【TGS2024】株式会社エイティングの研究開発タイトル「Project RAIZIN」を試遊、UE5で制作された爽快アクションと美麗グラフィックに注目
突然ではあるが、北海道と聞いて、みなさんは何を連想するだろうか?
オホーツクに消えてしまったり、謎の店で「わーぷしゅーと」を買ってみたり、彼女を守るためキラーヒグマと戦って正義のマタギに助けられた、なんてときめくようなメモリアルをもつ諸氏も、中にはいるかもしれない。
ゲーム業界の事情に詳しい諸氏ならば、様々なゲームデベロッパーが北海道・札幌市に居を構えており、良作ゲームの数々が札幌から全世界に発信されているという事を連想するだろう。
そう、北海道・札幌はゲームデベロッパー天国なのだ!
札幌を拠点とするゲーム開発企業が「SAPPORO GAME CAMP」ブースとして東京ゲームショウ2024にも出展しているということで、さっそく訪れてみた。
株式会社エイティングの研究開発タイトル「Project RAIZIN」
– Saiga NAK
ブースの中でもひときわ目を引いたのは、エイティング社が展開していた「Project RAIZIN」
Unreal Engine 5で作られているアクションゲームだが、あくまで研究開発目的で制作されたもので、リリース予定はないとのこと。
東京ゲームショウで出展されているバージョンでは、冒頭の1ステージと最奥で待ち受ける巨大なエネミー「RAIZIN」を倒すまでを試遊できる。
– 株式会社エイティング公式サイトプレイしてみると、操作方法はいたってベーシック。
左スティックで移動、右スティックでカメラを調整、攻撃、ジャンプ、ダッシュの各アクションボタンを組み合わせて戦う。
うん。ボタン数は多いものの配置が変に奇をてらっているわけではなく、初見プレイヤーでも直感的に操作できた。助かる!
爽快感を演出するレスポンスやゲームシステム
– 株式会社エイティング公式サイトレーザーブレードを振るう近距離攻撃ボタンと斬撃を飛ばす遠距離攻撃ボタンの組み合わせで「回転十字斬り連携」や「3連斬撃ショット」など、多彩で爽快感のあるコンボを繰り出すことができる。
うむむ、モーションとエフェクトのクオリティは、さすがの出来!
やられたエネミーロボットからは火花がスパーク・・・爆発!というエフェクトも見事だが、斬撃がヒットするごとに微かながらヒットストップも入っているようで、スピーディーながらも程よい重厚感が感じられる。気持ちいい!
筆者イチオシのシステムは、RB押下で発動する高速移動「ブーストステップ」
汎用的なステップとして単体で使用するだけでなく、攻撃後に発動した場合は技後の硬直をキャンセルし別の攻撃に繋ぐ事ができる性質がある。
さらに相手の攻撃を食らうジャストタイミングで発動すれば、ノーダメージで回避することもできるという、汎用+攻撃用+回避用という3つの用途が含まれている。
いわばアクション好きにはたまらないシステムの「全部入りボタン」に仕上がっているのだ。
研究開発用タイトルといいつつ、こういうテクニック介入用のボタンを採用するなんてさすがはアクションゲームの雄「エイティング」
・・・恐ろしい会社だ。(もちろん褒め言葉である)
迫力のボスバトルも細かい作り込み
– 株式会社エイティング公式サイトステージの最奥まで進むと背景がガラリと一変。
いよいよ雷を操る巨大なボスエネミー「RAIZIN」が姿を現す。
わあ、青と白のコントラストが綺麗・・・と見ていると
直後、これでもかというほど派手な落雷が襲う!
的確にプレイヤーを狙ってくるRAIZINの攻撃になすすべもない筆者。
何度かゲームオーバーになっていると、スタッフの方からアドバイスをもらった。
よく観察していると、雷が落ちる前にはパリパリと白い予兆エフェクトが地面に走る。
なるほど、このタイミングに合わせてジャスト回避を狙うのか!
上述の「ブーストステップ」を駆使して、なんとか撃破に成功。
ところで・・・
– 株式会社エイティング公式サイト・・・と、ここでふとある事に気づいた。
雷を操る=RAIZIN(雷神)というのが、名の由来なのだろうが。
むむ、この名前に似たゲーム会社を筆者は知っている・・・!
2000年にエイティング社と合併した兄弟会社であり、名作シューティング「バトルガレッガ」や「蒼穹紅蓮隊」で有名な「ライジング(RAIZING)」社である。
ライジングといえば、スピード感と爽快感を研ぎ澄ました尖ったゲームデザインで今なお縦シュー民を魅了してやまないというのは、諸氏も知るところだろう。
実はそのノウハウは脈々と継承されており、今もこうして最新技術のもとでスピードと爽快感を両立させた、尖ったゲームデザインの「Project RAIZIN」として新たな形を成している。
この名には、そんな意味も込められているのでは・・・というのは考えすぎだろうか。
研究開発タイトルから伝わるエイティング社の技術力と探究心
– 株式会社エイティング公式サイト今回、試遊させてもらった「Project RAIZIN」
現状リリース予定はなく、研究開発目的で制作されたモック(試作版)とのことだが、挿入される高いクオリティのデモシーンや、ストレスのない丁寧なカメラワーク、ストレスなく動かせる操作感など、現段階でも技術の高さがうかがえる作品に仕上がっていた。
試作タイトルとは思えないほど、終始楽しくプレイできて大満足である。
日々、たゆまぬ研究開発を続けるエイティング社に、これからも目が離せない。
▼Photo & Written by Masked Kiwi/マスクドキーウィ
正体不明の覆面ライター。
生まれてはじめて遊んだゲームは「コンボイの謎」
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