京都の珍しいお守り10選。かわいいデザインやマニアックなご利益も!

実に4,000以上もの神社や寺院がある京都(※)。その観光の醍醐味ともいえる社寺巡りを、ちょっと違った視点で楽しんでみませんか? 今回は参拝の記念品としてもぴったりのお守りや授与品から、特に“珍しい”10点をびゅうたび編集部が厳選してご紹介。かわいいビジュアルのものや陶芸上達といったマニアックなご利益のお守りなど、個性派が勢ぞろい! どこも列車やバスでアクセスしやすいので、旅の+α(プラスアルファ)にもおすすめです。

※編集部注:参考「宗教統計調査/令和5年度(文化庁)

【目次】

①水守(下鴨神社)

下鴨神社の「水守」(写真提供:下鴨神社)。

写真提供:下鴨神社

賀茂川と高野川の合流地点に位置する「下鴨神社」は、紀元前90年以前から続く、京都の社寺のなかでも特に歴史の古い神社。境内にある御手洗社(みたらししゃ)前の御手洗池の水は、穢(けが)れを祓うといわれており、水に縁が深い神社としても有名です。

その御手洗池のほとりの授与所で授かれるのが「水守(みずまもり)」。除難・病難のお守りで、透明な球状の中に、水と御神紋である双葉葵が入っており、見ているだけで清らかな気持ちになります。

②レース御守(下鴨神社)

下鴨神社の「レース御守」(写真提供:下鴨神社)。

写真提供:下鴨神社

下鴨神社の数あるお守りのなかでひときわ目をひくのが「レース御守」。双葉葵を繊細なレースで表現した守袋がなんとも優美で、光にかざすと内符(袋の中の小さなお札)が透けて見えるのも特徴的です。こちらのご利益は「開運招福」。箱入りで授与されるので、お土産や贈りものにもおすすめです。

■社寺情報
下鴨神社 公式HP
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス:JR「京都」駅から市バス4・205号系統「下鴨神社前」(もしくは「糺ノ森前」)停留所下車すぐ/京阪「出町柳」駅から徒歩約12分

③大願梅(錦天満宮)

錦天満宮の「大願梅」(写真提供:錦天満宮)。

写真提供:錦天満宮

京都随一の繁華街ともいわれる新京極通の真ん中に鎮座する「錦天満宮」。学問の神様として知られる菅原道真公を主祭神として祀っており、地元の人からは「錦の天神さん」として親しまれています。

道真公とゆかりの深い天満宮ならではのお守りが、道真公の愛した「梅の実」を木でかたどった「大願梅(たいがんうめ)」。中に願いごとを記した紙を入れて「大願梅の樹」に吊るして奉納すると月次祭でお焚き上げしてもらえるほか、持ち帰ってお守りにすることもできます。

④身代り御守(錦天満宮)

錦天満宮の「身代り御守」(写真提供:錦天満宮)。

写真提供:錦天満宮

あらゆる災いの身代わりになってくれるという「身代り御守」は銀杏でつくられており、災いを受けるとその銀杏が割れるといわれています。銀杏の中から顔をのぞかせる姿が愛らしく、いつも身に付けて持ち歩きたくなりますね。ほかにも、2匹のチョウが仲良く飛んでいる姿をイメージした縁結びの「なかよし御守」など、錦天満宮にはユニークなお守りがたくさんあります。

■社寺情報
錦天満宮 公式HP
住所:京都市中京区中之町537
アクセス:JR「京都」駅から市バス4・5・17・205号系統「四条河原町」停留所下車、徒歩約5分/阪急「京都河原町」駅もしくは京阪「祇園四条」駅から徒歩約10分

⑤難除守(貴船神社)

貴船神社の「難除守」(写真提供:貴船神社)。

写真提供:貴船神社

鴨川の源流にあたる貴船川のほとりに佇む「貴船神社」は、水の神を祀る水神の総本宮として信仰されてきた、日本でも指折りの古社です。そんな由緒ある貴船神社で授かれるお守りは、現代的なデザインも豊富。おしゃれなスマホショルダータイプの「難除守」や、名刺入れ仕様の「ビジネス守」など、現代の生活の中でもなじむので身に付けやすいのがうれしいですね。

⑥二輪守(貴船神社)

貴船神社の「二輪守」(写真提供:貴船神社)。

写真提供:貴船神社

貴船神社は、貴船山と鞍馬山にはさまれた山峡に位置することもあり、清々しい空気を楽しみながら自転車で参拝する方も多い社。そんなサイクリストたちに人気なのが、交通安全祈願の「二輪守」です。自転車・バイクのハンドルやフレームに取り付けられるので、駐輪した際の目印にもなるというおまけ付き。ポップなデザインなので子どもの交通安全のお守りとしても重宝しそうです。

■社寺情報
貴船神社 公式HP
住所:京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス:叡山電鉄「貴船口」駅から京都バス33号系統「貴船」停留所下車、徒歩約5分

⑦美の鏡御守(若宮八幡宮社)

若宮八幡宮社の「美の鏡御守」(写真提供:若宮八幡宮社)。

写真提供:若宮八幡宮社

「若宮八幡宮社」は、美と強さを兼ね備えたというご祭神の「神功皇后(じんぐうこうごう)」に由来し、美容や美人祈願、縁結び、安産、子育て、勝運のご利益があるといわれています。特別にご祈祷されたコンパクト鏡のお守り「美の鏡御守」は、鏡に自分の顔を映してみると美の神様の力が頂けて、心にも身体にも本当の美しさが宿るといわれるお守り。巾着付きなので、バックやポーチに入れていつでも持ち歩けそうです。

⑧干支土鈴(清水焼)(若宮八幡宮社)

若宮八幡宮社の「干支土鈴(清水焼)」(写真提供:若宮八幡宮社)。

写真提供:若宮八幡宮社

若宮八幡宮社は昭和24年に、陶祖・椎根津彦命(しいねつひこのみこと)が合祀(ごうし)されたことから「陶器神社」とも呼ばれており、「陶芸上達御守」といった陶芸家向けのマニアックなお守りも授与されています。京都の清水焼でつくられた「干支土鈴(清水焼)」などインテリアとして飾ってもかわいい縁起ものもあるので、訪れた際はぜひチェックしてみて。

■社寺情報
若宮八幡宮社 公式HP
住所:京都市東山区五条橋東5丁目480
アクセス:JR「京都」駅から市バス206号系統「五条坂」停留所下車、徒歩約5分/京阪「清水五条」駅から徒歩約10分

⑨にほひ袋(隨心院)

隨心院の「にほひ袋」(写真提供:隨心院)。

写真提供:隨心院

真言宗善通寺派の大本山である「隨心院」。世界三大美女として名高い小野小町が晩年に暮らした場所と伝えられており、境内には千通の恋文を埋めたといわれる文塚や小町化粧井戸、文張地蔵などゆかりの史跡が数多く残されています。授与品も小野小町にあやかったものが豊富で、縁結びのご利益があるお守り「にほひ袋」は、さまざまな色・デザインの組み合わせから選べてサクランボのような見た目がキュート。

⑩美心守(隨心院)

隨心院の「美心守」(写真提供:隨心院)。

写真提供:隨心院

「美しさとは目に見える美しさではなく、内面からあふれ出る美しさである」とする「美心」の気持ちを大切にする、美と開運のお守り「美心守(びじんまもり)」も女性に人気。才能と美貌に恵まれた小野小町のご加護を授かって、心の美しさを忘れないようにしたいですね。

■社寺情報
隨心院 公式HP
住所:京都市山科区小野御霊町35
アクセス:京都市営地下鉄「小野」駅から徒歩約5分

たくさんの珍しいお守りとの出合いが待っている京都。何度も旅行で訪れる人も多い場所ですが、お守りをテーマに社寺を巡ってみるときっと新しい発見があるはず。ほかにはない珍しいお守りは、家族や友人、大切な人へのプレゼントにも喜ばれることでしょう。

掲載情報は2024年11月21日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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