【岡山県・広島県】産直通販サイト「食べチョク」が瀬戸内海の牡蠣大量死の被害を受けた生産者支援を開始

産直通販サイト「食べチョク」を運営する東京都港区のビビッドガーデンは、2025年に瀬戸内海の牡蠣大量死の被害を受けた生産者の支援プログラムを開始した。
瀬戸内海で約8割の牡蠣が突然死するなど深刻な被害

2025年、瀬戸内海域を中心に、牡蠣の原因不明の突然死による甚大な被害が発生している。牡蠣の8割が死に、販売できなくなってしまった生産者も多い。そこでビビッドガーデンでは、被害を受けた生産者の支援プログラムを始めた。
支援プログラムの内容は、被害を受けた生産者のために1口500円・5,000円の「応援チケット販売」、商品を出せる場合、被害を受けた生産者の対象商品「1購入につき300円を生産者に寄付」、「特集ページの開設」など。
生産者支援プログラムの内容
支援プログラムとして、「特集ページの開設」により、被害を受けた生産者の商品と応援チケットを販売している。

「応援チケットの販売」は、被害を受けた生産者の中で、販売する商品がない人を優先し、1口500円・5,000円の応援チケットを販売するというもの。なお、商品の発送はない。応援チケットは特集ページや各生産者ページから購入でき、食べチョクの手数料は無料、決済手数料5%を除く全額が生産者に支払われる仕組みになっている。
また、「1購入につき300円を生産者に寄付」は、被害を受けた生産者の商品を対象に、1購入につき300円を食べチョクが生産者へ寄付するというもの。商品ページ内の「※運営からのお知らせ※」に「300円寄付対象商品」と記載のあるものが対象になる。
一方、「生産者の支援窓口」を設置し、食べチョクへの登録を希望する被害を受けた生産者に対し、優先的に審査対応を行う。最短1日で出品ができる。
ほかに、SNSやプレスリリースによるリアルタイムの情報発信、予約商品などの出品サポート、新規登録の審査体制強化などを実施。被害の拡大に合わせて順次必要な対応を早急に取るという。
瀬戸内海の牡蠣生産者の被害状況
10月時点でも、瀬戸内海の牡蠣の被害は深刻だ。

広島県三原市では、10月に出荷予定だった生鮮牡蠣の約5割分が生育不良、または牡蠣自体が死んでしまっている状態だという。例年と比較しても今年は特にひどく、ほかの生産者も同じような状況になっている。

同県呉市でも被害が大きい。海水温が高すぎた影響で海中のプランクトンが急激に増えたり減ったりしたため、それをエサにしている牡蠣が腹を壊し、下痢をしているようなイメージだという。そのため、牡蠣の身がやせ細り、水っぽくなってしまっている。本来出荷すべき生鮮牡蠣の約8割程度が死滅。

また、今シーズン出荷分のいかだだけでなく、来シーズン出荷予定分のいかだの牡蠣も死滅した生産者もいる。海水温の上昇によるものなのか、牡蠣に悪いものが流れていたのかなど、原因は不明だそう。

廿日市市では、4〜5割くらいが死滅している状況。

岡山県備前市では、9月までは問題なかったが、その後に大きくなった牡蠣が死に、販売できない状態になっている。一般的に牡蠣は8月頃までに産卵するが、今年は海水温が下がらなかったこともあり、9月中旬頃まで産卵が続いていた。ただし、このことが死滅に関連しているかどうかは不明だという。
甚大な被害を受けている瀬戸内海の牡蠣生産者を応援する食べチョクの取り組みに注目したい。
■食べチョク「令和7年 瀬戸内海の牡蠣大量死 被害支援プログラム」
プログラム概要:
https://www.tabechoku.com/feature_articles/oyster-support-202510
特集ページ:
https://www.tabechoku.com/groups/5120
(淺野 陽介)
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