「SUUMO住みたい街ランキング2025 関西版」梅田が4年連続で1位! 「穴場だと思う街」に大国町&桂がTOP5に初ランクイン

リクルートは関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している20歳〜49歳の4600人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2025 関西版」を発表した。
結果と併せてどんな変化があったのかを紹介し、その背景や街の魅力を探ってみた。
2025年も昨年と同じ1位「梅田」、2位「西宮北口」、3位「神戸三宮」
トップ3は昨年と同じく1位が関西随一の大都心「梅田」、2位が不動の人気を誇る阪神間の街「西宮北口」、3位が神戸の中心地「神戸三宮」という結果だった。
![住みたい街(駅)ランキング[1位~19位]](https://getnews.jp/extimage.php?01d9d04ca99bb375ef6b1b42a26948f0/https%3A%2F%2Fsuumo.jp%2Fjournal%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2025%2F03%2F208522_sub01.jpg)
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※1 梅田、大阪、大阪梅田、東梅田、西梅田、北新地
※2 神戸三宮、三ノ宮、三宮、三宮・花時計前
※3 天王寺、大阪阿部野橋、天王寺駅前
※4 神戸、高速神戸、ハーバーランド
※5 心斎橋、四ツ橋
※6 烏丸、四条
※7 明石、山陽明石
※8 姫路、山陽姫路
![得点ジャンプアップした街(駅)ランキング[1位~10位]](https://getnews.jp/extimage.php?bd541a301d17756808426851feb842df/https%3A%2F%2Fsuumo.jp%2Fjournal%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2025%2F03%2F208522_sub02.jpg)
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※1 梅田、大阪、大阪梅田、東梅田、西梅田、北新地
※3 天王寺、大阪阿部野橋、天王寺駅前
※4 神戸、高速神戸、ハーバーランド
※5 心斎橋、四ツ橋
※8 姫路、山陽姫路
1位の「梅田」は4年連続してトップの座をキープし、今年も圧倒的な強さを見せている。
2位の「西宮北口」との得点差は2023年、2024年に続いて拡大し、今回は約500点もの大差をつけた。同時にアンケートをとった「得点がジャンプアップした街(駅)ランキング」でも「梅田」は2位を獲得。人気の高まりが加速していることがうかがえる。
理由はやはり西日本最大のターミナル、JR「大阪」駅北側のうめきた再開発を中心とする地域整備だろう。昨年はうめきた2期「グラングリーン大阪」が先行街開きし、駅前に広大な都市公園が誕生した。緑豊かな芝生広場が広がり、オフィスやタワーマンションなどが集約した新しい街は、利便性だけでなく自然や癒やしにも配慮した、まさに若い人たちが求める都心居住の舞台といえそうだ。
うめきた再開発の波及効果で周辺エリアでも分譲マンションの供給が相次いでいる。「梅田」は単なるビジネス街ではなく、暮らす場としてのイメージも定着したと考えられる。
リーズナブルに住める「大国町」「桂」
「得点ジャンプアップした街(駅)ランキング」で「梅田」を抜いて「京都」が1位を獲得(333点→450点)。6位の「大国町」(総合ランキング71位)、9位の「あびこ」(総合ランキング77位)は、どちらも例年、100位まで紹介している総合ランキングに初ランクインした。
「大国町」は「穴場だと思う街(駅)ランキング」でも4位にランクインし、初のトップ5入りを果たしている。
![穴場な街(駅)ランキング[1位~10位]](https://getnews.jp/extimage.php?adc48ff9bc10de81491569b2b3ba47bb/https%3A%2F%2Fsuumo.jp%2Fjournal%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2025%2F03%2F208522_sub03.jpg)
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※1 梅田、大阪、大阪梅田、東梅田、西梅田、北新地
※3 天王寺、大阪阿部野橋、天王寺駅前
※5 心斎橋、四ツ橋
※6 烏丸、四条
「大国町」の人気急上昇の理由は何か。街の魅力項目として、「物価が安いと感じる」「コストパフォーマンスがよい飲食店や個人商店がある」「住居費が安いと感じる」などが挙げられた。

大阪木津卸売市場(写真/PIXTA)

なんばパークス サウス(写真/PIXTA)
駅徒歩3分に水産や青果の卸売業者が軒を連ねる「大阪木津卸売市場」があり、一般客も気軽に利用できる。市場内での月2回の朝市での食べ歩きや競り体験も楽しみのひとつだ。昔ながらの雰囲気を残しながらも、2023年にオープンした「なんばパークス サウス」を皮切りに都会的な街へと変化も遂げている。
四つ橋線と御堂筋線の交差地点に位置する「大国町」は「なんば」や「心斎橋」へのアクセスもしやすいため、「いろいろな場所に電車・バスで行きやすい」「通勤・通学など特定の場所に行きやすそう」が魅力項目の上位に。性年代別では男性40代と女性20代、ライフステージ別では共働きの夫婦のみ世帯、共働きの夫婦と子ども世帯の得票が伸びている。

桂駅(写真/PIXTA)
「桂」も前回から得点を伸ばし(195点→225点)、「住みたい街ランキング」で15位、「得点がジャンプアップした街ランキング」で12位に。
街の魅力項目では「コストパフォーマンスがよい飲食店や個人商店がある」「物価が安いと感じる」がトップ10にランクインした。
京都市内中心部の家賃や物件価格の相場が上昇する中、中心部から少し外れている「桂」は比較的リーズナブルに住めるエリアだ。また、京都大学桂キャンパスにも近いことから飲食店も多く、値段が手ごろな学生向けのチェーン店や個人店が多く出店している。
どちらも都心へのアクセスがよい割に家賃が比較的安価でコスパがよい点が若い世代を中心に人気を集め、得点を伸ばしたようだ。
利便性+街の個性が魅力の「枚方市」
他にも今回、昨年より得点を伸ばした街に注目してみよう。
「枚方市」は「住みたい街ランキング」で昨年の60位から39位へと急上昇。「得点がジャンプアップした街(駅)ランキング」でも7位に入った。大阪・京都方面のどちらにも通勤通学がしやすい立地で、魅力項目でも「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすそう」がトップ10入り。2024年にオープンした駅直結の「枚方モール」や書店を中心とした商業施設「枚方T-SITE」など、「魅力的な大規模商業施設がある」が魅力項目の上位に挙げられている。

枚方T-SITE(写真/PIXTA)

枚方宿(写真/PIXTA)
一方で多くの飲食店が立ち並びお酒好きの集う川原町商店街なども街を活気づかせる。スポーツやバーベキューを楽しめる淀川河川公園や、レトロモダンでおしゃれなカフェや雑貨店が並ぶ枚方宿など、地元の人が愛するスポットが充実し、“枚方らしさ”を満喫できることも魅力の一因のようだ。
過去最高位の「心斎橋」や再開発で人気急上昇の「姫路」

心斎橋(写真/PIXTA)
大阪都心のオフィス街「心斎橋」は総合ランキングで13位と過去最高位となった。「得点がジャンプアップした街ランキング」でも8位を獲得。街の魅力項目では「メディアによく取り上げられる」「街に賑わいがある」が上位に挙げられている。「大丸心斎橋店」では2024年に初の大規模リニューアルを実施し、2025年2月までに66店舗がオープンした。また、2026年には店舗や宿泊施設、オフィスなどが入る駅直結の複合施設「(仮称)心斎橋プロジェクト」を予定している。常に新しいスポットが誕生しにぎわいを見せる心斎橋は、「今後、街が発展しそう」「不動産の資産価値が高そう」といった側面でも評価されている。
オフィス街やショッピング街のイメージが強い「心斎橋」も、「梅田」と同様に“住む街”としての支持が高まってきたようだ。

姫路(写真/PIXTA)
大阪都心から離れるが、「姫路」は総合ランキングで過去最高の19位を獲得。得点がジャンプアップした街ランキングでも4位と人気が高まっている(155点→210点)。お城の街として全国的に有名だが、大規模再開発により駅前の整備が進んだのが順位を上げた大きな要因だ。
西日本で唯一「ULTRA4DX」を導入しているシネコンが入る「テラッソ姫路」や200を超える店舗が並ぶ「姫路ピオレ」などの商業施設のほか、飲食が楽しめる地下の「グランフェスタ」もにぎわいを見せる。また、大ホールを備えた「アクリエひめじ」、芝生広場が広がり文化娯楽施設が充実した「キャスティ21公園」など、大規模な施設が次々と誕生した。
姫路は3つの在来線(JR山陽本線、JR姫新線、JR播但線)とJR山陽新幹線、山陽電鉄が集結するターミナル駅。JR「明石」まで約25分、「神戸」まで約35分、「大阪」まで約70分で行け、それぞれ通勤圏内でもある。また明石や神戸、大阪エリアと比較しても物件価格が手ごろ。2026年に「姫路」「英賀保」駅間に開業予定の新駅方面で住宅供給が進んでいることも注目された理由だろう。
新駅「箕面萱野」は今後の発展に期待

箕面萱野駅前の様子(写真/PIXTA)
2024年3月に開業した新駅「箕面萱野」は、初めての調査となる今回総合ランキングで22位と好調な出だしだった。「今後、街が発展しそう」が街の魅力項目で最も高く、新駅に対する期待をうかがわせる。駅直結の「みのおキューズモールSTATION棟」が同時に開業し、利便性が高まったことも人気を押し上げた。
魅力項目の上位には「自然が豊富」「公園が充実している」などが挙げられる。駅周辺には「木戸ヶ池緑地」「せせらぎ公園」「箕面市立かやの広場」などの公園や緑地が充実。足を延ばせば「箕面公園」「箕面の滝」などのスポットもあり、アウトドア好きには絶好の環境だ。
「住みたい自治体」1位は8年連続で「兵庫県西宮市」
![住みたい自治体ランキング[1位~20位]](https://getnews.jp/extimage.php?44d0a53a56bff71a4e8e3a21985136ca/https%3A%2F%2Fsuumo.jp%2Fjournal%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2025%2F03%2F208522_sub12n.jpg)
![得点ジャンプアップした自治体ランキング[1位~10位]](https://getnews.jp/extimage.php?f96675428490e8fdf2b66402d8cd56e3/https%3A%2F%2Fsuumo.jp%2Fjournal%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2025%2F03%2F208522_sub13.jpg)
「住みたい街ランキング」で4年連続2位の「西宮北口」がある「兵庫県西宮市」は8年連続して住みたい自治体ランキングの1位を獲得。人気の高さは健在だ。
2位は「梅田」のある「大阪市北区」、3位の「大阪市天王寺区」は過去最高の3位を獲得した。
「京都市中京区」は3年ぶりにトップ10に復活した。
今回特徴的だったのは、「得点がジャンプアップした自治体」の上位が1位「大阪府箕面市」、2位「京都府宇治市」、3位「兵庫県尼崎市」、4位「奈良県橿原市」と、都心の周辺エリアであることだ。大阪や京都、奈良などの中心部に近いが物価や地価は比較的手ごろで住みやすい街といえそうだ。
「SUUMO住みたい街ランキング2025 関西版」では、昨年に引き続き「梅田」の人気の高さが際立つ結果だった。
街が華やかに発展し続ける「梅田」や「心斎橋」への憧れが高まる一方、大阪では「大国町」、京都では「桂」、兵庫では「姫路」と、物価や家賃が比較的安く、手ごろな価格の飲食店などが集まる街の人気の高まりが顕著だ。
物価高騰で人々の生活が圧迫される中、少しでもコスパよく割安で住める街を求める流れを感じさせる結果となった。
●関連サイト
・「SUUMO住みたい街ランキング2025 関西版」プレスリリース
・調査報告書

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