【宮城県旧歌津町(南三陸町)】南三陸ハマーレ歌津とJR歌津駅と
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、宮城県旧歌津町(南三陸町)を写真とともに紹介する。
Vol.329/宮城県旧歌津町(南三陸町)
同じく南三陸町の旧志津川町から10kmほど移動し、旧歌津町を目指した。道中はアップダウンのある道を進む。
「南三陸ハマーレ歌津」に行くと、目の前には海が広がりヤマネコが飛んでいた。そのうちの一羽が「やぁ、やぁー!」と鳴いていて。歌津のヤマネコは、ちょっと人間っぽく鳴く。
ハマーレ歌津の正面にはずらっと服が並び、その中には南三陸町のデザインも見つけて欲しくなる。のぼりには「うに丼」の文字もあってそそられたし、「ミヤマクワガタ」ののぼりもあった。自分が小学生だったら、親におねだりしてしまうかもしれない。本屋さんや資料館も併設されていて、本屋さんは地元の方々にとってうれしいし、資料館は観光客にとってうれしい。
それに、旧志津川町のさんさん商店街と同様に、モアイ像もいた。
また、JR歌津駅を訪れたときに、線路ではなく車道だと気づいた。そうか、JR気仙沼線は「BRT」といって、電車ではなくバスが走っている。被災した気仙沼線に導入されたもので、鉄道ではなくバスを用いる路線になったのは、いくつかの利点があったからだと。駅舎は黒色のカッコイイデザインで、赤色のJR歌津駅の文字が映える。JRだから鉄道というわけでもない。広島の宮島でJRの船が走っているように。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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