【青森県旧天間林村(七戸町)】かっこいい地名と穏やかな暮らし

青森県旧天間林村(七戸町)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、青森県旧天間林村(七戸町)を写真とともに紹介する。

Vol.384/青森県旧天間林村(七戸町)

七戸町の市街地から北へ進み、同じく七戸町の旧天間林村へ向かった。お互いの市街地は7kmほどでさほど遠くない。また、中間付近には東北新幹線の「七戸十和田駅」もあり、七戸町だけではなく十和田市も一緒の駅名なのだなあとあらためて感じた。七戸町を南進すれば、十和田市も広がっている。

そして、何より初めて天間林の地名を見たとき、なんと読めばいいか分からなかった。だから、「テンマバヤシ」と読むと知って、日本の地名の面白さを感じた。天間林……なんとオーラのある地名だろう。合併によってこうした地名が見えづらくなってしまうのは、仕方がないことだが、ちょっと寂しい。国道4号線沿いを訪れて、天間林の穏やかな日常に触れた。

旧天間林村へ

七戸町のバスだ

穏やかなまち

天間林店、と店名がかっこいい

最後に温泉へ

お米粒のキャラクター、かわいい

通過したバスは七戸町と書かれてあって、やはり旧村名よりも今の地名が優先されて当然だと感じられる。ただ、スーパーマーケットに立ち寄ると、「天間林店」と書かれてあり、非常にカッコよく思えた。その周辺に流れている住宅街の日常もゆったりと穏やかだった。

思えばこの日は、五戸町から十和田湖や東北町に向かい、旧天間林村が最後に訪れたまちだったので、移動距離も長く疲れていた。そんなとき、天間林温泉があると知り、営業中でどれだけうれしかったことか。久しぶりに湯船に浸ることにした。入浴料が330円だったのも驚いたし、湯船は広く天井も高く、すごく気持ちがよかった。まちにいい温泉があると、そのまちのことも一緒に好きになっていく。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  

  

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