ゼイン、リアム・ペインの死を受けて自身初のソロ・ツアーを延期
現地時間2024年10月19日、元ワン・ダイレクション(1D)のゼイン・マリクが、メンバーのリアム・ペインの死を受け、自身初のヘッドライナー・ツアーを延期することを発表した。
ツアーは、現地時間2024年10月23日に米サンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリアムで開幕し、11月3日に米ニューヨークのハマースタイン・ボールルームで幕を閉じる予定だった。
「今週経験した悲痛な喪失を受けて、【ステアウェイ・トゥ・ザ・スカイ・ツアー】のアメリカ公演を延期することを決めました」とゼインはX(旧Twitter)に綴り、「来年1月で日程を再調整しており、今後数日後に決まり次第お知らせします。チケットは新しい日程でも有効です。みなさんを愛しています」と続けた。
ゼインは9月中旬、米トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』でこのツアーを発表していた。他にもラスベガス、ロサンゼルス、ワシントンD.C.などの同規模の会場で公演が予定されており、彼にとって初のソロ・ツアーとなる。彼の公式サイトによれば、11月下旬から12月上旬にかけて、エディンバラ、リーズ、マンチェスター、ロンドン、ウォルバーハンプトン、ニューカッスルなど英国でも公演を予定している。
今回のツアー中で、ゼインは2016年のデビュー・アルバム『マインド・オブ・マイン』、2018年の『イカロス・フォールズ』、2021年のノーバディ・イズ・リスニング』、そして今年発表した新作『ルーム・アンダー・ザ・ステアーズ』から楽曲を披露することが可能だ。
ツアー延期の発表は、1Dメンバーで“兄弟”とも呼んでいたリアム・ペインが亡くなってから3日後に行われた。ゼインはリアムの死を受け、インスタグラムに心のこもった追悼のメッセージを投稿していた。2人がまだティーンエイジャーだった頃、昼寝をしているリアムの膝の上に自分が横たわっている写真を投稿し、「僕たちの人生でもっとたくさんの会話が行われるはずだったと、自分勝手かもしれないけれど、思ずにはいられない」と綴った。「僕の人生で最も困難な時期を支えてくれたことに感謝することができなった。17歳の頃、家を恋しがっていた僕に、いつも前向きな見通しと安心感のある笑みをくれたのが君で、僕の友人であり、僕が愛されていることを伝えてくれた」と彼は続けていた。
また、ゼインに加え、1Dの存命メンバーによる共同メッセージも発表された。グループの声明には、「時が経ち、皆がそうできるようになったら、もっと多くを語ることができるでしょう。ですが今は、心から愛した兄弟を失ったことを悲しみ、喪失感を整理する時間をいただきます。彼と共有した思い出は永遠に大切にしていきます」と綴られていた。
現地時間10月16日、リアムはアルゼンチン・ブエノスアイレスにあるホテルの3階から転落し、複数の外傷と出血が原因で死亡したことが、予備解剖によって確認された。地元当局によると、当時彼は酔っていた可能性が高く、彼の部屋からは麻薬とアルコールが発見された。
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