【ライヴレポ】ようこそ！エンターテイメントに満ちたナナニジのカジノパーティーへ！──〈22/7 Spring Tour 2025 〜Casino Party!!〜〉
22/7の未来に、これからもベットし続けていきたいと思うステージだった。
2025年3月29日にZepp DiverCity（TOKYO）にて開催された、アイドル・グループ、
大阪、仙台、愛知、東京の4箇所を回る今回のツアー。〈Casino Party!!〉というタイトルの通り、ステージにはトランプやコイン、ダイスなどの「カジノ」を意識したセットが用意され、ステージに目を向けるだけでも心が踊るようだった。
開演の刻を迎えると、このツアーのために作られたスウィンギンなサウンドの“Overture”とともに、カジノのディーラーのような赤いチェックのジャケットを着たメンバーが登場。「パーティーがはじまるよ！」とシルクハットを投げると、客席のヴォルテージは一気に最高潮に達した。「元気になるおまじないをかけるからねー！」と天城が声をかけ、ライヴは“タチツテトパワー”で幕を開ける。Zepp DiverCity（TOKYO）のフロアに元気になるおまじないをかけると、“世界中で歌おうぜ”へと続き、会場の熱気を上げていく。ライヴはそこから日本一多い苗字「佐藤さん」を連呼するコミカルな歌詞が印象的な“佐藤さん”へ。間奏では一糸乱れぬフォーメーション・ダンスで魅了した。
望月りのによる「銀河を揺らす」ほどの自己紹介を挟んで、ライブは続いてのブロックへ。ここからは、“YESとNOの間に”、“Just here and now”、“僕らの環境”、“あやふやな世界観”といったスタイリッシュな楽曲を立て続けに。今回のセットリストは全体的にかなりカロリー消費量が高そうな楽曲が多かったが、その全身全霊を込めたパフォーマンスに呼応するようにオーディエンスの熱も高まっていく。普段以上に「攻めた」ナナニジの姿がそこにあった。
圧巻のパフォーマンスを魅せたあとは、ゲームコーナーへ。このツアーでは、「カジノ」というコンセプトに基づいて、パーティー・クイーンを決めるべく毎公演ゲームを実施。この日のゲームの内容は、「サスとり争奪ゲーム」。これは「椅子とりゲーム」のシステムを、そのまま「サス」(照明卓によって操作するサスペンションライトのこと)という照明を使って行うというもの。音楽が止まった瞬間に、ステージの照明のところに移動できたものが勝利というルールだ。
この最終公演は「決勝戦」ということで、各公演で勝利した麻丘真央、西條和、椎名桜月に加え、昼公演で行われた敗者復活戦で勝ち上がった、相川奈央の4人のバトルが繰り広げられた。真剣勝負の最中ながらも、音楽が鳴りはじめると、笑顔でファンサービスを行うところに、メンバーのアイドルとしてのプロ意識の高さが垣間見えた、この「サスとり争奪ゲーム」。最終的には、独特な威嚇ポーズで余裕しゃくしゃくの麻丘を下し、相川が優勝。相川は「ご褒美はメンバーと一緒においしいうどんが食べたいです！」と叫び、優勝したにも関わらず、メンバー全員への気持ちを伝えるところに、彼女の優しさを感じるワンシーンだった。
ライヴはここから後半戦。“韋駄天娘”をキュートに歌い踊ったあとは、『ロックは死なない』のdance videoで着用していた白い衣装にチェンジ。続くエレクトロ・サウンドが印象的な“Why are you crying?”では、パラパラ風のダンスで会場の一体感を演出。ナナニジのライヴの新たな起爆剤の可能性をひしひしと感じさせると、“無関心ヒーロー”、“とんぼの気持ち”へと繋ぎ、オーディエンスを大いに沸かせた。
ナナニジとしては、2023年に開催された〈ナナニジ夏祭り2023〉以来、2年ぶりとなった今回のツアー。「ツアーを振り返ると、いろいろな感情が込み上げてきます」と語るように、全国各地での公演は特別な時間となっていた。初日の大阪公演では、衣装の演出やパフォーマンスにも新たな挑戦があり、普段汗をかかないメンバーまでもが汗だくになるほどの熱演だったという。「お客さんの熱量もすごくて、私たちも自然と力が入りました」と語った。
ライヴはここからさらにクライマックスへ。続いて歌われたのは、ポエトリー・リーディングのように歌詞をつなぐ“嫌われるということ”。この楽曲のなかで行われた、メンバーの感情のこもったセリフの連鎖はまさに圧巻で、この日のライヴのハイライトのひとつであったように思う。“嫌われるということ”は、22/7というグループの演技力の高さを活かした唯一無二の楽曲であり、熱いパフォーマンスが聴く者の心を揺さぶっていた。本編最後に披露されたのは、最新シングルの表題曲“ロックは死なない”。ナナニジ流のロックンロールの魂をぶつけると、大きな一体感がフロアに生まれていた。
大きな大きな「ナナニジ」コールに応え、ラフな衣装に身を包んだメンバーが再びステージへ姿を現すと、そこからなんと7月リリースの新曲“あなたでなくちゃ”をここでサプライズで初披露。疾走感のあるピアノの旋律と、メンバーの美しいヴォーカルが絡み合う夏らしさ全開の楽曲で、オーディエンスたちを再び沸かせた。この日のラスト・チューンは“恋は道草”。アグレッシヴな楽曲が多いセットリストだったが、最後は甘いラブソングで終わるところにナナニジのアイドルとしての矜持があったように思う。最後の最後まで、集まったファンをメロメロにして、〈22/7 Spring Tour 2025 〜Casino Party!!〜〉は幕を閉じた。
こうして、大団円でツアーを完走したナナニジ。アンコールでは夏に開催されるライヴの情報も告知され、期待も高まっていた。熱いパフォーマンスとエンターテイメント力の高さを武器にこれからも信じた道を進んでいく彼女たち。22/7の未来に、これからもベットし続けていきたいと思うステージだった。
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ライヴ情報
〈22/7 Spring Tour 2025 〜Casino Party!!〜〉
2025年3月29日 東京公演・Zepp DiverCity（TOKYO）夜公演セットリスト
-Overture-
M1 タチツテトパワー
M2 世界中で歌おうぜ
M3 佐藤さん
M4 YESとNOの間に
M5 Just here and now
M6 僕らの環境
M7 あやふやな世界観
M8 韋駄天娘
M9 Why are you crying?
M10 無関心ヒーロー
M11 とんぼの気持ち
M12 嫌われるということ
M13 世界の矛盾
M14 ロックは死なない
EC1 あなたでなくちゃ（初披露新曲）
EC2 恋は道草
▼『22/7 Spring Tour 2025 「Casino Party!!」』東京公演の見逃し配信はこちら
https://stagecrowd.live/nanabunnonijyuuni_spring_tour_2025_casino_party/
※見逃し配信期間： 2025年4月6日(日)23:59まで
グッズ情報
■15th single 商品概要
▼楽曲情報
22/7 15th single『あなたでなくちゃ』
作詞：秋元 康
作曲・編曲：中山翔吾
（Sony Music Labels Inc.）
ご予約はコチラ！https://227.lnk.to/Anata_de_nakucha_PKG
▼発売日
2025年7月16日(水)
ライヴ情報
『22/7 Summer Live 2025〜Toyboxの秘密〜』
▼公演会場・日時
会場：ヒューリックホール東京
日程：2025年8月6日(水) 開場18:15／開演19:00 【piece 1】
2025年8月７日(木) 開場18:15／開演19:00 【piece 2】
2025年8月8日(金) 開場18:15／開演19:00 【piece 3】
2025年8月9日(土) 開場17:15／開演18:00 【last piece】
インフォメーション
22/7(ナナブンノニジュウニ)公式HP – http://www.nanabunnonijyuuni.com/
22/7(ナナブンノニジュウニ)スタッフtwitter – https://twitter.com/227_staff
22/7計算中 Twitter – https://twitter.com/227keisanchu
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