【鹿児島県】鹿児島市にて、さつま町の地域おこし協力隊が移住者目線で町の魅力を伝える展覧会開催
鹿児島県薩摩郡さつま町の「薩摩のさつまブランド推進協議会」は、鹿児島市の無印良品マルヤガーデンズ鹿児島店「Open MUJI」にて、さつま町の魅力を伝える「薩摩のさつま 魅える展」を11月2日(土)~10日(日)に開催する。
商品の向こう側にあるつくり手やその暮らし、まちの風土を伝えることを大事にした地域ブランド『薩摩のさつま』が生まれた地域性に着目し、移住者から見た地域の姿と、地域住民にとって当たり前の姿との差異を「違和感」として表現することによりまちの魅力を伝える、地域ブランドとしては初の試みとして実施する展示会となる。
農林畜産物が豊富な「竹のまち」
さつま町は、鹿児島県の北西部に位置する内陸の盆地で、全国有数の竹林面積を誇る「竹のまち」。10月ごろから収穫される超早掘りたけのこや豊かな自然に育まれたお米やお茶、果物、野菜、お肉など、農林畜産物が豊富だ。また、宮之城温泉・紫尾温泉などからなる奥さつま温泉郷があり、古くから人々の湯治場として親しまれてきた。
地域ブランド『薩摩のさつま』について
『薩摩のさつま』は、「褒め合い・支え合い・地域愛」を掲げ、鹿児島県薩摩郡さつま町の特産品を集めた、独自の認証基準を設けて認定する地域ブランド。2021年10月に協議会が発足し、翌2022年3月には地域ブランド初となる18商品が認証品として誕生した。
認証条件の一つである、年5回開催される「薩摩のさつまブランド実践型セミナー」によって、商品の磨き上げと事業者間の繋がりを育む過程を経て、最終的には認証品としてブランド認証される。
さつま町役場、JA北さつま、さつま町商工会、さつま町観光特産品協会、町内の若手事業者が垣根を越えて連携し、町内・県内のみならず、全国にもさつま町の逸品を発信。さつま町の逸品を身近な人「おとなりさん」にオススメし合うことを「おとなりさんのソムリエ」という言葉で表現し、人との繋がりを大事に、まちに誇りと愛着をもてる未来の実現を目指している。
また、次世代支援として、『薩摩のさつま』の認証マークがついた商品が購入されると、シール1枚につき売上げのうち10円がさつま町の子どもたちの教育やスポーツ振興に活用される仕組みとなっている。
移住者目線でさつま町の魅力を伝える展覧会
「薩摩のさつま 魅える展」は、同町の地域ブランド『薩摩のさつま』に関わる地域おこし協力隊が、移住者から見たさつま町の当たり前を「違和感」と捉え、地域の魅力を、ヒト・モノ・コトに分類し、魅力として表現する展覧会。
東京からさつま町に移住し半年となる、企画担当者の中原満樹さんをはじめとした地域おこし協力隊を中心に企画された。
日本全国で人口減少や少子高齢化などの地域課題があるなか誕生した、地域ブランドという新たな取組み。仕事や生活、遊びや伝統への関わりなど、人々の暮らしの様々な場面が分散せず近い距離にあることで浮かび上がるものごとの多面性を、地域ならではの資源、さつま町ならではの魅力として展示する。
さつま町から車で約70分離れている鹿児島市内で、鑑賞者がヒトの姿やモノ、活動としてのコトに触れる機会をつくり、「行ったことはないけれど、なんだか興味と愛着の湧く町」となることを目指す。
期間中は、展示品に関係のある特産品をはじめ、地域ブランド『薩摩のさつま』の認証品を一部販売するほか、さつま町の竹細工に触れるワークショップも実施し、さつま町への興味と愛着が生まれる機会を創出する。
竹と和紙を使ったワークショップ
11月2日(土)・3日(日)に開催されるワークショップでは、さつま町の竹細工職人が作ったフレームに、鹿児島県の伝統的工芸品の鶴田手漉和紙を貼っていき、みんなでつくり上げたものを展示品の一部にする。
全国有数の竹林面積を誇るさつま町に、竹だけではない工芸品があることや、あまり知られていない和紙の裁断方法を知ることで、「当たり前」の先入観を取り払う機会にしていく。
展示会、ワークショップともに予約は不要で、誰でも参加可能だ。
「薩摩のさつま 魅える展」を訪れて、さつま町の魅力に触れてみては。
■薩摩のさつま 魅える展
会期:11月2日(土)~10日(日)
※最終日は午前中のみ
※ワークショップ・ブランド認証品販売11月2日(土)・3日(日)
会場:無印良品マルヤガーデンズ鹿児島店「Open MUJI」
住所:鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ 5F
料金:入場無料
さつま町HP:https://www.satsuma-net.jp
薩摩のさつまHP:https://satsuma-no-satsuma.jp
(山本えり)
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