廃棄されてきた摘果りんごを使用!もりやま園「テキカカアップルソーダ ホップド」


弘前で100年以上続くりんご園を経営する「もりやま園」は、新商品「テキカカアップルソーダ ホップド」を10月に発売。

原材料は、摘果りんご果汁100%+炭酸のベースにホップを加えた革新的なノンアル飲料だ。

摘果りんごの活用で労働生産性が向上

原材料は実が小さいうちに摘み取る「摘果りんご」

「もりやま園」では5年の歳月をかけ、未利用資源だった摘果りんごを農薬取締法を遵守し、安全に収穫できる栽培方法として実用化した。

2018年に「テキカカシードル」を発売開始し、2019年には「テキカカアップルソーダ」を発売開始。順調に売上を伸ばし続けることにより、摘果作業を単なる捨てる作業から収穫する作業に転換し、労働生産性を2016年比で1.94倍に向上させたという。

7月の摘果作業風景

摘果作業とは、美味しいりんごを適度な大きさで安定して作るために、実が小さいうちに間引く作業のこと。5月下旬~7月下旬の期間内に、樹上の約9割の実を一つ一つ手で摘み取る。

作業が遅れると花芽の形成が抑えられ、翌年不作を引き起こすため、期間内に終えなければならない。りんご生産に必要な年間労働時間のおよそ30%は摘果作業に費やされ、廃棄される摘果りんごの量も成熟りんごの収穫量のおよそ30%に匹敵するという。

絶大な支持を集めるテキカカアップルソーダ

同社のフラッグシップ商品「テキカカシードル」のノンアル版として発売された「テキカカアップルソーダ」は、「テキカカシードル」同じ原料の摘果りんご100%果汁に炭酸を加えた飲料だ。

未熟りんごならではの高タンニンと低糖度がもたらす乾いた味わいで、「本当にお酒を飲んでいるような感覚を楽しめるね」と多くの消費者からフィードバックが寄せられているのだとか。アルコール成分はゼロなので、子どもや車を運転する人でも安心して味わえる。

「テキカカアップルソーダ」は、2019年の発売開始より、全国のグルメな名店、小売店、ホテル業界から支持されてきた逸品。発売開始から5年に当たる今年10月、ついに姉妹品として「テキカカアップルソーダ ホップド」が登場した。

ホップの華やかな香りを楽しめる

「テキカカアップルソーダ ホップド」は、爽快さはそのままに、ホップの香りと苦味が加わり、IPA(インディアンペールエール)をイメージさせるノンアル飲料。お酒の飲めない人はもちろん、ビールだと少し苦すぎると感じる人でもホップの華やかな香りを楽しめる。

同社は今回、「テキカカアップルソーダ ホップド」の開発するにあたり、投入したホップを除去するフィルター装置を新たに導入した。この設備が入ったことで、開栓時の炭酸の吹き出しに関与するコロイド層を安定化することが可能に。ノーマルのアップルソーダを含め、同社の工場で製造する飲料全般の品質安定にも寄与することとなった。

なお、同商品は「テキカカアップルソーダ」同様、通年製造可能な体制が整えられている。

廃棄されてきた摘果りんごを100%使用した「テキカカアップルソーダ」にホップテイストが新登場!「テキカカアップルソーダ ホップド」を、この機会にチェックしてみては。

もりやま園:https://www.moriyamaen.jp

(江崎貴子)

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