群馬県が舞台の漫画『頭文字D』に登場する車の無線マウス取扱店がなぜか栃木県のセレクトショップだという件
漫画『頭文字D』と言えば、群馬県渋川市が舞台となっており、同市が『頭文字D』とコラボした「アニメツーリズム」を推進しています。
それなのに、『頭文字D』に登場するトヨタAE86やマツダRX-7をモチーフにした無線マウスを取り扱っているのが、なぜか栃木県宇都宮市にあるセレクトショップ「丹波屋 栃木くらしっく」だったりします。
頭の中がモヤモヤして仕方なかったので、この無線マウスの販売元である株式会社フェイスの広報、フナモトさんに疑問を直接ぶつけてみました。
●群馬県ではなく栃木県で販売している理由について
フナモト:弊社は皆さんに楽しんでいただけるようなノリモノの奇抜な雑貨を日頃から企画している、石川県にあるメーカーです。本当は群馬県にアプローチしたい気持ちが強くあるのですが、石川県から群馬県という“なんとも距離のあるアクセス問題”があり、なかなか実現できていないのが正直なところです。
『頭文字D』ファンにとっての聖地・群馬県で取り扱いができたら最高だと常々考えておりますので、この記事をご覧の群馬県の観光地やショップの方からご連絡をいただけたら本望です。ちなみに海外のお客様からの人気は抜群です。
●群馬県での販売について
フナモト:群馬県のお取引先様をお調べしましたところ、「水沢うどん 水澤亭」や「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」で一部商品、特に『頭文字D』関連の一部アイテムをお取り扱いいただいております。
ただ、弊社商品の単価が比較的高めということもあり、一般のお客様向けに広く展開するのはなかなか難しく、実店舗でのお取り扱いはどうしても限定的になっております。
群馬で「我こそは」とお考えの小売店様がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をお待ちしております。
●栃木県以外の実店舗について
フナモト:現在、APIT東雲店、富士モータースポーツミュージアム、書斎館(羽田空港)などでお取り扱いいただいております。
また、成田空港 第2ターミナル内の免税エリア「アキハバラプラス」では弊社が直接展開しており、日本から海外に出国されるお客様にも幅広くご覧いただけます。
●「大人が楽しめるノリモノ関係雑貨の企画・販売会社」なのにスヌープ・ドッグのブロックを取り扱う理由について
フナモト:弊社の商品企画をしているメンバーは、社長のヤナイ、従業員・デザイナーの畑中タクヤ氏といった構成なのですが、全員年齢層が正直高めで「おじさん・おばさん」ばかりとなっております。
そんなメンバーが海外の展示会に行った際、スヌープ・ドッグのブロックを作っているメーカーと出会い、デザイナーの畑中タクヤ氏がスヌープ・ドッグへの思い入れの強さから「どうしても扱いたい」と熱望。社長も巻き込み、取り扱いに至った次第です。
「ノリモノ雑貨ブランドなのになぜスヌープ?」という問いに対しては、率直に申し上げますと「デザイナーの熱量がすべて」というのが答えになります。
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フナモトさんの話からすると、どうやら群馬県が舞台の漫画の雑貨を栃木県で売るのは「売れれば何でもアリ」という資本主義のルールに則っただけということのようです。
同社の直営通販サイト「CAMSHOP(キャムショップ)」では様々なノリモノ雑貨だけでなく、「かき氷 クールネックリング」「ひものスポンジ」「Doggy style 30周年記念ブロック」といったノリモノと無関係な雑貨も販売しています。
CAMSHOP
https://camshop.jp/[リンク]
Ⓒしげの秀一/講談社
※画像提供:株式会社フェイス
(執筆者: 6PAC)
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