「え、主役うちの子なんだけど?」誕生日会が乗っ取られた日
※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。
実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションおよび編集を加えております。
本記事は、誕生日会にまつわる驚愕のママ友トラブルを描いた、実話ベースの体験談です。
投稿者は、都内在住の30代女性・Aさん。
今回は、大切な娘の誕生日会で起きた“まさかの展開”についてお話しします。
私の人生で最も衝撃的だった、ホームパーティーの一日。
どうぞ最後までご覧ください。
★1話完結で描かれる、娘の誕生会をめぐる衝撃の物語です★
ワクワクのはずだった誕生日会
娘の6歳の誕生日を祝うため、仲良しのママ友とその子どもたちを招いて、自宅でささやかなパーティーを開くことにしました。
数日前から娘は「あと何回寝たらお誕生日?」と指折り数え、朝からはしゃぎっぱなし。
私も「今年は特別な思い出を残してあげたい」と、飾りつけや料理に気合いを入れて準備を進めていました。
壁には手作りのバースデーバナーを飾り、娘のリクエストでいちごのケーキも焼きました。
テーブルにはお菓子のビュッフェコーナーを作り、子どもたち用に小さなプレゼントまで用意。
さらに、風船やカラフルな紙吹雪、ゲーム大会の景品もバッチリ揃えました。
娘の笑顔と「今日は一番うれしい日!」という声が何よりのご褒美。
……でも、あの人が来るまでは、本当に幸せな時間だったのです。
主役を奪うママ友の“暴走”
そのママ友は、近所に住むAさんという方です。
正直なところ、特別仲が良いわけでもなく、普段から少し距離を置いていた存在でした。
でも、「うちの子も呼んでほしい〜!」と強引に言われ、断りきれずに招待することにしたのです。
このときまでは、「まあ、子ども同士は仲良しだし…」と、自分を納得させていました。
しかし、問題はその後でした。
Aさんは、娘さんをまるでプリンセスのようなド派手なドレス姿で登場させ、玄関からすでに注目を集めるスタート。
急に始まるダンスパーティーとママ友とのケーキの持参
そして突然、「みんな〜!○○ちゃんのダンス、見てあげて〜♡」と、なんの前触れもなく“パフォーマンスタイム”を始めたのです。
子どもたちは大喜びで集まり、大人たちも「すごいね〜」と拍手。
でもその間、うちの娘はポカンとした顔で立ち尽くしていました。
さらに追い打ちをかけるように、「今日は記念にこのケーキ持ってきたの♡」と、自作のケーキをドンッとテーブルのど真ん中に置かれました。私は言葉を失いました。
本来なら、うちの娘が主役で、私が一晩かけて作った手作りケーキがその中心になるはずでした。
でもそのケーキは、テーブルの端っこに追いやられ、誰の目にも留まらないように寂しげに残されていたのです。
ふと見ると、娘がそのケーキをじっと見つめていて、今にも泣き出しそうな沈んだ目をしていました。
あんな表情、見たくなかったのに――。
奪われた笑顔を取り戻すために
悔しさで胸がいっぱいになりました。
でも、泣いてはいけない。泣きたいのは娘だ。
私は気持ちを切り替え、大きく手を叩いた。
「さあ、ここからは本当のバースデータイム!うちの娘が6歳になったお祝いを、みんなでしよう!」
子どもたちはパッと目を輝かせ、「やったー!」と大歓声。
夫も空気を読んでくれて、Aさんのケーキを静かに端に移動させ、私のケーキを真ん中に戻してくれました。
まとめ:“ありがとう”は誰にも奪わせない

★ 子どもの純粋な感謝の気持ちは、大人の都合で汚してはいけない
★ 空気を読めない人ほど、心に土足で踏み込んでくる
★ 守るべきは、体面でも建前でもなく、わが子の心
娘が言ってくれた「ありがとう」の言葉は、
私にとって何よりも大切な贈り物でした。
どんなに場の空気が乱されても、
どんなに非常識な人がいても、
母として守るべきものは、たったひとつ。
我が子が安心して「ありがとう」と言える、その心。
それだけは、誰にも踏みにじらせない。
私はそう強く思いました。

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