家ではロシア語で会話!注目俳優・倉須洸「新しい挑戦をした結果が今ここに居る自分」ドラマ『イケないマネジメント術』撮り下ろしインタビュー
風俗店を舞台に独自のマネジメント術に翻弄される“童貞スタッフ”の成長と恋を描いたショートドラマ『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』より、倉須洸さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。
数々の映画や舞台を手掛けるセブンフィルムが手掛けるドラマ『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』がショートドラマアプリ「BUMP」にて全20話の連続ドラマとして配信中!
本作は11月6日(木)に発売された書籍『イケないマネジメント術』が原案となり、発売前に異例のドラマ化が決定しました。
書籍自体、大阪に実際にある風俗店がモデルになり、テレビでは描けないアンダーグラウンドな世界をリアルに切り取り映像化しています。
監督は映画『追想ジャーニー』や舞台「ハイライ」シリーズの谷健二氏、脚本は「世にも奇妙な物語」など話題作を手がける原野吉弘氏が務めます。
主人公の就職に失敗し、バイトもクビになった無職童貞の根岸誠役を演じるのは、2023年に開催されたアミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」でグランプリを受賞し、2024年にデビューした倉須洸さん。
倉須さんに、見どころやフェチについてなどお話を伺いました。
――本作はマネジメント術を紹介している書籍を原案としたオリジナルドラマですが、作品やテーマについての印象や感想をお聞かせください。
倉須:脚本を読む前は、気軽に触れて良いものなのか、センシティブな内容なのかなと思ったんですけど、脚本を読んだ時に意外とコメディな部分もあったり、緊張感があるシーンもあったりして、そのバランスがいいなと思いました。
――演じる役柄の立ち位置についてはいかがでしたか。
倉須:誠を演じるとなったときに、正直「これどうしよう?」と最初に思って。というのも、この世界に足を踏み込んだこともないですし、どこから手をつけていけばいいかわからず。
結構最初は悩んでいたんですけど、先輩や友達に色々聞いて、実際に風俗の仕組みだったりを調べて、こういう世界もあるんだなと知ることができて。
でも誠の人柄自体は結構自分と似ている部分もあったので、そういった意味では演じやすかったです。
――倉須さんはアルバイトのご経験は?
倉須:あります。結構いろんなアルバイトをやっていて。基本は飲食店が多くて、引っ越し業者、イベントスタッフとかもたくさん経験してきてはいたんですけど、食事を提供したりというのが多かったので、このドラマに何か活かせるものがあったかというと、あまりなかったのかなと(笑)。
――でも、接客業は慣れているということですよね。
倉須:接客は慣れています。評判いいです!
ただ、やっぱり思ったのは、僕は普段飲食店でお食事を提供して、多分それが評価されるじゃないですか。
でも今回の受付の人というのは、最初のファーストインプレッションだったり、相手の希望を聞いてその要望以上のことをしたりとか、飲食店とまた違うものが必要なんだなというのは分かりました。
セリフの中で「橋渡し」という表現もあったんですけど、実際にお客様を楽しませて受付とキャストの橋渡しをどう上手くしていくか、というのは経験したことがない仕事でした。
――演じる上で心がけたことは?
倉須:一番大切にしていたポイントが不器用さ。あまり慣れていない感じを出すことを一番意識していました。普段からプライベートでも不器用って結構言われて、それは自分ではよくわからないんですけど、「それをそのまま出してみれば?」と友達に言われて、確かにあまり取り繕わなくていいかなと思って。
なので、不器用さはすごく意識しましたけど、自分と共通している部分があったので、素には近かったと思います。
――誠は真っ直ぐ過ぎるくらい真っ直ぐで、すぐ騙されてしまいそうな人柄ですが、誠の魅力はどんなところだと思いましたか。
倉須:誠の魅力は、不器用なりに頑張っているところ。あとは、流されて生きてきたけど可愛げがあるみたいな。
僕が最近感じているのが、テレビで活躍されている役者さんだったり、僕の周りの友達もそうなんですけど、人が寄ってくる人って結局ダメな部分ももちろん人間なのであると思うんですけど、可愛げがあるかも重要になってくるのかなと思って。そこはとても意識したところですね。
――誠の見どころを教えてください。
倉須:誠が1話から最終話にかけて、気持ちの変化だったり、表情含めて自信がつくようになるというか、最初の誠とは違う変化が見られると思います。
あと個人的な見どころで言うと、キスシーンは自分自身にとって初めてだったので、すごい緊張感があって。それが逆に作品としていい味が出たのかなとは思いますね。
――あと少し気になったのが、倉須さんは182cmと高身長じゃないですか。でも共演されている皆さん背が高くないですか?
倉須:高いですね、店長役の北代高士さんも高いですし。
――ドラマを観ていて皆さん並んだときに全然違和感がなかったので、倉須さんがそんなに高身長だと気づけなくて。直接お会いしてびっくりしました、こんなに倉須さん高身長だったんだと。
倉須:僕がストレートネックだったのもあるかもしれないです(笑)。でも確かに低そうなイメージだったとよく言われますね。
――作中で、店長が“好きな熱量がある方が何事も上手くいく”と話す流れから、誠も好きなフェチについて企画を提案します。
倉須さんはフェチや、熱量高く語ってしまう、みたいなものはありますか。
倉須:フェチで言うと、同性異性問わず、指が綺麗な人。人の手って、多分その人の生きた人生が表れるみたいなところがあると思うんですよね。
ごめんなさい、なんか役者っぽく言ってみたんですけど(笑)。手や指はつい見てしまいますね。
――マニアのように何か集めていたり、ハマっているものはありますか?
倉須:スニーカーは集めています。高校生の頃から集めているんですけど、NIKEとか新作を購入するのに抽選があって。
――全然当たらないって言いますよね。
倉須:本当に全然当たらないんですよ。僕も欲しくて本当に頑張って、今では25足ぐらいスニーカーはあります。
最近はスニーカー以外にもブーツを履くようになって、カジュアルなスタイルにちょっと足だけ決めて、みたいなファッションが好きですね。
――抽選の人気スニーカーは世間でとても高額な価値がつくじゃないですか。当たったら、それを普通に日常で履けるんですか?
倉須:僕は全然履きます。ただ、履く前にちょっと気合いを入れますけど(笑)。でも、履かないと買った意味もないですし、やっぱり靴の気持ちにもならないとなって(笑)。
――倉須さんは会員制ラウンジがテーマのドラマ『ラウンジ嬢の本指客』(BUMP)にも出演されて、裏社会系の作品が続いていますが、今後どんな作品や役柄を演じたいですか?
倉須:裏社会系多いです(笑)。嬉しいですけどね! 来た仕事はもう全力でやるので!
重いテイストの映画で、思い悩む役などはやってみたいです。
役者をやっている今、自分の目指しているところがやっぱり誰か1人でも勇気や元気づけられたり、僕の演技を見て人生が変わってくれる人が1人でも多く増えればいいなと思うので、背負っているものが大きい役などはチャレンジしていきたいですね。
――あと、ロシア語ができるんですよね。珍しいなと。
倉須:第一言語になるのかな。母がロシア人で。小さい頃からロシア語の学校に通っていたので、母とは今でも家ではロシア語で会話します。
――今後ロシア語を活かした役も。
倉須:ぜひ、もしあるのであればやりたいですし、あと英語も少し話せるので、海外に向けてだったり、英語を使える機会があればやりたいなと思います。
英語はもう1回ちゃんと勉強しないといけないんですけどね、最近使っていないので。
――今作を経て得た気づきや、ドラマを楽しんでくださる方にメッセージをお願いします。
倉須:誠は最初友達に勧められてこの業界に入ったんですけど、何か一歩踏み出す力の大事さ。今後人生において色々な壁が出てくると思うんですけど、一歩踏み出す力はこのドラマから改めて大事だなと思いました。
これを活かしていかないと、多分自分は役者としても人間としても成長できなくなってしまうなと思って、その力は観ている人にも感じてほしいですし、観ている人も何か今困ってることやチャレンジしたいことがあった時に踏み出してほしいですね。
僕も新しい挑戦をした結果が今ここに居る自分だと思うので、皆さんも新しい自分に出会いましょう!
――ありがとうございました!
【撮影:たむらとも】
・『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』予告編
https://youtu.be/SGp21nytARw?si=_vrsYFzkZD96OeJo
<あらすじ>
童貞が風俗店の店員に!?
就職に失敗し、バイトをクビになり、それを親にも言えず無職のまま過ごす根岸誠。
居場所も自信もなく途方に暮れていた彼が、ふとしたきっかけから働くことになったのは、女教師コスプレ専門の風俗店「イケてる女教師」。恐い店長や破天荒な先輩、クセ者揃いの嬢たちに翻弄され、慣れない仕事に悪戦苦闘しながら、“イケないマネジメント術”を叩き込まれていく。
そんな中、風俗嬢・夏恋との出会い、そして恋が、誠の人生を大きく動かしていく――。
作品情報
『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』
ショートドラマアプリ「BUMP」にて配信中
約3分×20話
アプリDL:https://emolebump.go.link/djCyg
作品URL:https://emolebump.go.link/eqxmo
キャスト:
倉須洸 矢野ななか 大岩世奈
石津我聞 岩崎武瑠 / 森脇なな 平岡明純 鈴木綺良々
北代高士
スタッフ:
プロデューサー:佐伯寛之
脚本:原野吉弘
撮影:吉田新時
照明:一色太雅
録音:古茂田耕吉
美術:野中茂樹
スタイリスト:TAKURO
ヘアメイク:仙波夏海 村澤柚香 小夏
助監督:佃直樹
制作:大川祥吾 土持幸嗣
スチール:YURIE PEPE
主題歌:「ザリガニ -脱皮-」Creffy 作詞:はま 作曲・編曲:Creffy
音楽:諒孟(irienchy) Lumel(CROWN HEAD)
整音&ミキサー:永井秀明
宣伝:橋本宏美
宣伝デザイン:丸山雄一郎(SPICE DESIGN)
撮影協力:しろくま鍼灸整骨 整体院 上石神井院 博多満月 市ヶ谷店
特別協力:望月印刷 スタジオエビス
協賛:宇宙歯科クリニック
制作プロダクション:セブンフィルム
監督:谷健二
(C)2025『イケないマネジメント術 童貞スタッフの風俗日記』製作委員会
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