猛暑が落ち着き涼しい日が増え、そろそろ衣替えの季節になってきた今日この頃。秋が深まってくる時期に合わせ、パナソニックは、都内でダウンジャケットが洗えるドラム式洗濯乾燥機の新商品発表会を開催した。「2025年秋・冬 ドラム式洗濯機 衣類ケアセミナー」と題して、パナソニックランドリー・クリーナー事業部衣類ケアビジネスユニット商品開発部の久保和彦部長が衣類の市場動向やドラム式乾燥機の開発背景を説明したほか、新たに搭載された「ダウンジャケットコース」の監修をした、アウトドアウェアメーカーのゴールドウインの開発本部テック・ラボの柴田徹氏が登壇し、ダウンジャケットのトレンドや最適なお手入れ方法などをレクチャーした。
家電業界でアパレルメーカーがドラム式洗濯乾燥機の開発に携わったのはパナソニックが初となる。今回、10月に発売するドラム式洗濯機乾燥機「LXシリーズ7機種」(10月上旬発売)と「SDシリーズ2機種」(11月発売)の全9機種全てに新搭載したのが「ダウンジャケットコース」だ。まずは優しい水圧のシャワーで表面の汚れを十分に取った後、絶えず泡立てる「すご落ち泡洗浄」機能で洗剤をまんべんなく浸透させて中わたの汚れを落とす。ゆっくりとした回転数で衣類が縮む心配はなく、洗濯後の脱水機能も向上した。洗濯機の振動にも注力し「低振動設計技術」を搭載し、振動を最小限に抑えた。
昨今のダウンジャケット動向によると、以前は8月頃からダウンジャケットの売上は好調に推移していたが、近年の猛暑の影響などの気候の変化の影響もあり近年は10月以降から販売が本格的に始まるが売上自体は毎年10%ずつ伸びている。そんな需要の高いダウンジャケットを洗う頻度は、一般的に1シーズンに一回程度、クリーニングに出すという人が多いという。
柴田氏は「ダウンジャケットをクリーニングに出す人も多いと思いますが、皮脂汚れや泥汚れなどが付着している時間が長ければ長いほど、ダウンジャケットの撥水機能なども低下してしまいます。表面の汚れを見つけたら、なるべく早めに洗濯して汚れを取り除いてください」と話す。
ダウンジャケットコースで洗えるダウンは、800g以下のダウンジャケットや、装飾などがついていないものであれば洗える。一方でシームレス加工のものや家庭で洗濯が禁止されているダウンジャケットなどは対象外となるので取り扱い表示を確認してから使用することが望まれる。また、乾燥コースはヒーターを49度に設定した低音風乾燥だから衣類などもほとんど縮まることなく乾かすことができるが、ダウンジャケットには対応していない。洗濯後のダウンジャケットは自然乾燥することで新品のようなふっくら感を持続することができる 。
柴田氏は「パナソニックから要望をもらい2021年8月からダウンジャケットが洗えるドラム式洗濯乾燥機の監修をして開発に携わってきました。両社の協力があってこそダウンジャケットコースを新搭載することができたので、ぜひドラム式洗濯乾燥機を使って欲しいと思います。パナソニックとゴールドウインは衣服を長く大切に着られる環境づくりをしたいという考えでつながっているのでこれからも新しい価値を提供していければ」と話した。