漫画家志望者が収入を得ながらプロを目指せる「ベンチャーオンデマンド」

タブレットの普及により、電子出版は私たちにとってかなり身近なものになった。さらにオンデマンド出版など、小回りの利く新たな出版形態も現れたものの、漫画といえばやはり、これまでのキャリアがある有名作家や、雑誌などでデビューした作家のみがプロとして報酬をもらい、活躍できる場が開かれている業界だった。そこで、より多くの漫画家志望者たちに門戸を広げようと取り組んでいるのが、「ベンチャーオンデマンド」だ。
「ベンチャーオンデマンド」のサイトでは、漫画家プロデビューを目指す人や、経験が浅い人に対して積極的に採用をおこなっており、“漫画家”と、“ゲームのイラストレーター”を募集している。ここでは、漫画家志望者たちが報酬をもらいながらプロデビューできる仕組みを採用しているのが特徴。制作期間は1~2ヶ月程度、報酬目安はカラー1枚5000円~というように、アマチュア作家であっても、作品に対してトライアルや無償という形で処理するのではなく、きちんと報酬を払うことで、デビューを目指す志望者たちをサポートしつつ、仕事に対するプロ意識を啓蒙したり、制作を続けるモチベーションアップを促すことができる。数回の作品契約を経て、4ヶ月程度の継続契約を導入しており、漫画制作に専念できる環境を整えているという。
自分の作品に対して“報酬”をもらう時点で、それは“ただの趣味”ではなく、立派な“商品”となる。こういった小回りの利くプラットフォームやサービス展開は、今後ともいろいろな分野で拡大していくかもしれない。

ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。