【沖縄】海とアートに癒される —『ホテル アンテルーム 那覇』で過ごす優しいひととき

海沿いでアート鑑賞も楽しめると噂のホテル「ホテル アンテルーム 那覇」。

“訪れる人々がまちへ出かける準備を整える心地よい場所でありたい”——そんな思いから、ホテル名には“待合室”を意味する「アンテルーム（Anteroom）」の名が付けられ、2020年に開業しました。

館内のアートディレクションは、彫刻家・名和晃平氏率いる「SANDWICH（サンドイッチ）」が担当し、随所にアートが散りばめられています。

今回は、いま沖縄で注目を集めるホテルの滞在レポートをお届けします。

日常を忘れる、海とアートの交差点

那覇空港から車で約15分、ゆいレール「美栄橋駅」から徒歩12分。市街地から少し離れた静かな海辺に佇むこのホテル。

足を踏み入れると、そこはもう別世界。

吹き抜けの天井と、赤いペイントが施された白い壁が印象的なエントランスホール。

私たちを非日常の世界へと誘います。

2階に上がると、景色は一変。ガラス窓の向こうに広がる爽やかな海の眺めは圧巻です。

フロント併設のカフェラウンジでは、宿泊者以外も軽食やドリンクを楽しめます。

朝食・ランチのレストランも心地よい開放感。

奥の壁には、赤い髪の子供を描いた品川美香さんの作品「Traveler（トラベラー）」が飾られていました。

海と光に包まれる、アートな客室体験

今回滞在したのは、泉川のはなさんの作品が飾られた「Artist Standard Double（アーティスト スタンダード ダブル）」のお部屋。

客室はすべて港が望める“ハーバービュー仕様”。天井が高く、開放的で大きな窓から柔らかな光が差し込みます。

海との境界線が曖昧になるような、ブルーグレーを基調としたデザインが印象的。

シンプルながら木の温もりも感じられ、アートと自然が調和した穏やかな空間が広がっています。

スタイリッシュなバスルームも、旅の時間を静かに整えてくれる存在です。

美術館のようで、リゾート気分も。気分次第の部屋時間

海の青さとアートカルチャーが溶け合う、どこか儚く美しい空間は、旅と日常の境界をやさしく溶かしてくれます。

静かに集中したいワーケーションにもぴったりな環境。

また、ダブル・ツイン以外の客室にはネスプレッソのコーヒーメーカーがあり、淹れたての本格コーヒーを味わえるのも嬉しいポイントです。

深い青のマグカップと海の景色は相性抜群。テラスで過ごすひとときも格別。

アンテルーム 那覇では、環境に配慮した宿泊施設に与えられる認証「Green Key（グリーンキー）」を沖縄で初めて取得。海と隣接する立地だからこそ、環境配慮にも力を入れています。

アメニティとして用意される歯ブラシやコームは、こだわりの竹製。

手に取ると上質な質感が伝わり、思わず持ち帰って日常でも愛用したくなる逸品です。

アートギャラリー＆ラウンジは、“ひらかれた場所”

ホテルの象徴ともいえるのが、ギャラリースペース「GALLERY 9.5 NAHA」。

アートとカルチャーの発信基地をコンセプトに、誰でも気軽にアート作品を鑑賞できるのが、この場所の大きな魅力です。

滞在期間中は、沖縄北部・やんばる在住の5人によるグループ展「うむいの森」が開催されていました。

「うむい」は沖縄方言で“思い”を意味する言葉。5人の作家たちはそれぞれの視点で、森羅万象の輝きや自然の息吹、生きる喜びを表現しています。

こちらは安本篤人さんの木彫り作品「世界一の海で」。犬とイルカの愛らしい姿の中に、力強い生命力を感じます。

津田亮さんのガラス作品は、窓から差し込む光でキラキラと神秘的な輝きを放っていました。

グループ展「うむいの森」の会期は終了しましたが、ギャラリーでは、年間を通して多彩な展示が開かれ続けています。

ショップで見つける、一期一会のときめき

展示と連動したグッズや、地域で活躍する作家のアイテムが並ぶショップも、訪れる人の楽しみのひとつです。

こちらで見つけたのが、作家・堀口葵さんによるクリアカラーが美しく、繊細に作られたビーズジュエリー。

以前、沖縄で暮らしていた堀口さんは、そのインスピレーションを基にサンゴをモチーフにしたジュエリーを制作しているそう。

アートに囲まれたギャラリーとショップでの出会いは、どれもかけがえのない特別な瞬間のように感じられました。

アートと海に包まれ、心ほどける沖縄の新しい過ごし方

海風に触れ、ギャラリーで新しい世界に出会い、静かに自分へと還っていく——。

早起きして空を見上げると、淡く光が差し込む美しい朝焼けが広がっていました。

訪れるたびに発見がある。アンテルーム 那覇には、唯一無二で優しい時間が流れています。

■『ホテル アンテルーム 那覇』
「常に変化するアート＆カルチャーの今」を発信するホテルをコンセプトに掲げ、2020年に開業。沖縄や全国のアートやカルチャーに触れ、旅行者と地元の方との交流を育み、新たな賑わいを生み出す場を目指しています。

所在地 ：〒900-0016 沖縄県那覇市前島3丁目27番地11
アクセス：那覇空港より車で約15分、那覇泊港より徒歩約7分
客室数　：126室、全室ハーバービュー
付帯施設：ギャラリー、レストラン、バーラウンジ、ショップ
HP　　　：https://okinawa-uds.co.jp/hotels/anteroom-naha/