ピジョン、赤ちゃんにやさしい社会を目指した育児の早期教育で「赤ちゃん川柳」発表会を開催
ピジョン株式会社は、日本全国の中学生を対象に実施している「赤ちゃんを知る授業ー赤ちゃんにやさしい未来のためにー」の一環として、今年10月に東京都・江東区のかえつ有明中学校で実施した“特別版出前授業”で生徒が作成した「赤ちゃん川柳」の発表会を11月11日、同中学校で開催しました。
「赤ちゃんを知る授業」特別版出前授業
「赤ちゃんを知る授業」は、赤ちゃん・育児についての早期教育の必要性を感じたピジョンが、2021年から日本全国の中学校向けに提供している教育プログラム。
一部の学校には、ピジョン社員が講師として学校を訪れ、赤ちゃん人形の抱っこ体験、妊婦ジャケットを装着しての妊婦体験、ベビーカーの走行体験などを提供している。
特別版出前授業はこれを発展させたもので、ピジョンが特別に制作した「AI動画」を活用したケーススタディ、生徒自身が授業を通じて得た知見をもとに、赤ちゃんの目線で考案する「赤ちゃん川柳」ワークショップなど、より実践的な内容となった。

※実際の特別版出前授業の様子
「赤ちゃん川柳」発表会を実施
かえつ有明中学校で開催された「赤ちゃん川柳」発表会には、ピジョン株式会社 経営戦略本部 ブランドデザイン部 コーポレートブランディンググループの半澤ふみ江さんが登壇。
これまでの取り組みやピジョンの理念、実際に授業で使われたAI動画などを披露し、
「赤ちゃん川柳は、赤ちゃんにやさしい社会を作るため、生徒の皆さんが赤ちゃんの立場になって、社会に伝えたい気持ちを五・七・五で表現したもの。赤ちゃんや育児中のママ・パパへの理解、そしてやさしい行動を促すきっかけになります。」
と赤ちゃん川柳について説明。
その後、特別ゲストとして現役保育士のてぃ先生が登壇しました。
発表会ではインフルエンザの蔓延による学校閉鎖の影響で、急遽登壇できなくなってしまった中学生がオンラインで参加し、それぞれの川柳を紹介。
【赤ちゃん川柳代表作】
●3年1組:思いやり 小さき頃の 恩がえし
●3年2組:席どうぞ 声かけひとつで えがおの場
●3年3組:狭い道 大きい未来に 続く道
●3年4組:泣いてても 笑って見守る それだけで
●3年5組:ほほえみが 泣き顔に効く ひみつ兵器
●3年6組:泣いてもね いないいないばぁ うれしいな
生徒たちはそれぞれの川柳に込めた想いやポイントを解説。
1組の川柳を見たてぃ先生は、
「よくこんなことをこの歳で思いつきますよね、本当に。誰もが小さい頃に周りの人たちに思いやりのある優しいことをしてもらって成長してきているのですが、ついつい忘れてしまうんですよね。この歳でそれに気づいているわけで、さぞ良い大人になっていくんだろうなって、期待しかないなと思いました。」
と絶賛。
また、3組の川柳「狭い道 大きい未来に 続く道」の説明を聞くと、
「本当にこれ中学生が考えているんですか!?すごいな!3組の方々、一体どんな(素敵な)親御さんに育ててもらったんだろう。大人にとってはね、スーパーの狭い通路って、子どもが『このお菓子欲しい!』って言うんじゃないかとか、商品を触ってしまうんじゃないかとか“心配な道”でもある中で、中学生の方々の目には“未来に続く道”って見えてるんだなと思うと、本当に素敵だなと思いました。」
と、生徒の心の豊かさに驚かれていました。
藤本美貴「もう子ども一人育てましたよね?」
その後、タレントで3児の母でもある藤本美貴さんがゲストとして登壇。
「すごすぎて、すでに(子どもを)一人育てましたよね?っていう感じがあります。私たちが頑張って考えたのならばわかるけど、自分もまだ成長している過程で、中学生がこれを想像して書けるって、素敵ですね、本当に!親側の立場で見てもその通りだなって思いますし、希望に満ち溢れた句となってますよね。」
などと、生徒たちの赤ちゃん川柳を絶賛しました。
その後再び半澤さんとてぃ先生が登壇し、トークセッションを展開。
「育児を取り巻く課題や周囲のサポートの重要性」について意見を交わしました。
「中学生って思春期ですからね。なかなか思ったことを素直に表現できない部分も自分の過去を振り返るとあるなぁと思って。だけど川柳という形になっていると、自然に遊び心を持ちつつ、五・七・五に収めようとしながら楽しめるので良いですね。素晴らしい取り組みです。」
とてぃ先生はピジョンの取り組みを高く評価。
一方、藤本さんは、
「出来上がった川柳を見ているだけで、皆さんが本当に素敵な子たちばかりで、赤ちゃんに対するやさしい気持ちを表現してくれたのが伝わります。この子たちがどんどん大きくなって、親になる子もいれば、子どもに関わる子も将来出てくる中で、この早期教育を受けてよかったと思う日が来るのかなと楽しみです。未来が明るくなるのだろうなと、大人から見ても励みになります。」
とコメント。
発表会の最後にはかえつ有明中学校の家庭科主任を務める吉井小鈴先生が登壇し、感謝の言葉を述べ発表会を締めくくりました。
「一生懸命考えてくれたことにやりがいを感じた」
吉井先生は、
「去年までは赤ちゃん人形や妊婦体験ジャケットなどをつけ、「赤ちゃんやママ・パパに対して何ができるかな」と考えて終わりだったのですが、今年は川柳という形で発表会の場も設けました。ゲストの方も来て、大人というか社会の色々なところに向けて、生徒がクラス代表として発信する機会をもらえたのも、すごくいい体験だったと思います。」
と今回の取り組みの手ごたえを感じていました。
クラスを代表して川柳を発表した生徒に感想を聞くと、
「声の出し方や説明自体もわかりやすいものになるように、少し自分で工夫しながら話しました。自分なりに結構良い説明ができたと思うので、その点は良かったです。」
と、聞き手に伝わりやすい話し方を試行錯誤し、実行できたことにほっとしていた様子。
別の生徒に、今回学んだことについて周囲の方の反応を聞くと、
「あまり(赤ちゃんや育児について)話すことがなかったんですけど、親に夕食の時間に話した際、私が赤ちゃんについて考えていることをすごく喜んでくれました。お母さんと昔の自分を振り返ったりできて、とても良い時間が作れたと思います。」
と今回の授業が家族間でのコミュニケーションにもつながったと教えてくれました。
ピジョンの半澤さんは今回作られた「赤ちゃん川柳」について、
「赤ちゃんとママ・パパの気持ちをよく捉えて、それぞれの言葉で表現してくれていたなと思います。なかなか日頃、中学生が言葉にして自分の気持ちを伝えるというのは難しいことだと思うのですが、それを五・七・五の川柳に乗せることで、素直な気持ちが上手く出ていたことがとても嬉しかったですし、そのプロセスの中で、彼らが赤ちゃんとそのご家族、妊婦さんのことを想ってくれたことが、やさしい行動への第一歩になったと考えています。」
とコメント。
「授業では約200名近い生徒さんと一緒に赤ちゃんについて考えました。赤ちゃんとそのご家族に対して何をすべきなのか、何をしたら喜んでもらえるのかを、彼らが自らの言葉で積極的に表現してくれたことが嬉しかったです。」
と、一連の取り組みがピジョンが掲げる「赤ちゃんにやさしい未来」の実現への大きな一歩になったと手ごたえを感じていました。
かえつ有明中学校の生徒たちが作った「赤ちゃん川柳」は、ポスターなどにして11月18日より江東区を中心に16拠点で掲出予定。
駅などで見かけた際は、じっくりとご覧になってみてはいかがでしょうか。
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