冬至にはなぜかぼちゃを食べる?由来や風習&簡単レシピも紹介
冬至は冬の年中行事の一つで、かぼちゃを食べる風習があります。また、昔から赤い色には邪気や厄を払う力があると信じられており、小豆を使った料理も食べられます。この記事では、冬至の由来やしきたり、かぼちゃを食べる理由に加えて、かぼちゃの簡単レシピも紹介します。
冬至とはいつ、どんな日?
現在の暦で12月22日ごろで、毎年2月に国立天文台が翌年の日程を発表します。2024年は12月21日、2025年は12月22日と、年によって変わります。
冬至とは、太陽が最も低い位置にあり、1年で最も夜が長く、昼が短い日のことです。太陽の力が一番弱まる日ですが、翌日からは強まっていくため、人々にも精気が戻り、運が向いてくるといわれています。
冬至を境に太陽が生まれ変わり、全ての命がこの時季から動き始めるという考えから、昔は冬至を1年の始まりとする考え方もありました。「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれており、悪い運が終わり、幸運に向かう始まりの日でもあると考えられていました。
「ゆず湯」に入るのはなぜ?
冬至の風物詩になっているゆず湯は、銭湯が誕生した江戸時代に始まったといわれています。独特のさわやかな香りのゆず湯に入って身を清め、厄払いや無病息災を願って始められました。
かぼちゃを食べるのはなぜ?
冬至に幸運を呼び込むため、「ん=運」が重なる食材を食べるようになりました。別名「なんきん」と呼ばれるかぼちゃをはじめ、にんじん、れんこん、ぎんなん、かんてんなども食べられていました。
かぼちゃの栄養
かぼちゃにはβ–カロテンが1,400μg(マイクログラム)、葉酸が80μgと豊富に含まれており、野菜不足になりがちな冬にもってこいの食材(栄養素は可食部100gあたり)。 長期保存でき、夏に採ったかぼちゃを貯蔵しておくと、自然に甘みが増すといわれています。
冬至に作りたい料理
かぼちゃを使ったレシピを紹介します。
●かぼちゃと小豆のいとこ煮
缶詰の「茹で小豆」を使うので簡単!
材料(2人分)
かぼちゃ:1/4個(約300g)
水:200ml
茹で小豆(缶詰など):100g
薄口醤油:小さじ2
作り方
かぼちゃはワタを取り除き、一口大に切る。
鍋に皮が下になるように1を並べ、水を入れて強火にかける。
2が沸騰したら落としぶた(※)をして、中火で5分ほど煮る。
3に茹で小豆、薄口醤油を加え、かぼちゃが柔らかくなるまで中火で煮たら完成。
落としぶたがない場合の紙ぶたの作り方:クッキングシートを鍋よりひと回り大きい四角形に切る。4つ折りにし、さらに三角形なるように折る。鍋の半径に合わせて端を切り落とす。三角形の尖った方を5mm切り落とし、辺の部分に3~4カ所切り込みを入れる。
最後に
冬至にかぼちゃを食べて、幸運を願ってみてはいかがでしょう。
・煮物以外のかぼちゃの簡単レシピはコチラ
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[かぼちゃ]楽な切り方と下ごしらえ、冷凍&冷蔵保存のコツも
甘味があり、子どもにも人気のかぼちゃ。ビタミンAのもととなるβ-カロテンや、ビタミンC、Eが比較的多く含まれています。食用のかぼちゃには大きく分けて「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」があります。現在、流通量が多いのは「栗かぼちゃ」と呼ばれる西洋かぼちゃの一種です。
最終更新:2025.12.03
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
写真(撮影協力):吉田めぐみ
監修:カゴメ
出典:
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章」(かぼちゃの栄養)
農林水産省
「おいしい和食のはなし」(かぼちゃを冬至に食べる理由)
「消費者の部屋通信 令和2年12月号」(冬至とは、ゆず湯に入る理由)
「和食」(冬至の食べ物)
「Let’s!和ごはんプロジェクト」(かぼちゃと小豆のいとこ煮)
国立天文台「二十四節気および雑節」
2024年の冬至
2025年の冬至
日本貿易振興機構「日本食材ピックアップ ゆず」(冬至にゆず湯に入る理由)
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