【広島県・岡山県・愛媛県・香川県】瀬戸内海の島民の健康を守る「済生丸」、X線機器更新のためのクラファン実施中!


岡山県済生会 瀬戸内海巡回診療事業推進事務所は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、診療に不可欠な老朽化したX線機器の更新をするために、6月2日(月)よりプロジェクトを開始。

「海をわたり島の人々の命をつなぐ。巡回診療船『済生丸』が運ぶ希望の光」を公開した。

島民の健康を守る「済生丸」の歴史


瀬戸内海巡回診療船「済生丸」は、昭和36年5月、済生会創立50周年記念事業として当時の岡山済生会総合病院の大和院長によって発案され、昭和37年12月に運航を開始した。

ちょうどこの時期は、国が離島・山村などのへき地保健医療対策として、診療所設置を進めたほか、患者輸送車、巡回診療車などの機動力強化を盛り込んだ第二次の計画を策定中だったという。

当時、大和院長は、瀬戸内の島々の過疎化や高齢化は日本の50年先の縮図であるとして、島に治療医学からなる予防医学を根付かせていきたいと考えていた。彼の「無医島の人々に医療の光を」という熱い想いが済生会を動かし、診療船「済生丸」が誕生した歴史をもつ。

現在もその意志は引き継がれ、「自分の体は自分で守る」という予防医学を検診の普及という形で実践し、今日に至っている。

「済生丸」の検診で早期のがんが発見され、早期治療へとつながり、今も島で元気に暮らしている島民の人も少なくない。また「済生丸」は、島民の健康を守るとともに、検診や健康教室などを通じて交流の場ともなっており、人と人とのつながりが「済生丸」事業を続ける原動力にもなっているという。

診療に不可欠なX線機器が老朽化

瀬戸内海には、700余りの島が点在しており、「済生丸」が活動している岡山、広島、香川、愛媛県の有人島は84島、そのうち医療機関のある島は39島で、充実した医療を受けられる島はわずか。

そのため、病気の発見や治療が遅れてしまう人も多いのだとか。


「済生丸」は、これまで60年以上の長きにわたり瀬戸内海の約60の島々を巡回し、島嶼(とうしょ)部の人々の診療・検診を行い、「海をわたる病院」として親しまれてきた。

6月時点で総航走距離は931,115.86km(地球約23周分)、受診延人員は631,488人にもおよぶという。


そんな「済生丸」は、診療に不可欠なX線機器の老朽化が進み、12月までに更新しなければならないことから、機器更新を実現するためのクラウドファンディングに挑戦中だ。

クラウドファンディング概要

プロジェクト「海をわたり島の人々の命をつなぐ。巡回診療船『済生丸』が運ぶ希望の光」の募集期間は、8月29日(金)の23:00まで。

医療機器の更新(胃部X線TVシステム、胸部集検X線撮影装置、乳房用X線撮影装置、FPDシステム、X線室壁取外復旧鉛防護等作業、機器搬入設置工事)のため、同プロジェクトでは総額の一部の費用を募っている。第一目標は3,000万円とのこと。

形式は寄付金控除型/All in方式で、目標金額の達成の有無にかかわらず、寄付金は全額プロジェクトに活用される。ギフト(リターン)は、3,000〜1,000,000円まで計8コース。「お礼のメッセージ」「HPの名前掲載(希望制)」「済生丸ポストカード」などがある。詳細はプロジェクトページをチェックしよう。

医療環境が充分でない瀬戸内海の島の人々の暮らしのために、「済生丸」のX線機器の更新にかかる資金を集めるクラウドファンディングを支援してみては。

READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:「海をわたり島の人々の命をつなぐ。巡回診療船『済生丸』が運ぶ希望の光」

(yukari)

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