの缶と瓶とペットボトルって味が違う気がするよね? AI味覚センサーで解析してみた →驚きの結末
甘いけど酸味もあり、強めの炭酸でさわやかスッキリ。コカ・コーラはいろいろなシーンで飲みたくなる清涼飲料水です。
個人的にはやっぱりハンバーガーに合わせるのが大好き。マクドナルドやバーガーキングではいつもセットのドリンクはコカ・コーラを選んでいます。
コカ・コーラって味が違うよね?
でも、ハンバーガー店のソーダマシンで作ってくれるコカ・コーラって、缶で飲むコカ・コーラとちょっと味が違う気がしますよね。
まあソーダマシンのコカ・コーラには氷が入っているけど、缶のコカ・コーラには入ってないから、味の違いが出るのは当然。でも、缶とペットボトルのコカ・コーラもなんか違う気がするし、たまに飲む瓶のコカ・コーラも異様に美味しく感じたりします。
これって気のせいなのかな? それとも、本当に味が違うのかな……!?
本当に味が近いのかAI味覚センサーで解析!
コカ・コーラって容器で味の感じ方が変わるのか。今回もこちらの方に検証していただくことにしました。
OISSY(オイシー)株式会社の鈴木隆一さんです!
鈴木さんが開発した最新鋭マシンのAI味覚センサー「レオ」を使って、缶、ビン、ペットボトル、ソーダマシンのコカ・コーラの味をそれぞれ解析。味に違いがあるのかを科学的に検証してみることにしました!
AI味覚センサー「レオ」はAI技術を用いてヒトの味覚を再現したセンサーで食品サンプルから電気信号を測定するマシン。独自のニューラルネットワーク(人工的な知能の実現)を通じて、塩味、酸味、旨味、苦味、甘味という5つの味覚を定量的な数値データとして出力できます。
これまでガジェット通信ではAI味覚センサー「レオ」を用いてさまざまな検証をおこない、非常に興味深い結果を知ることができました。ぜひ過去の記事もチェックしてみてください。
こちら書きました。カップヌードルPROが本当によくできてるので、いつものカップヌードルとどれだけ同じ味を再現できているのか科学的に解析してみました!いつものカップヌードルと高たんぱく・低糖質・ソルトオフの“PRO”は味が一緒? AI味覚センサーで科学的に解析! https://t.co/cT3mXtCIF0 https://t.co/ygS4gFmtOL pic.twitter.com/Q6agabfii1— 野島慎一郎|B級フード研究家 (@aochins8) October 2, 2025
「軽め」「ふつう」「濃いめ」セブンのコーヒーってそんなに味わいが違うの? →AI味覚センサーで調べてみた結果!https://t.co/sOGmv1foCu— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) July 30, 2025
ちなみに、ソーダマシンのコカ・コーラはテイクアウト時に氷が溶けて薄まってしまうことが予想できたので、氷なしで注文しています。
AI味覚センサー「レオ」にコカ・コーラ4種をセットし、しばらくすると気になる解析結果が出力されました!
データで見ても味の感じ方が違うことが明らかに!
まずは出力されたデータの中から、塩味、酸味、旨味、苦味、甘味のデータを五角形のレーダーチャートにしたグラフから見てみましょう。
缶、ビン、ペットボトル、ソーダマシンのレーダーチャートを並べてみると、その形はほぼ同一。どれも中身はコカ・コーラであることに違いはないので、味の傾向に大きな違いがないというのは当然の結果ともいえるでしょう。
ところが……!
それぞれの甘味のデータを詳しく比較してみると違いが顕著に出ていました。
いずれもほかのジュースやスイーツと比べても甘味が強めな部類といえる数値になっているそうですが、その中でも瓶と缶は甘味のデータが低く、ペットボトルとソーダマシンは甘味が強くなっています。特にソーダマシンの甘味の突出度はかなり大きいですね。
そして酸味のデータにもなかなかの差が生じました。瓶と缶は酸味が強く、ペットボトルとソーダマシンは酸味が弱くなっています。
これらのデータからわかるのは、瓶と缶のコカ・コーラは爽快感が強く感じられるようになっているということ。やっぱり味の感じ方には違いがあったんだ!
同じコカ・コーラでありながら差が生じた原因として考えられるのは、測定時の温度や炭酸の残存量が異なっていた可能性があるそうです。
また、容器の違いによって炭酸の保持力や温度管理が異なることも影響している可能性があります。缶や瓶はペットボトルやソーダマシンよりも液体の温度を低くキープでき、炭酸も抜けにくい特性があります。
これらの要因が、AI味覚センサーで検出される甘味や酸味の数値に違いをもたらしたと考えられます。コカ・コーラの爽快感が美味しく感じられるシチュエーションであれば、缶や瓶のコカ・コーラを飲むのがベストということですね。
また、総合的な味の強さを示す「コク」の数値はソーダマシンのコカ・コーラが最も大きくなっていました。これは氷を抜きにした影響が大きい可能性が高く、氷で薄まることを前提に濃いめに調整されているのかもしれません。
店で注文してすぐ飲むのであれば冷たくて炭酸が強い状態で飲めますし、ソーダマシンで注いだコカ・コーラが最も美味しく感じられることもあるかもしれないですね。
今後もAI味覚解析シリーズにご期待ください!
ガジェット通信では今後もOISSY株式会社にご協力いただき、AI味覚センサー「レオ」でさまざまな食品の解析を試して定期的にレポートを掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!
また、AI味覚センサー「レオ」についてはOISSY株式会社までお気軽にお問い合わせください。
OISSY株式会社
https://oissy.jp/[リンク]
撮影:オサダコウジ
執筆者:ノジーマ
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