【多摩湖】狭山公園のススキ原っぱが白銀にきらめく。光と音が溶け合う秋のライトアップイベント開催

多摩湖のほとりに広がる狭山公園で、秋の夜をゆっくりと味わうイベント「花と光のムーブメント 狭山公園 〜音と遊びときらめきの花 ススキと光のハーモニー〜」が始まりました。
期間は2025年11月7日(金)から24日(月・祝)のうち、金・土・日・祝日の10日間。ライトアップや音楽パフォーマンス、ワークショップなど、自然を“みる・きく・感じる”体験が園内に広がり、夜の散策が特別な時間へと変わっていきます。
自然と光が溶け合う、狭山公園の秋

狭山公園は、多摩湖の水辺と武蔵野の里山が調和した風景が魅力の場所。市街地から少し離れただけで、「空気が違う」と感じられる場所でもあります。
今回のイベントでは、その自然が持つ「変化の瞬間」に光が寄り添います。夕暮れが群青色へと傾きはじめる頃、園内の空気は静かに沈み、風景そのものが夜の顔に変わっていきます。
白銀にきらめく「ススキ原っぱ」のライトアップ

日中は金色に揺れていたススキが、ライトアップによって白銀に輝きはじめます。風に揺れるたび、光が波のように流れ、まるで草原全体が呼吸しているかのよう。

このライトアップを手がけたのは、照明演出チーム・株式会社ライトアッパーズ。担当した二反田和樹さんは、こう語ります。
「ススキは光を当てると質感や見え方が大きく変わる植物なんです。風で揺れるたびに表情が少しずつ変わるので、その“変化”に寄り添う光にしました。見に来た方が、その時々の姿を感じてもらえたら嬉しいです」
ススキを光らせるのではなく、光を預けるように照らし、柔らかい夜を生んでいるのかもしれません。
音が導く「風の広場」へ

園内を歩いていると、視界に演奏者が見えるより先に、笛や歌声がそっと届いてくる瞬間があります。呼び止められたわけではないのに、自然と音の方へ足が向かう、そんな体験ができる空間です。
パフォーマンスが行われる「おおきなテント」は、灯りと音が静かに溶け合う場所。ステージを見る、というより「音と同じ空気の中にいる」という感覚に近い時間が流れます。
参加して楽しむ「ススキパレード」

訪れた人がそのまま参加できる「ススキパレード」も開催されます。飛び入り参加OKで、楽団とともに歩きながら一緒に歌っていると、牧歌的な気持ちにさせてくれるのが不思議です。
パレードの実施は15:00〜と17:00〜の1日2回。とくに17時の回は、空の色が変わる瞬間と重なり、歩く時間そのものが印象に残ることでしょう。
自分の灯りと歩く夜
今回のイベントでは、ランタンづくりや空想楽器づくり、自然観察会など、子どもから大人まで楽しめるワークショップも用意されています。自分の手で作った灯りを持ちながら歩く夜は、散策が「旅の途中」へと変わっていくような時間です。
また、地元キッチンカーやクラフト作家が並ぶマルシェも用意されており、「黒焼きそば」や「クロワッサンたい焼き」など、東村山ならではのあたたかい味にも出会えます。
秋の夜に、光と音に会いに行く

「花と光のムーブメント 狭山公園」の夜は、そのことを静かに感じられるひとときを楽しめます。ススキが揺れ、風が通り、遠くから音が重なる……、その変化は控えめながらも、確かに心に触れるものとなるでしょう。
ぜひ、自分だけの「光のある草原の風景」を見つけに、足を運んでみてください。
【開催概要】
花と光のムーブメント 狭山公園〜音と遊びときらめきの花 ススキと光のハーモニー〜
場所:都立狭山公園(風の広場 ほか)
アクセス:西武鉄道「多摩湖駅」から徒歩約5分(都立狭山公園 桜口よりすぐ)
期間:2025年11月7日(金)〜24日(月・祝) までの土日祝
※ライトアップは16:30〜19:00まで
特設ページ:https://www.tokyo-park.or.jp/special/flowerandlight/sayama2025autumn/index.html
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