【青森県東北町】東北の名がつく落ち着いた町並みへ
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県東北町を写真とともに紹介する。
Vol.382/青森県東北町
2005年に東北町と上北町が合併し、現在の東北町の姿がある。とうほくちょう、と読みたいところだが、正しくはとうほくまち。東北地方にある、東北町。このパターンを別の地方に当てはめてみると、九州町、近畿町、関東町…と。もしかしたらそのような地名もあるかもしれないが、むにゃ、っとした感じがする。でも、青森県には横浜町もあるし、東北町に関しては、親しみが湧く。だって、確かに存在するのだから。
さて、東北町の旧上北町から北西へ進み、かつての東北町の市街地へやってきた。立札には「駅伝の町」とある。走ることが好きな町…その事情はどういうものだろうかと調べてみると、「青森県民駅伝競走大会」があることを知った。県内の各市町村ごとにチームが組まれ、令和6年には第32回の大会が開かれていた。そして、部門には「市」「町」「村」とそれぞれの部があり、第32回大会の東北町は、町の部で見事優勝を飾り、どうやら4連覇だそうだ。町の部は22チームあり、なるほど、確かに駅伝の町を感じる。
市街地の周辺は緑色の豊かな自然も見られ、広々としたところに町並みが集まっていた。訪れた日は七夕を過ぎていたものの、七夕飾りがまだ煌びやかに飾られていたところもあった。しばらく飾りは片付けないのか、旧暦の七夕を基にしているのかのどちらかだろう。流れている時間が緩やかで、町並みも落ち着いている。暮らしが広がっているという点では同じなのに、都会の喧騒さとはまるで違う穏やかさがあることは、暮らしの不思議さを感じるばかりである。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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