⼩松製菓とヘラルボニーがコラボ!個性溢れるチョコレートが数量限定で発売
「チョコ南部」シリーズを製造する小松製菓は、ヘラルボニーと共創し、新商品のチョコレート「choco nanbu MAGIC(チョコナンブマジック)」を開発。1⽉31⽇(⾦)の「異彩の⽇」より、3,000個の数量限定で発売する。
個性が共通点の企業同士でコラボ
⻘森・岩⼿地区の郷⼟⾷である南部せんべい。その起源は600年前とも伝えられ、郷⼟料理のせんべい汁としても広く知られている。昔はどの家庭にも南部せんべいを焼くための鋳型があり、おばあちゃん⼿焼きの素朴なお菓子として、⼦どもから⼤⼈まで幅広い年代の⽅々に愛されてきた。
1948年の創業以来、南部せんべいの伝統を守りながら味や形を進化させ、未来へ繋がる⾰新的な商品づくりに取り組んでいるのが⼩松製菓だ。
丸型の綺麗な形に焼けるのが良い南部せんべいという常識を打ち破り、あえて割ったものをチョコレートと組み合わせる「チョコ南部」シリーズを生み出した。「チョコ南部」専⽤の焼き⽴てせんべいを粉砕してクラッシュやパウダーに変え、こだわりの原料と合わせて⾼品質のチョコレートに包み込み、クランチチョコに。発売から15年、「まるでないカタチをつくる」をコンセプトとする「チョコ南部」は、南部せんべいの新たなカタチとして定着している。
一方、ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、アート作家とともに新しい⽂化をつくる企業だ。
国内外の主に知的障害のある作家が描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、多角的なビジネスを展開。⽀援ではなく、対等なビジネスパートナーとして作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進⾏し、正当なロイヤリティを⽀払う仕組みを構築している。さまざまな「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億⼈の異彩がありのままに⽣きる社会の実現を目指しているという。
今回、岩⼿県を拠点にする両社のコラボレーションにより、新たに「choco nanbu MAGIC」が誕生した。開発に至った背景には、“個性から⽣まれる魅⼒”という共通点がある。
商品には正規品とは別にはじかれる不揃いな南部せんべいを活⽤しているが、割れや⽋けがあっても品質は変わらない。
また、2018年にグッドデザイン賞を受賞したモールド、つまり型を使用。モールドに刻まれた幾何学模様と、ヘラルボニーの契約作家である⼋重樫季良(やえがしきよし)⽒の個性溢れるアートが、美しい調和を醸し出している。
伝統とアートが融合したチョコレート
「choco nanbu MAGIC」は、東北の伝統的な食と異彩を放つアートが出会って生まれた特別な商品だ。
チョコレートはGreenCacaoを100%使⽤しており、ブラジルのトメアスー地⽅にある森林を維持する活動に繋げている。
また、不揃いな南部せんべいのクラッシュとともに、ストロベリーやラズベリー、パッションフルーツのフリーズドライをトッピングし、⾊鮮やかに仕上げた。
チョコレートを包み込む⽸のパッケージには、岩⼿県北上市出⾝の作家・⼋重樫季良⽒の未発表アート『(無題)』を起⽤。こちらは⼋重樫氏の没後、初めて発表される作品とのこと。
⾊鮮やかな絵の中で⽬を引く、四⾓や丸の⽩い空間。⼀⾒抽象的な幾何学パターンを描いたように⾒えるが、作家自身のアレンジによって描かれた建築物や乗り物だと知ったら多くの⼈が驚くだろう。
⼦どもの頃、⼋重樫氏は誰に習うことなく独創でこの表現様式を生み出した。以来、半世紀余りにわたってただ⼀つの⼿法で創作し続け、その作品数は数百点に及ぶとされる。
⽸は、ペンケースや⼩物⼊れとしても活用できそうだ。
「choco nanbu MAGIC」は3,000個の数量限定となっており、価格は2,980円(税込)。
取り扱い店舗は南部せんべい乃巖⼿屋公式通販のほか、南部せんべい乃巖⼿屋直営店である盛岡フェザン店、monaka店、⼆⼾ニコア店、仙台エスパル店、北のチョコレート⼯場&店舗2dooの5店だ。商品がなくなり次第販売終了となる。
外側も中身も異彩を放つチョコレートは、日本の伝統的な食文化に触れたり障害と社会との関わりについて考えたりするきっかけになりそう。
⼩松製菓 公式オンラインショップ︓https://iwateya-shop.jp
⼩松製菓 公式ホームページ:https://www.iwateya.co.jp
ヘラルボニー公式ホームページ:https://www.heralbony.jp
(紫原もこ)
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