【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.58「いつまでも純情派ロックバンド・The Slumbersが夏ワンマン開催」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「いつまでも純情派ロックバンド・The Slumbersが夏ワンマン開催」
京都発、”令和のネオ・フォークロックバンド”を掲げるThe Slumbersが2025年6月27日(金)に京都のライブハウス磔磔、7月5日(土)に下北沢DaisyBarにて東西ワンマンライブ「スランバーズ単独演奏会〜ONEMAN THE SLUMBERS 2025夏〜」を開催します。
今年、彼らの活動には目を見張る物があります。まず年明けに菅野哉太(Dr.Cho)が正式加入。そこからサブスクリリースやMVリリースを積極的に行っています。ライブ面でも全国各地でサーキットフェスだけでなく、4月にはARABAKI ROCK FEST.25にも出演しました。確実に勢いが増しているロックバンドの1組と言っていいでしょう。
そんな彼らの楽曲の特徴は70年代、80年代を思い起こすようなフォーキーで力強いバンドサウンドです。私は平成4年生まれなので、恐らく思い起こしたのは前世の記憶です。前世で見たドラマ・太陽にほえろ!での松田優作のカッコイイシーンと、彼らの「若すぎた僕たち」を合わせても何ら問題ないです。「それは、この海のように」も聴いてみてください。令和の若大将はここにいました。ちなみにThe Slumbersは私より全然年下です。ただ、昔のサウンドっぽく作れば、誰でもこうなるわけではないというのも伝わります。歌詞はもちろん、節回し、間といったところにもこだわり、それを楽曲として発揮できるバンドの実力があるから、それこそ昭和から変わらぬ日本の美しい情景描写をリスナーがスッと想像して楽しめるようになっているのだと思います。ライブだと一段とそれを感じることができますし、佐々木智則(Vo.Gt)のブルージーで純粋さの溢れたボーカルと楽しそうなステージングには、私も少年心がくすぐられました。
先日、全ての労働者へのテーマソング「馬車馬のテーマ」をリリースしました。現代人の抱える、それぞれの急いで生きる理由を肯定しつつ、身近に落ちている幸せにも気付かせてくれるような曲に感じました。また今月一度ライブも見たのですが、この日初演奏という新曲バラードも披露。これがまた良かったです。次のワンマンライブでやるかどうかはもちろん私には分かりませんが、今年グッドソングを作り続けている彼らの姿を見に来て損はないでしょう。
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