【オフィシャルレポ】〈東京国際バリサクフェス2025〉プレイベントにて東京中低域、落語家・金原亭馬久が共演

【オフィシャルレポ】〈東京国際バリサクフェス2025〉プレイベントにて東京中低域、落語家・金原亭馬久が共演

2025年1月25日(土)に東京・神保町試聴室にて〈東京国際バリトンサックス・フェスティバル(以下、東京バリサク・フェス)〉のキック・オフ・イベントが開かれ、同フェスのホストを務める東京中低域と落語家の金原亭馬久が参加した。

【オフィシャルレポ】〈東京国際バリサクフェス2025〉プレイベントにて東京中低域、落語家・金原亭馬久が共演

東京バリサク・フェスは今年、結成25周年を迎える13人編成の大所帯バンド、東京中低域がホスト役となってバリトン・サックスを世界に向けて東京から発信するイベント。この日は2月14日(金)から3日間、吉祥寺で開催される同フェスのプレ・イベントとなった。

ステージ中央には、キック・オフをお祝いするように赤い毛氈で覆われた高座に真っ赤な座布団が置かれている。その周囲を「コ」の字型に座る東京中低域が静かにバリトン・サックスを奏でる。このオープニング演奏に乗って金原亭馬久が登場し高座にのぼる。『落語界の”バリトン”ボイス、金原亭馬久です』とバリトン・サックスに絡めた自己紹介をして、「マクラ」で古道具や骨董について話し本題に入る。演目は古典落語の演目「火焔太鼓」。商売の目利きがない古道具の主人が仕入れた古い太鼓の音がお殿様の耳に入り、お屋敷まで売りに行くと三百両の高値で買い取ってもらえたというお話し。主人がお屋敷に向かう道中や、太鼓を叩く場の後ろで東京中低域が演奏する。この日のイベント、演奏と落語の2部制だと思っていたら、なんと馬久と同じステージに立っての共演!落語のサウンドトラックを生演奏するというコラボレーション。これは斬新な試みだ。望外の高値で売れたことに、これからは「音」が鳴るものが売れる!『今度はバリトン・サックスを仕入れよう!』と言う主人に女房は『バリサクはダメ!”音(ね=値)”が低いから!』の粋な「サゲ」に場内大爆笑。

【オフィシャルレポ】〈東京国際バリサクフェス2025〉プレイベントにて東京中低域、落語家・金原亭馬久が共演

休憩を挟みこの夜はもう1席。演目は「お菊の皿」。怪談・番町皿屋敷をモチーフにした滑稽噺。お屋敷の井戸に表れ、1枚..2枚…と皿を数える幽霊・お菊。9枚数えるまで聞くと死ぬという言い伝えがあり、6枚数えたら逃げだそうと町内の若者が怖いもの見たさで怪談屋敷を訪れる。やがてこれが評判を呼び、連日多くの見物客で押すな押すなの大盛況に。この夜も、お菊が6枚数え終わると場外に逃げだそうとするも、場内大混雑で身動きが取れない。お菊は9枚を越えても数えだし、場内はパニックに。結局、18枚数えてしまう。これを観客から問われたお菊は、連日の興業に疲れたので今日は2日分、明日はお休み!と言い残す「オチ」のところで、東京中低域のフィナーレを爆音で演奏。場内からやんやの喝采を浴びた。

東京中低域は結成25周年の今年、金原亭馬久は弟子入りして15年。今秋、真打ちに昇進されるそうで『貴重な経験をさせて頂きました!』と締めの挨拶のあと、東京中低域がルーマニアのファンファーレ・チョカルリアのダンス・ナンバーを演奏し場内総立ちに。メンバーの永田こーせーが『1枚…2枚…』と「お菊の皿」の名シーンを披露し場内を沸かせて大団円。笑いと音楽に包まれたキック・オフ・イベントが終了した。

【オフィシャルレポ】〈東京国際バリサクフェス2025〉プレイベントにて東京中低域、落語家・金原亭馬久が共演

PHOTO:前田まなみ

イベント情報

〈東京国際バリトンサックス・フェスティバル2025〉
① Kick-off Special Concert
2025年2月14日(金) 東京吉祥寺・スターパインズカフェ
② Sound Adventures Special Concert
2025年2月15日(土) 東京吉祥寺・マンダラ2
③ The Workshoppers Special Concert(昼公演)
2025年2月16日(日) 東京吉祥寺・スターパインズカフェ
④ Grand Finale Special Concert(夜公演)
2025年2月16日(日) 東京吉祥寺・スターパインズカフェ
☆Screenings Reflecting on the Festival 2025
2025年3月16日(日) 東京中目黒・デモクラTVスタジオ

アーティスト情報

オフィシャル・ウェブサイト:https://www.eqcd.net/
X:https://x.com/tokyo_chutei_ik

フォトギャラリー

フォトギャラリーはこちらからご覧いただけます

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【オフィシャルレポ】〈東京国際バリサクフェス2025〉プレイベントにて東京中低域、落語家・金原亭馬久が共演

OTOTOY

ハイレゾ音楽配信/メディア・サイト。記事も読めるようになったアプリもよろしくどうぞ。

ウェブサイト: http://ototoy.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。