【ライブレポート】イコラブ、有明アリーナで刻んだ“Timeless Tales”という物語──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉追加公演
「この時間が、永遠になる」──そんな瞬間を、確かに私たちは共有していた。
2025年7月12日、有明アリーナが歓声ときらめきに包まれた。この日行われたのは、=LOVEの〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉追加公演。2月からスタートしたアリーナツアーが大好評のうちに全国を駆け抜け、各会場が満員御礼となったことを受け、このツアーに新たなステージとして組み込まれた追加公演だ。「もっとたくさんの人にイコラブのライブを届けたい」という、チームイコラブの思いが、こうして有明という場所に結実した。
ライブはなんと「overture」から、生バンド編成の特別…いや、“とくべチュバージョン”でスタート。観客の期待を一瞬でステージへと引き寄せた。幕開けを飾ったのは最新シングル「とくべチュ、して」。愛らしいウィスパーボイスとアイドル・ポップの要素が絶妙に絡み合い、まさに現在の=LOVEを象徴する一曲だ。ライブは「Want you!Want you!」「仲直りシュークリーム」「ヒロインズ」と、グループの持ち味である、キャッチーな楽曲を連発。中でも「仲直りシュークリーム」では、誕生日を迎えた瀧脇笙古のバースデーを猫ちゃん衣装に身を包んだメンバーが祝うVTRもサプライズで流れ、会場は温かく幸せな空気に包まれた。最後は「たくさんお祝いありがとう!」という瀧脇の言葉で締めくくられた。
MCを終えた後、場内が一転。スクリーンには、イコラブの“データ”を紹介する映像が流れ、そこから一気にダークな空気が支配する。「呪って呪って」「手遅れcaution」と、イコラブの中でも特に影の色が濃い楽曲が続けて披露。可愛さやきらめきだけではない=LOVEの多面性に、観客の視線は釘付けになる。
ライブ中盤のハイライトは「Junkies」。曲が始まる前、高松瞳の「夏は祭りだ!イコラブだ!」という全力の煽りで場内の空気が一気に夏模様へと変わる。メンバーたちはゴーグル、浮き輪、虫取り網といった“夏満喫グッズ”を手に、まさにお祭り騒ぎ。アリーナを縦横無尽に駆け回るその姿は、夏そのものだった。
さらにここでライブは毎回好評の映像企画、今回は樹愛羅と諸橋の名コンビによる「さなきあクッキング」へ。今回のゲストは、白米研究科を名乗る“佐々木米香”(おそらく佐々木舞香)。料理バトルは一触即発のムードのなかで始まり、火花を散らす展開に。結果は樹愛羅の勝利。満面の笑みで「きあらちゃんじゃなくて、きあら先輩って呼べー!」と高らかに叫ぶと、そのまま勢いそのままに「いらないツインテール」へと突入。熱気はさらに高まっていった。
イコラブと言えば、ユニット曲やソロ曲でそれぞれの個性が光るスタイルでも知られているが、今回のツアーでは特に「全員でのパフォーマンス」に強いこだわりが見えた。それは単なる人数の話ではなく、全員でひとつの世界をつくり上げる、グループとしての純度を高める挑戦だったのだろう。全員がひとつの鼓動で動くことでしか表現できない景色──それこそが今回の=LOVEが届けたかった“Timeless”な物語なのかもしれない。
これからのライブの行方に、観客はさらに心を掴まれていくこととなる──。それぞれの楽曲が、観客の心に感情の波を打ち寄せていく後半。とりわけ「青春″サブリミナル″」から「絶対アイドル辞めないで」への流れは圧巻だった。アイドルという儚い存在の“決意”を真っ直ぐに歌うその姿に、会場は一瞬、息を飲んだ。これは彼女たち自身の叫びであり、ファンの祈りでもあった。そして本編最後、再び「とくべチュ、して」が届けられる。冒頭とはまた違う、熱を帯びた声。その繰り返しに込められていたのは、“今の=LOVEを全力で見ていてほしい”という願いだろうと思った。
大きな「イコラブコール」に応えるため、アンコールでは再びイコラブバンドが登場。セッションが行われるなか、メンバーは客席に笑顔を配りながら登場。アンコールの1曲目は、「恋人以上、好き未満」。そこからさらに「ナツマトぺ」、「だからとて」と夏の記憶に寄り添う楽曲たちが続く。
終盤、メンバーの野口衣織がステージ上で、ツアーへの思いやファンへの感謝を語る。「今日……っていうか、このツアーずっと、本当にすっごく楽しかったです」と笑顔で切り出した野口。すでにツアー本編は完走していたものの、今回の追加公演が発表された際の驚きと喜びを振り返りながら、「こんなにたくさんの日本中の皆さんに集まっていただけて……正直、5年前の=LOVEでは想像もできなかった景色です」と、感慨深い表情を見せた。
結成8年目を迎えた今も、なお新たに=LOVEに興味を持つ人が増え続けていること、そして変わらず応援し続けてくれるファンの存在に対し、「このツアーで、あらためて“好きでいてもらえている”ことをたくさん実感できました」と語る場面も。「もっともっと、みなさんと素敵な思い出を作っていきたいなって思いました」と力強く語り、集まったファンに感謝の思いを伝えた。
そして最後の最後。「探せ ダイヤモンドリリー」で、観客の愛が一斉にステージへと向けられる。声にならない想いが、会場全体にあふれていた。この日、=LOVEはただ歌を届けただけではない。「Timeless Tales(時を超える物語)」という名のとおり、観客一人ひとりの心に、ずっと色褪せない“記憶”を刻んだ。アイドルという存在を超えて、“誰かの人生に寄り添う物語”を語り続ける彼女たちの旅路は、きっとこれからも続いていくのだ。
ライヴ情報
〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉追加公演
■7/12(土)@ 有明アリーナ セットリスト
【SETLIST】
-overture-
M1. とくべチュ、して
M2. Want you!Want you!
M3. 仲直りシュークリーム
M4. ヒロインズ
M5. 呪って呪って
M6. 手遅れcaution
M7. ラブクリエイト
M8. Oh!Darling
M9. Junkies
M10. いらないツインテール
M11. CAMEO
M12. あの子コンプレックス
M13. この空がトリガー
M14. 超特急逃走中
M15. 君の第3ボタン
M16. 青春“サブリミナル”
M17. 絶対アイドル辞めないで
M18. とくべチュ、して
【ENCORE】
EM1. 恋人以上、好き未満
EM2. ナツマトぺ
EM3. だからとて
EM4. 探せ ダイヤモンドリリー
ツアー情報
★=LOVE 8周年ツアー「=LOVE 8th ANNIVERSARY PREMIUM TOUR」開催決定!!
【日 程】
2025年9月6日(土)、7日(日) 広島県・広島サンプラザホール
2025年9月27日(土)、28日(日) 山梨県・富士急ハイランド コニファーフォレスト
2025年10 月3日(金)、4日(土) 沖縄県・沖縄コンベンションセンター(展示棟)
2025年10月11日(土)、12日(日) 宮城県・ゼビオアリーナ仙台
2025年11月1日(土)、2日(日) 千葉県・LaLa arena TOKYO-BAY
2025年11月15日(土)、16日(日) 愛知県・IGアリーナ
2025年11月22日(土)、23日(日) 北海道・北海きたえーる
2025年12月23日(火)、24日(水) 大阪府・大阪城ホール and more…
リリース情報
★19thシングルの発売が2025年10月8日(水)に決定!
【=LOVE 19thシングル商品概要】
■Type A
仕様:CD+DVD
封入特典:Type A生写真10種のうち1枚ランダム/スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価格:1,800円(税込)
■Type B
仕様:CD+DVD
封入特典:Type B生写真10種のうち1枚ランダム/スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価格:1,800円(税込)
■Type C
仕様:CD+DVD
封入特典:Type C生写真10種のうち1枚ランダム/スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価格:1,800円(税込)
■Type D
仕様:CD+Blu-ray
封入特典:Type D生写真10種のうち1枚ランダム/スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価格:2,200円(税込)
■Type E(完全生産限定盤)
LPサイズ紙ジャケット仕様
仕様:CD
封入特典:LPサイズのフォトブックレット/ポスター/Type E生写真10種のうち1枚ランダム/スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価格:2,500円(税込)
■Type F(通常盤)
仕様:CD
価格:1,100円(税込)
プロフィール
■HP:https://equal-love.jp/
■YouTube:https://www.youtube.com/@equallove_
■X:https://x.com/Equal_LOVE_12
■Instagram:https://www.instagram.com/equal_love.official/
■TikTok:https://www.tiktok.com/@equal_love_12
- HOME
- エンタメ
- 【ライブレポート】イコラブ、有明アリーナで刻んだ“Timeless Tales”という物語──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉追加公演

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。