【茨城県常陸太田市】レベル4対応自動運転EVバス「Navya EVO」2台の定常運行START。利用無料＆予約不要！

茨城県常陸太田市において、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニー「マクニカ」が提供する、特定環境下にてレベル4に対応した自動運転EVバス「Navya EVO」の、世界初となる2台の公道での定常運行が、2月18日(火)よりスタートした。

電気で動く自動運転EVバス「Navya EVO」

常陸太田市では、中心市街地に位置する商業・業務用地の整備が進められる「東部地区」において、多様な移動ニーズへの対応、環境に配慮した交通システムの構築、次世代技術との融合による魅力あるまちづくりの推進を図る取り組みの一環として、2023年2月17日～23日の期間、マクニカ及び関係各社と連携し、自動運転EVバスの実証実験を実施。昨年2月16日からは、Navya Mobility社製自動運転EVバス「EVO」の定常運行を開始した。

自動運転EVバス「Navya EVO」は、自動運転システムを搭載した自動運転シャトルバスのこと。EV(電気自動車)となっており、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能だ。

市民の「足」となる自動運転サービスが実現

そして今回、定常運行開始から1年が経ち、市民から特に要望の多かった常陸太田駅と鯨ヶ丘方面にバス停を新たに追加し、走行ルート・距離を拡大。2台目を追加することで、さらなる交通利便性の向上と公共交通の利用促進のための市民の「足」となる自動運転サービスが実現した。

自動運転EVバスの便数は1日6便(南回り／北回り各3便運行)で、常陸太田市役所、常陸太田駅や常陸太田市東部地区を周遊するルートを走行。予約の必要はなく、各発車時刻までに停留所に行くと、無料で定員9名まで乗車できる。満席のため乗車できない場合もあるので、留意しておこう。

なお、常陸太田市の自動運転EVバスの愛称は「じょっピー」とこのと。愛称募集において全国より131件寄せられた応募の中から、「じょうづるさん」の「じょ」と「ハッピー」の「ッピー」、バスの色も「ピンク」だったので「ピンク」の「ピ」の意味も込めてと組み合わせられた「じょっピー」が、見事最優秀賞に輝いた。

自動運転EVバスのリアルタイムな情報を可視化

「Navya EVO」の定常運行において、マクニカは、自動運転EVバスの運行、自動運転走行に必要なデータ取得・セットアップ、技術的資料作成、関係各所の調整対応、運行体制の構築を提供。また、車両の走行データをマクニカ製遠隔運行管理システム「everfleet(※)」に連携させることで、自動運転EVバスの走行情報をリアルタイムに離れた場所で確認することが可能となった。

さらに、住民向けに2台の自動運転EVバスのリアルタイムな位置情報や車内混雑情報、バス停・周辺店舗情報等を一元的に可視化したデジタルマップである「常陸太田デジタルマップ」を、常陸太田市行政情報アプリ「じょうづるさんナビ」を通して提供している。

マクニカでは、この度の常陸太田市における同車両2台を運行することでより多くのデータ収集を行い、来年度のレベル4運行を目指すとのこと。今後も、各自治体への自動運転EVバス導入を通して、デジタルマップや自治体アプリとの連携、地域全体の情報提供やMaaS事業を積極的に取り組み、持続可能な街づくりの構築に、さまざまな面で貢献していくとしている。

自動運転EVバスや、運行の詳細などは、マクニカHPで確認を。常陸太田市の移動は、自動運転EVバス「Navya EVO」を活用してみて。

マクニカHP：https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2025/147007
じょうづるさんナビ：https://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page008796.html

(※)everfleetではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能。詳細はマクニカHPで確認を。

※本記事に掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報。その後予告なしに変更されることがある。
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。

(佐藤ゆり)