介護予防・フレイル予防プログラムに、体調管理アプリ「ONE TAP SPORTS」を活用
スポーツテック企業のユーフォリアは、富山県富山市が進める介護予防・フレイル予防プログラム「いきいきシニアライフ!プログラム」に参加する高齢者の健康モニタリングツールとして、体調管理アプリ「ONE TAP SPORTS」の提供を開始したことを発表した。
さまざまな情報を「見える化」
ユーフォリアはこれまで約10年間にわたり、日本代表やプロ、中/高/大学部活動など、幅広いアスリート向けに、ケガ予防やコンディション管理のためのデータマネジメントソフト「ONE TAP SPORTS」を開発・提供してきた。
「ONE TAP SPORTS」は、コンディション機能・インジュリー機能などで構成。試合や練習を通じて得られる行動データに加えて、食事メニューやケガの状態などを組み合わせて分析することにより、スポーツチームのトレーナー・コーチ・監督などの指導者が、選手へ適切な指導やアドバイスを行うことを可能にするデータプラットフォームだ。
アナログでの情報収集・管理・指導が主流だったスポーツの現場において、アスリートのコンディションなどさまざまな情報を「見える化」し、コンディション管理・ピーキング・ケガ予防をサポートしている。現在、ラグビー日本代表をはじめ日本代表では26競技、プロチームを中心に国内外で71競技、1,700チーム以上(2024年6月時点)に導入されている。
法人向けの健康経営支援事業も実施
ユーフォリアは、スポーツチームへの「ONE TAP SPORTS」提供を通じて得てきたコンディショニングやスポーツ科学に関するデータやノウハウが、アスリートだけでなく一般の人々の健康づくりやワークパフォーマンスの向上にも寄与できるものと考え、2022年10月より法人向けの健康経営支援事業(従業員への健康サポートプログラム提供)を行ってきた。
今回、新たに富山市の業務を受託し、市が実施する高齢者向け介護予防・フレイル予防プログラムの健康モニタリングツールとして「ONE TAP SPORTS」を提供することになった。
「いきいきシニアライフ!プログラム」について
富山市の介護予防・フレイル予防プログラム「いきいきシニアライフ!プログラム」では、トレーナーによる体操指導や、マシンを使った軽負荷トレーニングを実施。
1回の所要時間は1時間30分〜2時間で、実施期間は2024年10月〜12月、2025年1月〜3月。1人週1回の全12回だ。要支援・要介護認定者を除く、おおむね65歳〜74歳が対象となっている。
サポート内容をチェック
「ONE TAP SPORTS」による「いきいきシニアライフ!プログラム」のサポート内容を紹介しよう。
まずは、「ONE TAP SPORTS」への体調データを入力。週に一度のプログラム実施時に、参加者自身で会場に設置されたタブレットから「ONE TAP SPORTS」に血圧や脈拍、運動前の体調や運動後の疲労感などの体調データを入力。体調やプログラムの効果を可視化する。
また、プログラムの初回と最終回に実施する、柔軟性・バランス能力などの運動テスト結果を、「ONE TAP SPORTS」に蓄積、一元管理する。
そして、「ONE TAP SPORTS」に蓄積されたデータを定期的に集計・分析し、プログラムの効果測定・参加者へのフィードバックなどのサポートを行う。
健康寿命延伸にITの側面から貢献
「ONE TAP SPORTS」は、利用者に合わせて入力項目(モニタリングしたいデータ)を自由に設定可能。さらに、直感的に入力しやすく使いやすいUIデザイン、インターネットがつながればどこからでもデバイスを選ばず入力できる利便性などの点が評価され、今回、高齢者の健康モニタリングツールとして採用された。
入力されたデータはすぐにグラフ化され、前回との違いやこれまでの推移を確認することができるので、モチベーションにもなり、楽しんでプログラムを継続することが期待できるという。
ユーフォリアは引き続き、アスリートのコンディション管理が起点である「ONE TAP SPORTS」を幅広い世代の人々へ提供し、より多くの人々に体調管理アプリとして活用してもらうことを目指す。スポーツの価値を高め、高齢化が進む日本の人々の健康寿命延伸にITの側面から貢献していく考えだ。
ユーフォリアの今後の取り組みにも注目だ。
ONE TAP SPORTS 詳細:https://one-tap.jp
ユーフォリア 公式HP:https://eu-phoria.jp
(ソルトピーチ)
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