「1年に1度は備蓄を確認する」相武紗季 自身の経験をもとに防災の備えについて語る

1月13日(月)、俳優の相武紗季氏が神戸ハーバーランドスペースシアターで開かれた『親子で学ぼう、地震への備え~阪神・淡路大震災から30年。みんなで地震後、考えよう~』のトークイベントにスペシャルゲストとして登壇した。

本イベントは、阪神・淡路大震災発生から30年となる節目に、日本損害保険協会と神戸新聞社が地震への備えの必要性を学ぶ機会として開催。

兵庫県宝塚市出身であり、子どもの頃に阪神・淡路大震災で被災した経験を持つ俳優の相武氏、長年にわたり震災の被災経験を語り継ぐ活動を続けている大濱義弘氏と日本損害保険協会会長の城田宏明氏の3名で、当時の記憶や体験を振り返るとともに、今後発生が危惧される地震への備えについてトークセッションを行った。

「1年に1度は備蓄を確認する」相武紗季 自身の経験をもとに防災の備えについて語る

当時の震災直後の状況について聞かれた相武氏は、「私が住んでいたところは建物が全壊・半壊してしまうような地域だったので、直後の2階から見た光景は忘れられないです。あと、断水が続いた地域だったので、とても苦労した記憶があります。」と振り返る。

さらに、「その時に、水の大切さを実感しました。水の備蓄はとても大切ですね。」と訴えかけた。

「1年に1度は備蓄を確認する」相武紗季 自身の経験をもとに防災の備えについて語る

その話を聞いた城田氏は、「実際に被災された方のお話は説得力があり、備蓄の大切さもそうですが、周りの人との助け合いもとても大事だと改めて感じました。」とコメント。

続けて、普段の生活の中で気を付けていることについて問われた相武氏は、「当時9歳だったので大変だった記憶が薄れていることもありますが、とにかく備蓄することは今でも続けています。今は長期保存できるモノも沢山ありますが、1年に1回は見直すようにしています。家族全員で備えを確認することは意識していますね。」と語った。

トークセッションの最後、会場に足を運んだ人々に向けて相武氏は、「大人になって両親と震災について話した時に、9歳の私には想像もつかないような大変なことに日々追われていたんだなと知って、今ではとても感謝しています。大人になって子どもを持った今、いつか何かが起こった時のために、自分にできる最大限のことをこれからもしていきます。皆さんも、家に帰った時にご家族の方と備えについての会話が生まれたり、今日のお話が少しでもお役に立てていれば嬉しいです。」とメッセージを残し、会場を後にした。

「1年に1度は備蓄を確認する」相武紗季 自身の経験をもとに防災の備えについて語る

他にもステージコンテンツとして、「防災科学ショー」が行われ、理学博士で自然災害研究者のDr.ナダレンジャーが災害のメカニズムを様々な実験道具を使用してわかりやすく説明していた。

「1年に1度は備蓄を確認する」相武紗季 自身の経験をもとに防災の備えについて語る

さらにステージでは、兵庫県PRキャラクターの「はばタン」や神戸港PRキャラクター「キャプテンタワーくん」、兵庫県警PRキャラクター「こうへいくん」、お馴染みの熊本県PRキャラクター「くまモン」が子どもたちとのフォトセッションに登場し会場内が笑顔に包まれた。

子ども向けの体験型コンテンツである「防災ヒーロー入団試験」や、地震を疑似体験できる「VR地震シミュレーター体験」、防災グッズづくりを体験できる「防災ワークショップ」など、様々なプログラムが用意され、来場者は楽しみながら防災について学んでいた。

なお、イベント主催者の日本損害保険協会では、家庭でも家財被害を予測したり、備えのひとつとなる地震保険などを簡単に学ぶことができるコンテンツ「地震こわれる診断VR」を提供している。

https://www.sonpo.or.jp/insurance/jishin/kazai_apartment/kazai/

災害について日頃から意識を向けて備えていく必要があると感じたイベントであった。

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