【岩手県旧川崎村(一関市)】北上川沿いの小さな暮らしを進もう

岩手県旧川崎村(一関市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、岩手県旧川崎村(一関市)を写真とともに紹介する。

Vol.340/岩手県旧川崎村(一関市)

一関市街地から国道284号線を東へ進み、北上大橋を渡ると、旧川崎村に入る。一関市の中では最も小さな旧村で、北上川沿いに市街地が広がっていた。また、市街地のすぐ北からは砂鉄川も北上川に合流している。市街地である薄衣は、かつて「東山の横浜港」と呼ばれるほど、北上川舟運で栄えたそうだ。ただ、大船渡線の開通によって、舟運も徐々に静かになっていったと。

北上川を渡ったとき、太平洋まで70kmと記されていた。舟で70km進むのは、どれぐらいの大変さなのか、さっぱりわからないなあ。車なら、まあまあの距離だよなあ。などと考えつつ。

北上川を渡る。太平洋まで70kmだ

北上大橋

道の駅かわさきへ

カニばっとう、ってなんだろう

つきたて餅8食膳

田園風景も

こぢんまりとした集落を抜けて、「道の駅かわさき」へ。立派な外観の道の駅で、のぼりには「川崎名物カニばっとう」とあった。岩手県や宮城県の郷土料理で、カニである“モズクガニ”は北上川で獲れたもの。このカニを出汁に使ったすいとん料理だと。すでにラストオーダーの時間だったので、食事処には入らなかったけれど、聞くだけでもおいしそうな郷土料理だった。

ほかにもメニューには、「つきたて餅8食膳」というものもあった。一関市は餅文化が盛んだという。郷土料理というものは、その土地だからこそ生まれるものだ。仮に多くの郷土料理が東京などに集まるとしても、東京から地方へ生まれていくことはない。そう思うと、郷土料理というものは、すばらしい価値を持っている。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 【岩手県旧川崎村(一関市)】北上川沿いの小さな暮らしを進もう
ストレートプレス

ストレートプレス

ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。

ウェブサイト: http://straightpress.jp

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。