【9割が間違える】実は冷蔵庫に入れてはいけない野菜、知ってる?

野菜を買ってきたらつい全部を冷蔵庫に入れていませんか? 「冷蔵庫に入れておけば安心、長持ちするはず」と思い込んでいる人は多いでしょう。

しかし実は、野菜によっては冷蔵保存が逆効果になる場合もあるのです。

冷蔵庫にしまっていたのにすぐ傷んでしまった経験はありませんか? それは野菜にとって温度が低すぎることで起きる「低温障害」という現象かもしれません。

今回は**“冷蔵庫に入れないほうがいい野菜”**にスポットを当て、それぞれの理由と正しい保存のコツをご紹介します。

「冷蔵すれば長持ち」は思い込み?

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もちろん、冷蔵庫は食べ物の保存に欠かせない道具です。低温環境は野菜の呼吸や代謝を抑え、菌の繁殖も防ぐため、多くの食材は冷蔵することで劣化を遅らせられます。

ただし、だからといってすべての野菜に冷蔵が最適というわけではありません。

野菜ごとに適した温度帯が違い、中には冷蔵庫の温度(冷蔵室は約0~5℃、野菜室でも約5~10℃程度)では冷えすぎてしまう野菜もあるのです。

南国や夏の暑い地域原産の野菜や果物は寒さに弱く、冷蔵庫に入れると低温障害を起こしやすい傾向があります。例えばトマトやナスなどは冷やしすぎると風味が落ちたり組織が劣化したりして、長持ちどころか味も食感も損なわれてしまいます。

冷蔵庫に入れない方がいい野菜たち

「冷蔵庫に入れれば安心」という考えは一部の野菜には当てはまらず、常温保存の方が適している場合も多いのです。

では具体的に、どんな野菜が冷蔵に向かないのでしょうか。代表的なものと、その理由・正しい保存方法を見ていきましょう。

ジャガイモ

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ホクホクのジャガイモも、実は冷蔵庫が苦手な野菜の一つです。冷蔵庫内の低温や乾燥によって水分が抜け、食感や風味が損なわれます。

品質が低下しやすいため、ジャガイモは冷暗所での常温保存がおすすめです。

日光による発芽を防ぐため、新聞紙やキッチンペーパーで包んで暗い場所に置きましょう。

真夏で室温が高すぎる場合は、新聞紙で包んだ上で野菜室に入れるなど工夫してください。

トマト

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サラダの定番であるトマトも、完熟度合いによっては冷蔵庫に入れない方が美味しく保存できます。

まだ青く硬いトマトは冷蔵庫に入れると追熟が止まり、硬いまま腐ってしまうことがあるので要注意。常温に置いて赤くなるまで追熟させた方が、甘みも増して美味しくなります。

一方で完熟したトマトは常温だとさらに熟しすぎてしまう場合があります。その場合はポリ袋に入れるかラップで包み、野菜室で冷やして熟成を緩やかにしましょう。トマトは冷やしすぎると低温障害で風味が落ちるため、冷やすのは食べる数時間前や完熟を止めたいときだけにするのがコツです。

キュウリ

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夏野菜の代表であるキュウリも、冷蔵庫では低温に当たりすぎて傷みやすい野菜です。

冷気と乾燥で表面から水分が抜け、自分の蒸散した水分で逆に腐り始めてしまうこともあります。

買ってきたら袋から出して1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、野菜室で立てて保存するのがおすすめです。こうすることで余分な水分を吸収し、乾燥しすぎも防いでパリッとした食感を保てます。

ナス

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紫色が鮮やかなナスは、暑い地域原産のため寒さと乾燥に弱く、冷蔵庫では“低温障害”を起こしやすい野菜です。風味やハリを保つためには、保存方法にひと工夫が必要です。

基本的には、新聞紙やキッチンペーパーで1本ずつ包み、風通しのよい涼しい場所での常温保存がおすすめです。直射日光や高温を避ければ、ナス本来の味や食感が長持ちします。

ただし、真夏など室温が高すぎる場合は、包んだナスをポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。水分の蒸発を防ぎながら、劣化を遅らせることができます。

ピーマン

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ピーマン(パプリカ)も寒さと乾燥に弱いので、保存時は数個ずつポリ袋に入れるかラップで包んで野菜室へ入れます。

適度に湿度が保たれ、冷蔵庫内でもしなびにくくなります。鮮度をできるだけ維持するには、早めに使い切るか冷蔵庫以外の涼しい場所で保存するのが良いでしょう。

タマネギ

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料理の基礎に欠かせないタマネギも、実は常温保存が基本です。

収穫後、新タマネギはこの休眠がほぼないため、冷蔵しなくてもそれほど劣化しません。冷蔵庫に入れるとかえって湿気がこもり、カビが生えたり腐りやすくなることもあります。ネットに入れて風通しの良い日陰に吊るすなど、乾燥した冷暗所で保存すると長持ちします。

ただし春先に出回る新タマネギは水分が多く傷みやすいので例外です。新タマネギの場合は購入後すぐキッチンペーパーで包み、野菜室で保存した方が長持ちします。

ニンニク

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香味野菜のニンニクも冷蔵庫には入れず、基本は風通しのよい場所で常温保存しましょう。

乾燥した状態が保てれば長期間の保存も可能で、ネットに入れて吊るすと良いでしょう。冷蔵庫では湿度変化でカビが生えたり、臭いが他の食品に移る恐れもあります。必要な分だけ早めに使い切り、残りはしっかり乾燥させて保管するのがポイントです。

バナナ

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野菜ではありませんが、家庭で冷蔵庫に入れがちな果物としてバナナも挙げられます。

バナナは熱帯生まれの果物なので冷気に弱く、冷蔵庫に入れると低温障害で皮が黒く変色してしまいます。黒くなるのは皮だけで、中の果肉には影響がほとんどありません。ただし熟成中のバナナを冷やすと追熟が止まり味が落ちるため、基本的には常温で保存しましょう。

夏場で熟れすぎを防ぎたい場合は新聞紙に包んでポリ袋に入れ、野菜室に入れると良いです。

正しい保存で野菜を美味しく長持ちさせよう

実は冷蔵しない方が鮮度を保てる野菜がたくさんあります。野菜を長持ちさせるには、その野菜が育った環境に近い状態で保存することが長持ちの秘訣です。

適切に保存すれば野菜は「冬眠」して鮮度と美味しさをキープできます。

ただし、一度切った野菜は傷みが早いので、冷蔵が苦手な種類でもカット後はラップで密封して野菜室で保存してください。また、日本の真夏日など室温が35℃を超えるような環境では、常温向きの野菜でも傷みやすくなります。

野菜によってはラップや新聞紙に包んで野菜室に移すなど、臨機応変に対応しましょう。“冷蔵一択”を卒業して、食材ごとの適温を意識してみてください。

ちょっとした工夫で野菜の持ちは格段に良くなり、栄養や美味しさも損ないません。ぜひ今日から実践してみてください。常温と冷蔵庫を上手に使い分けて、大切な食材を無駄なくおいしく楽しみましょう!

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