焼肉ライクは鶏肉もウマイから「食べてみてほしい」と言おうと思ったけど

焼肉屋「焼肉ライク」は焼肉の本質を理解している店だ。いや、焼肉の本質だけでなく、なにより「焼肉を食べたいと思っている人」の気持ちを理解している店だ。

お金があればいくらでもおいしい焼肉が食べられる日本

昨今の日本、リッチな焼肉を食べようと思ったら、お金さえ払えば、いくらでもおいしい焼肉が食べられる。世の中には、和牛は和牛でも、さらなる最上級を極めた和牛も存在するし、数万円、数十万円払って食べる人もいる。

焼肉の魅力とは

リッチな焼肉は良いものだ。だがしかし、焼肉の魅力は、それだけではない。焼肉のおいしさを追及した場合、店側は「仕込み」、客側は「タレ」が目指すべき点だと思ってる。肉質に関しては、その次の話ではないか。

本当においしい焼肉の重要ポイント

誤解される言い方かもしれないが、本当においしい焼肉の重要ポイントは、肉質ではないはず。店の徹底した仕込みと、タレで仕上げるという食べ方なのではないだろうか。

つまり、どんなに格安な肉だったとしても、その肉を究極レベルにブチ上げる店の努力とセンスが重要。そのうえで「タレで肉を食べる」「肉でタレを食べる」という流れが至高なのである。

実にタレが良い仕事をしてくれる

そういう点において、焼肉ライクはトップクラスの店といえる。格安な価格で、肉をガッツリと食べられる。実にタレが良い仕事をしてくれるので、たっぷりとタレをしみ込んだ焼肉をおかずとして食べると、ライスがウマイ。

「但馬鶏の鶏味噌焼肉セット」は至高

さらに焼肉ライクが素晴らしい点は、牛肉や豚肉だけでなく、鶏肉も至高という点。しかも、安かろう悪かろうではない。安いのに、肉厚で、思った以上に肉の盛りが多い。たとえば、2025年12月現在食べられる「但馬鶏の鶏味噌焼肉セット」は至高。

特製味噌がかけられた但馬鶏

たっぷりと特製味噌がかけられた但馬鶏はかなりの肉厚で、もはや肉厚というより肉塊。それをじっくりと焼き、完全に火を通す。筆者の感覚ではあるが、この但馬鶏は、やや焦げついたぐらいが薫り豊かになって良い仕上がりだと思う。

1000円以下の定食とは思えないテイストを体験

焼けた但馬鶏は極めてジューシーでぷりぷり。焼き目がついた皮も、ビジュの時点で「約束された良さ」を強く感じる。それを改めて特製味噌に浸して、ライスに乗せて食べる。これがもう至高であり風味絶佳。

漆黒のビジュからは想像できないタレの上品さと豊潤さが、但馬鶏の旨味エキスを昇華。1000円以下の定食とは思えないテイストを体験できる。

どれを食べても焼肉を食べたい者の欲求を待たしてくれる

焼肉ライクでは、焼肉を主役として食べているし、タレを主役として食べているし、ライスを主役として食べている。すべてが主役。鶏肉もクオリティが高いし、リッチな期間限定肉も間違いないし、どれを食べても焼肉を食べたい者の欲求を待たしてくれる。

焼肉ライクは鶏肉もウマイから「食べてみてほしい」と言おうと思ったけど、「食べてみてほしい」なんてレベルじゃあない。「絶対に食べて」と言いたい。ごちそうさまでした。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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